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(回答先: <救命センターに落ち度があるかのようなこの見出し>収容に1時間、事故男性死亡 5救命センター拒否 大阪(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2008 年 1 月 04 日 08:41:39)
---勤務医 開業つれづれ日記 から転載---------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10063789078.html
産経は たらい回すよ どこまでも 「救急たらい回しで男性死亡 東大阪」
ネタ元は
Hekichinさん、Nobodyさんです。
http://ameblo.jp/med/entry-10063168258.html#c10087000678
いつもありがとうございます。
産経新聞は
いつまでたっても
「たらい回し」報道をやめません。
救急隊が
いろいろな病院に電話かけることを
「たらい回し」
というのなら、
年末年始に満杯のホテルに予約の
電話をかけ続けるのも
ホテルの「たらい回し」と
産経新聞は表現するのでしょうか?
産経新聞さん、
日本語、
分かってますか?
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救急たらい回しで男性死亡 東大阪
産経ニュース 2008.1.3 23:51
http://s04.megalodon.jp/2008-0104-0021-00/sankei.jp.msn.com/topics/affairs/2701/afr2701-t.htm
大阪府東大阪市で2日夜、交通事故に遭った男性が、府内の5つの救命救急センターで「満床」や「治療中」などを理由に搬送受け入れを断られていたことが3日、わかった。男性は事故から約1時間後に、現場から約15キロ離れた同府吹田市の千里救命救急センターに運ばれたが同日午前、死亡した。男性が断られた5施設は、いずれも生命の危険に瀕した人が運ばれる3次救急医療機関で、最終的な受け入れ先にまで断られた格好だ。【記事詳細】
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現在は、ホームページでは
このような報道に切り替わっています。
>受け入れ断られ男性死亡
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救急5施設で受け入れ断られ男性死亡 東大阪
産経ニュース 2008.1.3 23:51
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080103/dst0801032351017-n1.htm
大阪府東大阪市で2日夜、交通事故に遭った男性が、府内の5つの救命救急センターで「満床」や「治療中」などを理由に搬送受け入れを断られていたことが3日、わかった。男性は事故から約1時間後に、現場から約15キロ離れた同府吹田市の千里救命救急センターに運ばれたが同日午前、死亡した。男性が断られた5施設は、いずれも生命の危険に瀕した人が運ばれる3次救急医療機関で、最終的な受け入れ先にまで断られた格好だ。
河内署によると、死亡したのは大東市灰塚のトラック運転手、西村正夫さん(49)。
搬送した大東市消防本部によると、救急隊が午後10時33分に現場に到着。西村さんは胸を強く打ち、意識はあるものの、強いショック状態だった。同隊は生死にかかわる危険な状態と判断し、現場から近い病院に受け入れを要請したが、5施設に「治療中」や「救急ベッドが満床」などの理由で断られたという。
約30分後、吹田市の救命救急センターで受け入れが決まり、発生から約1時間後の午後11時35分に運び込んだが、翌3日午前1時40分ごろ、死亡した。搬送が遅れたことと死亡との因果関係ははっきりしないという。
事故は2日午後10時20分ごろ、東大阪市東鴻池町の交差点で、西村さん運転のバイクが、右折しようとした大阪市淀川区の会社員男性(28)の軽自動車と衝突した。
現場から最も近い東大阪市の府立中河内救命救急センターは当時、救急専門医を含む3人の医師が当直勤務していたが、2人の重症患者を治療中で、「これ以上の対応は無理」と断った。当時は年末年始の特別なシフトではなく、通常の当直勤務だったという。
救急医療機関は患者の病状に応じて1次、2次、3次に分けられ、生命の危険があり高度な医療が必要な場合は3次とされる。府内に11機関あり、救急隊が現場で患者の病状を判断し、適切な医療機関に搬送する。
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各紙の記事内容です。
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搬送1時間:5救命センターに断られ、男性死亡 東大阪
毎日新聞 2008年1月4日 0時21分 (最終更新時間 1月4日 1時20分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080104k0000m040073000c.html
東大阪市で2日夜、交通事故で重いけがをした男性が、救命救急センター5カ所に受け入れを断られ、6カ所目の救命救急センターへ約1時間後に搬送されたが死亡した。
大阪府警河内署と同府大東市消防本部によると、2日午後10時20分ごろ、大東市灰塚のトラック運転手、西村正夫さん(49)が東大阪市内の市道で、ミニバイクを運転中、対向してきた大阪市淀川区の男性会社員(28)の軽乗用車と衝突。
救急隊が同10時33分に事故現場に到着。西村さんは胸を強く打って危険な状態だったが、5カ所の救命救急センターが受け入れを断った。6カ所目に同府吹田市の府済生会千里病院併設の千里救命救急センターが受け入れを了承。救急隊は午後11時に現場を出発し、11時35分に西村さんを同センターに運び込んだ。
河内署の話では、西村さんは事故直後「大丈夫」と話していたというが、搬送後の3日午前1時40分過ぎ、大動脈損傷による出血多量で死亡した。
断った施設の一つ、東大阪市の府立中河内救命救急センターは「通常の休日と同じ医師3人の当直体制で、専門医2人と研修医1人だった。救急隊から2度の受け入れ要請があったが、別の重症患者2人の治療のため、2度とも受け入れを断らざるを得なかった」と話している。3次救急を担う救命救急センターは、救急患者の「最後のとりで」と位置づけられている。【日野行介、田中博子】
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収容に1時間、事故男性死亡 5救命センター拒否 大阪
asahi.com 2008年01月03日21時12分
http://www.asahi.com/national/update/0103/OSK200801030054.html
大阪府東大阪市で2日夜に交通事故に遭った男性が、府内の五つの救命救急センターから「満床」などを理由に受け入れを断られ、事故から1時間後に現場から約13キロ離れた同府吹田市の救命救急センターに運び込まれた後、死亡していたことがわかった。搬送した同府大東市消防本部によると、24時間態勢で緊急治療を担う救命救急センターに重篤な患者の受け入れを要請する場合、通常なら2、3施設目までに搬送先が決まり、「5施設も断られるのは極めてまれ」という。
いわば「最後の砦(とりで)」が相次いで受け入れを断ったことは、大都市の救急医療体制の弱体化を浮かび上がらせたとも言えそうだ。
河内署によると、亡くなったのは大東市灰塚4丁目のトラック運転手、西村正夫さん(49)。西村さんは2日午後10時20分過ぎ、バイクを運転して市道を直進していたところ、右折しようとした大阪市淀川区在住の会社員の男性(28)の軽乗用車と衝突した。同署は男性に当時の状況を聴いている。
大東市消防本部によると、同10時33分に救急隊が事故現場に到着。西村さんは胸を強く打っており、意識はあるもののもうろうとしている状態だったため、命にかかわる重篤患者を受け入れる3次救急の救命救急センターでの治療が必要と判断。東大阪市や大阪市など現場から近いセンターから順に受け入れを要請したが、5施設に「満床」などと断られた。
6番目に要請した大阪府済生会千里病院(吹田市)併設の千里救命救急センターでの受け入れが決まり、救急隊が現場を出発したのは、事故発生から30分以上経過した午後11時ごろ。西村さんは同センターに同11時25分ごろ運び込まれたが、3日午前1時40分過ぎに死亡した。
大阪府では、3次救急医療は、府が救命救急センターに指定した11病院が担っている。年末年始は一般の病院が休みで、救命救急センターなど救急体制をとる病院に患者が集まりやすいという。
現場から最も近い府立中河内救命救急センター(東大阪市)は当時、通常の夜間と同じく救急専門医を含む3人が救急の当直として勤務していた。しかし、2人の重症患者を治療中で、「これ以上の対応はできない」と判断して断ったという。
西村さんの長男(27)は、搬送先の病院の医師から「到着時に意識がなく傷は心臓に達しているため、手術が難しい状態だった」と説明を受けたという。「近くで受け入れてもらえなかったのは悔しいが、正当な理由があるのなら、あきらめざるを得ない」と話した。
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5か所拒否で搬送1時間、衝突バイクの男性間もなく死亡
2008年1月4日0時15分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080103i113.htm
2日午後10時20分ごろ、大阪府東大阪市東鴻池町1の市道で、同府大東市灰塚のトラック運転手西村正夫さん(49)のミニバイクが転倒し、軽乗用車に衝突した。
119番通報で到着した大東市消防本部の救急車は、府内の救命救急センター5か所に受け入れを拒否され、約1時間後、現場から北西15キロの府済生会千里病院(吹田市)に併設の千里救命救急センターに搬送した。
西村さんは事故当初、重傷と判断され、意識もあったが、3日午前1時40分ごろ、大動脈損傷で死亡した。
府警河内署によると、西村さんは胸の骨を折るなどしていたとみられる。事故直後、署員に「大丈夫」と話していたといい、容体が急変したとみられる。
同消防本部によると、5か所のセンターの受け入れ拒否の理由は「ベッドに空きがない」などだった。西村さんが死亡したのは、搬送から約2時間後だったこともあり、同消防本部は「搬送に手間取ったことと、死亡との因果関係ははっきりしない」としている。
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>搬送した大東市消防本部によると
消防が、病院との相談なしに
どんどん記者会見を行い
情報を公開し、
「悪いのは消防じゃなくて
断る医療施設ですよ!」
と言い訳をしているようにしか思えません。
実際の医療現場は
「修羅場」で、
2人、3人の重患が運ばれてきたら
それこそパニックです。
1人1人の治療がそれぞれ
命にかかわり、昼夜を問わず全力で
治療を行わなくてはいけません。
そして、
さらに1名、重患が来るのなら
「他に回れるのなら回ってもらって」
というのが
現場の偽らざる意見です。
しかも、
「交通事故、
胸部外傷(胸部骨折疑い)、
血圧低下」
となれば心臓、大血管の損傷が疑われ、
すぐにでも心臓外科の対応できる病院に
行ってもらわなくてはいけません。
>西村さんは事故当初、重傷と判断され、意識もあったが、
逆に、
救急隊が、
「交通事故、意識清明、胸部外傷」
という重傷(重態は命にかかわる)の
判断で病院を探したのなら、
3次救急は
「容態が安定しているのなら
3次救急は一杯一杯なので、
ほかの病院に回って」
と答えるでしょう。
この記事のビミョウな書き方は、
「救急隊は最初、命にかかわらない
『重傷』と判断して病院を探したけど、
容態が急変、死亡。
本当は、判断を誤った救急隊に
責任があるのだけど、
断った3次救急病院に
責任を押し付けている」
と読めてしまうのは私だけでしょうか?
そして、
それを「たらい回し」と
呼ぶのなら、
救急隊の判断ミスも
24時間、すべての患者さんを受け入れないことが
「たらい回し」という『最悪の犯罪』のように
報道されるのなら、
日本中から救急をやる医師が
いなくなってしまうことでしょう。
コメント
■無題
いつも楽しく読ませていただいています。
今年もがんばってください。
アカウンタビリティやコンプライアンスが頻繁に語られる中、組織防衛を行わないほうがいかがかと思います。
その点をふまえ消防署の対応はやむ得ないと考えますが、いかがでしょうか。
むしろ、厳しい判決、削減される医療財源、悪化する医療従事者の労働環境など、医療を取り巻く環境の悪化に伴い、当施設では対応不可能であるとの声明をはっきり出せないほうも問題かと考えますがいかがでしょうか。
かぴばらさん 2008-01-04 10:18:46