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---東京日和@元勤務医の日々 から転載----------------------------------
http://skyteam.iza.ne.jp/blog/entry/440668/
大阪の救急医療崩壊は未来の日本の救急医療の姿
2008/01/04 14:49
残念ながら「また」しても『たらい回し報道』に始終するおろかなマスコミ、それに同調するブログが目立ちます。特に、産経新聞などは、【主張】妊婦たらい回し また義務忘れた医師たち以来、営々として「医者叩き」をして、正義派ぶっている新聞、テレビにあおられて、現場への理解が不足しています。去年の奈良県の報道も含め、おおよそ理性的、建設的じゃありません>マスコミ各社。
読者の気持ちとしては「断るなんて、ひどい」というのは簡単ですが、以下の事情について理解していないと、この事態を招いていることを理解できないのでしょう。
一言。「グラフを見ればいい」、この救急車の出動件数の増加に伴って、「病院数」が増えたと思うのか?それとも医師が増えているのか?否。
救急隊が怠けているのでもない・・・これを読めば、ものすごく現場ではがんばっている・・・(再掲です)
救急救命士の仕事
みんな人殺し〜救急隊員の出場状況〜
http://reality.paramedic119.com/syutujo-jokyo.htm
↓これは大阪市の救急隊の出動件数の推移である。これを見てどう思う?病院の医師が10年で1.5倍以上に増えた?そんなわけはないのである。
http://www.city.osaka.jp/shobo/02data/data_02_01.html
【1】 出場件数・搬送人員
http://www.city.osaka.jp/shobo/02data/data_02.html
救急件数〜昨年20万件を超えて、なお上昇傾向続く、 救急車は約2.6分に1回出場
平成17年中の救急出場件数は、20万5,036件(対前年比2,568件、1.3%増)、搬送人員は17万9,661人(同1,014人、0.6%増)で、前年と比較すると共にやや増加し過去最多となりました。
なお、1日あたりにすると、出場件数は約562件で、時間に換算すると約2.6分に1回救急車が出場したことになります。
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世の中に、「重病」となるような急病人が増えたように思わないこと(飲酒運転への取り締まりなどで、交通事故死はどんどん減っている・・・のは常識ですよね)。安易に利用する人が増えて、現場が「悲鳴」をあげているのである。マスコミの表面上、救急が大変とか言うが、「受け入れを拒否」しないと、目の前にいる患者さんの命も危うくするような事態になってしまう現状を知らないままに報道するおろかなマスコミに踊らされている皮肉な現象だ。
昨今は、「何でも救急車」だが、恐ろしく件数が増えているのを認識できないのだろうか?それを「病院が断るなんてひどい!」んじゃない。ひどいのは、利用者のモラルだ。だから救急医療が崩壊しているのだ。こういうのは、自分たちの胸に手を当ててみるがいい。
昼間からの子供に熱があるのに、夜中になってあわてて受診する・・・。急性アルコール中毒だと言って、忘年会や新年会の飲みすぎで救急車でよびつける・・・こういった状況で、医師が過酷な状況なのを無視してきたのは、政府であり国民です。
残念なことに大都市近郊ほど、救急医療体制は崩壊している。それは住民の意識が「(無料なんだから)救急車は呼べばいい」という意識になっているからではないのか?よく考えてほしいものである。
コメント
2008/01/04 18:02
Commented by ssd666 さん
象徴的なのが、警察の「トラ箱」の消失です。
警察は利用者が減ったから、廃止したと言っていますが、嘘っぱちです。
泥酔者が減ったわけではなく、トラ箱の変わりに救急車を呼ぶようになっただけ。
責任回避の仕事の押しつけです。