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報道等によれば、この4月から『後期高齢者医療制度』がスタートするらしいですね。
私は開業している医師ですが、『後期高齢者医療制度』の正式ルートからの説明はほとんど受けていません。細かな仕組みについてもほとんど全くと言えるほど知りません。きっと制度発足の直前、3月あたりにならないと詳しい事は教えてもらえないのだろうと思います。
保険医療制度の細かな変更は例年ありますが、ほぼ1カ月前にならないと変更の詳細は漏れて来ません。4月から変わる事が多いですから3月は制度の変更に合わせる為の作業に追われます。
『後期高齢者医療制度』が始まる今年4月からの変更は極めて大幅なものですから、せめて半年前には制度の詳細が発表されていないと、大幅な混乱は避けられないはずです。でもまだ、制度の詳細は報道等で漏れ聞こえてくるだけです。なさけない事態です。
私の診療科は内科ではないので、『後期高齢者医療の外来主治医』にはなりません。私の外来には内科の慢性疾患がない患者さんが多数おられますが、その中で75才以上の患者さんはどうなるんでしょうね。そんな患者さんも、どっかで『外来主治医』になってくれる内科の医師を捜し出して、一旦そこの『なんちゃって患者』になるしかないんでしょうかね。
もともと内科疾患がないのに『医学管理』をその内科の先生が行って沢山の書類を作成し『医学管理料』を請求する。一方私は、今までよりずっと低額になる『定額』の診療報酬しかいただけなくなるみたいです。今まで一カ所で済んでいたのに、4月からは2カ所にかかって各々で医療費がかかる。変な仕組みですね。まあ、日本(内科開業)医師会が決めたんだから、仕方ないんでしょう。
私は後期高齢者医療制度については一旦廃案にするしかないでたらめな制度だと思います。
----勤務医 開業つれづれ日記---------------------------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10064169553.html
「外来主治医:75歳以上1人に1人 医療費抑制狙い制度化」
テーマ:後期高齢者医療制度
>原則、患者1人に1人の主治医とし、
>高齢者が複数の医療機関にかからないようにすることで、
>医療費を抑制するのが狙いだ。
毎日新聞さん、
書いていて、自分の意味分かっています?
記者さんの
お父さん、お母さん、
お爺さん、お婆さんが
病院にいっても
「医療費削減のため」
かかりつけの
「ただ一つ、決められた病院」にだけ
かかるしかなくなるのです。
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外来主治医:75歳以上1人に1人 医療費抑制狙い制度化
毎日新聞 2008年1月6日 2時30分
http://mainichi.jp/select/science/news/20080106k0000m010108000c.html
厚生労働省は今年4月から始まる後期高齢者医療制度で、複数の病気にかかっていることも多い75歳以上の患者の心身状態を1人の医師が総合的に診察する「外来主治医」(仮称)制度を導入するが、5日までにその全容が固まった。
原則、患者1人に1人の主治医とし、高齢者が複数の医療機関にかからないようにすることで、医療費を抑制するのが狙いだ。資格は、お年寄りの日常生活能力を判定する機能評価の演習など4日間程度の研修を受け、厚労省に届け出た医師に与えられる。
患者は、外来主治医から1年間の治療・検査計画を記した「高齢者総合診療計画書」を示される。糖尿病や脳血管疾患などの診療には、計画書に患者の同意署名が必要となる。患者には月初めの受診時に、検査結果や次の受診日時などを記した文書が渡される。
新制度の導入に伴い、75歳以上を対象とした診療報酬に「医学管理料」を新設し、外来主治医が請求できるようにする。財源は、75歳以上の患者の再診料を引き下げて工面する。同管理料のほか、一部を除く検査、画像診断などについては何度実施しても一定の報酬しか払わない「定額制」を導入する。
複数の医師による薬の重複投与を防ぐため、外来主治医には、毎回患者に服薬状況を確認することも義務付ける。資格取得の前提となる研修は、日本医師会と学会でつくる組織が受け持ち、高齢者の薬物療法、認知症の診療、家族や介護者への指導方法なども習得させる。【吉田啓志】
-------------------------------------
…
すると、
例えば
75歳以上の高齢者は
高血圧や糖尿病があると
「外来主治医」は内科になり、
眼科や耳鼻科、皮膚科には
受診することが出来ず、
かかっても料金は定額制?
しかも、
看護協会が目指す
「看護師による処方」では
糖尿病、高血圧を
看護師による処方の対象となるよう
目指しているようですから、
「行ける病院は1つだけ。
病院にいっても看護師さんから処方を受け、
…って、
ブラックな医療体制になるのでしょうか…?
>「外来主治医:75歳以上1人に1人 医療費抑制狙い制度化」
って、
タイトルにありますけど、
意味分かっているのでしょうか…?
そして、実際にスタートしたら、
「75歳以上の病院の受診は
”こんなに制限されています!!”」
とか、
報道するんでしょうね…。
再度言いますが、
後期高齢者医療制度は
こんなアクセス制限に加えて、
料金も別枠で徴収する、
「料金は高くなり
行ける病院は限定される
ひどい医療制度」です。
「姥捨て山制度」と
呼ばれており、
あまりのひどさに、参院選敗退後、
強行採決して決めたにもかかわらず、
自己負担を半年凍結することに
急に方向転換しています。
でも、
この後期高齢者医療制度は
「廃止」すべきです。
これは、未完成で非常に危うい制度ではないでしょうか?
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テーマ 後期高齢者医療制度
後期高齢者医療制度に関する記事です。
http://ameblo.jp/med/theme-10004065916.html
コメント
■また書類が増えます。
こちらのPDFファイルの5-6ページを書かなければならなくなります。(お薬手帳にも毎回記入...処方変更なくてもね)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/11/dl/s1128-14f.pdf
医師会所属の爺医でも脱落者がでるのではないでしょうかねぇ。そもそも医師会入っていないのになんでアイツらの講習を受けなければならないのか、もちろん無料ですよ...ね!?
Hekichin 2008-01-06 12:34:38
■おいおい
たとえば癌治療後のフォローで外科や婦人科にだけかかっている人とか骨折後のリハで整形にだけかかっている人の場合、その外科や整形の医者が「外来主治医」とやらになって、七面倒くさい書類を毎月書かされるわけ?
なんだか高齢者は内科の慢性疾患にしかかからないことを決めてかかってるような制度だね。
ちょっと想像力があれば、実施後の患者の不満爆発と医者が書類地獄でパンクすることが分かりそうなもんだが。
もちろん、75歳以上の厚労省OB、財界の長老、政治家の皆様方もこの制度の「単一の病院で」「看護婦さんから処方を受る」ルールを守って頂けるんですよね??
ありゃ!? 2008-01-06 13:19:12
■現場を知らない人たち
>糖尿病や脳血管疾患などの診療には、計画書に患者の同意署名が必要となる。
脳血管疾患の後遺症で利き腕が麻痺したり、運動失調のため、自分の名前を書くことさえ不自由な方はたくさんいます。また説明の内容が十分理解できない高次脳機能障害や認知症のある方もたくさんいます。糖尿病で目が不自由なため書類をもらっても困る方もたくさんいます。こういった人たちが病院にかかっているという現場の現実を知らず、書類とハンコの世界でしか考えられないから、書類を発行し署名させる形式ばかり思いつくのでしょうね。
しろふくろう 2008-01-06 13:50:13
■また書類か
お役所が医療に口を出すと書類と会議が増える法則があるようです。それも加速度的に。典型的なのが病院機能評価でテンコモリの書類仕事と会議が増えます。
お役所が言う医療の効率化とは書類仕事と会議を医師にさせることのようで、書類を書かせているか、会議をさせていないと仕事をしているとは思わないようです。
お役所では書類を書く事と会議をするのが仕事のすべてですから、それ以外は仕事に見えないのでしょう。
Yosyan 2008-01-06 16:22:01
■無題
失礼ですが、あなたは本当に医者ですか?
なりすましではないですかね?
1年かそこらの間にこれ程大量の投稿を行えるという事は、
おそらくは2ちゃんねるプロ固定とかそういう筋の方とお見受けします。
あなた様の経歴がどこかに書かれているのであれば教えて下さい。
疑問 2008-01-06 16:59:49
■無題
記事とコメントの掛け合い漫才で、
何か特定の目的を遂行していらっしゃるのではないですかね。
まあ、どうでもいいですが。
疑問 2008-01-06 17:01:11
■無題
役所の仕事は、書類と手続きを増やすこと?
・・・少なくとも知っている限りでは、彼らが何か新しいコトをすると、医局や病棟の机の上に『ナンチャラ計画書・意見書』とか、新たな必要書類が降ってくる。
余計なコトをするぐらいならば、何もしてもらわないほうが良いことがある。 戦場(実際にソンナ感じ)において『バカな働き者』は、いない方がマシ、とも言う。
おだまき 2008-01-06 17:26:24
■実効性の担保は誰が責任を負うか
>資格取得の前提となる研修は、日本医師会と学会でつくる組織が受け持ち
この点についてはどの様な交渉経過だったのかを医師会や学会には明らかにしていただきたいですよね。
つ〜か、制度は役所が勝手に決めても、実効性の担保を現場に近いところに押しつけたいのは以前からなんだから、そういうところでまず交渉の席に着くことそのものに条件闘争するなり、そもそも交渉相手になんかなってやらなくしたりでいいんとちがう?
ま、天下り・・・
お弟子 2008-01-06 18:32:33
■疑問さんへ
中間管理職先生はどうみても医師でなければわからないことをたくさん書いてらっしゃいますよ。
医師が読めば一目瞭然です。たぶんここを訪れる医師ならみなさん同意してもらえると思いますが。
ROMとたまにコメントつけるだけの私に比べて、自分の時間を削ってここまでやってくれてる姿勢に感服する限りです。
どうみてもあなたの方がなにか特定の目的を持っていちゃもんつけてるとしか思えないのですが・・・
なっく 2008-01-06 18:35:10
■無題
おかしな輩は相手にしないほうがよいかと思います。
中間管理職様のブログには敬意を表します
疑問さんって,医療の実態をかかれて困る人でしょうか(笑)?
医師であることは一目瞭然 2008-01-06 20:19:41
■無題
先越さてもゥた・・・。
医師か医師でないンか、ンなもん医者やっとったらスグ分かりますデ。 臨床経験がなきャ、実感がこもった説得力のある文章はナカナカ書けるモンやおまへんデェ。 そのスジの言い回しとかも、業界人やったらスグ分かりますヤロ。 もし、医師ちゃうかったら・・・、それこそココまで現場の苦悩を分かってもろうたッチュウ事で、大感動ですヮ。 医療の将来にも少しは希望が見える、チュウもンですヮ。
あなた様の経歴がどこかに書かれているのであれば教えて下さい。
⇒ 右上に書いてありますヤロ? 他人サマに聞く前に、先に自分で調べなはれ。 それ以上を知りたいッチュウなら、マズは自分から名乗るンが社会人の礼儀ヤと思います。
何か特定の目的を遂行していらっしゃるのではないですかね。
⇒ そら、医療現場の現状を訴え、医療の将来を憂え、医師と患者さんにとってのより良きあり方を希求する、ッチュウことでっしゃろ? いずれにせよ情熱がなかったら、ココまでやってくれるモンやおまヘン。
いつも楽しみにし、応援しております。
・・・いつも話を混ぜっかえす一投稿者より。
いつも話を混ぜかえす投稿者 2008-01-06 21:39:26
■俺は参加しねぇぞ こんなもん
そしたら、外来の高齢者の主治医にならなくて済むんだろ
というように、医師がこの資格を取らなかったらどうなるんだろうね。なぜ、忙しくなるための資格を4日もかけてとらないと悪いのか? 勤務医には何のメリットもないっしょ
こんた 2008-01-06 21:46:14
■もうどうでもいいんですが...
産経新聞より
開業医の初・再診料引き下げが焦点に 診療報酬の個別点数配分議論へ
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080105/wlf0801052140000-n1.htm
>ところが、診療報酬の本体部分引き上げに伴い、結果的に健康保険組合がその財源を肩代わりする格好になった。このため、「勤務医対策のための報酬引き上げならば、サラリーマンだけでなく、高収入の開業医も痛みを分かち合うべきだ」との世論が広がった。
一体どのあたりで広がった「世論」なんだろうか。
何とか会議の中の世論か、某新聞社内の世論か。
遅れまして、明けましておめでとうございました。
ご無沙汰しておりました。
今年も色々な情報を教えてください。
京若 2008-01-06 22:02:06