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---Medical News Japan から転載------------------------------------------
http://www.medicalnews.jp/index.php?itemid=594
アメリカ:全米2位の医師数のメリーランド州を襲う医師不足
迫りくる医師不足-農村地域は大打撃をこうむると予想されています-
Physician shortage looming
http://www.gazette.net/stories/122607/busimlo92224_32368.shtml
Business Gazette 2007/12/26
メリーランド州では2015年までに、医師不足が広まるため、ひどい専門医の不足が予想されています。特に農村部では、直ちに対策を行わなければならないと、来月発表される未公開の報告書の中で、最高医学専門委員会は表明しています。
「私はこれは大きな問題のほんの一部にしかすぎないと思います」とThomas M. Middleton 上院議員は報告書の中で言いました。
「私の直感では、我々は初期診療の医師不足の危機に近づいているということです」
Middleton 上院議員は、有名な役人でさえ、よい家庭医を見つけるために、何回も探さなければならなかったと言いました。
報告書は、要因として、いくつかの傾向についてまとめて述べています。高い医師の退職率、ベビーブーマー世代の加齢による医療への需要増加、他州に比べると医師への払い戻しの還付率の低さ、メリーランド州からの医学生や新人医師の流出、外国との競合などです。
報告書は、医療訴訟の賠償金に上限を設けること、農村部の新人医師向けにスチューデントローンを貸与すること、農村部に医師をローテートさせること、メディカルスクールの医学生の数を増やすこと、メリーランド州では削減されている、医療費の保険からの払い戻し率の軽減を与える法律を制定することを勧告しています。
メリーランド州の医師の労働人口調査の運営委員会の11人の医学専門家たちは、、30の主な専門医(初期診療から外科や精神科まで)の位置と人数について調査しました。
それによると、メリーランド州の東海岸や西部、南部はそれぞれ30の専門のうち、62%、69%、82%が不足しています。
委員会の勧告を採用しない場合、2015年までに東海岸は59%、西部では76%、南部は93%が不足すると推測しています。
州全土で、家庭医、精神科、血液内科、腫瘍科、麻酔科、救急科、病理学、一般外科、胸部外科、血管外科が不足しており、すでに整形外科は「ぎりぎり」です。
メリーランド州病院協会とメリーランド州医師会によって委員会MedChi(Maryland State Medical Society)が、今年の半ばに形成されました。
http://www.medchi.org/
この委員会は、最近、暫定的報告書をメリーランド州で医師の還付や医療の傾向について州議会に勧告するために、新しい法律によって設立されたメリーランド州のHealth Care Access & Reimbursement特別委員会に提出しました。
http://www.dhmh.state.md.us/hcar/index.html
退職する医師の増加と、新人医師の立ち去り
メリーランド州は、米国医科大学協会 http://www.aamc.org/ の最近の研究によると60歳以上の医師の割合は25.2%と、全米で6位になります。
州の報告書によると、Prince George郡とMontgomery郡は、医師の退職により最も影響を受けるようです。
この二つの郡では、プライマリケア、血液科、腫瘍科、精神科、麻酔科、放射線科、病理学、一般外科、脳神経外科で不足しています。
ボルチモアと周辺の5つの郡は、メリーランド州で唯一、プライマリケア医が不足していない地域ですが、これもぎりぎりです。
この地区では、皮膚科、血液腫瘍科、救急科、病理学、胸部外科d医師が不足しています。
一方、委員会によれば、メリーランド州内でレジデントをした医師のうち35%しか残らず、これはアメリカで24位です。
メリーランド州医学校の副校長のRobert A. Barish氏は、特別委員会に医学部のクラスを増やしたり、定員を増やしたとしても、メリーランド州には彼らを育成するのに十分な医師数がいないことを伝えました。
メディカルスクールは、入学者数の減少に直面しています。米国医科大学協会は10年間で登録枠を30%を増加するように求めました。
「我々には、もっとたくさんのメディカルスクールの応募者が必要です、しかし、時間が不可欠です」とRobert A. Barish氏は言いました。
2015年までに入学者を増員しても、少なくとも2026年まで現役の専門医は増えないでしょう。
アメリカの国勢調査局によれば、2030年までに現在3500万人の高齢者は、二倍の7000万人になります。
これは、患者が増えることだけでなく、もっと受診が増えるということを意味しますとBarish氏は言いました。
アメリカの外来診療サーベイによると、高齢者は平均して医師に1990年に比べると2004年い1回か2回多く受診しています。65歳〜85歳の高齢者の患者は毎年6-8回医師に受診します。
委員会は、メリーランド州で研修を受けた医師たちが海外と競合していることを報告しています。
たとえばイギリス政府は、6万5000人の英語を話す医師を勧誘する政策を採用することにしました。
メリーランド州病院協会は、報告の勧告を支持しましたと、委員会のメンバーは言いました。MedChi(Maryland State Medical Society http://www.medchi.org/ )の幹事会はこれらについてすぐに考慮するでしょうと、常任理事のMartin Wasserman氏は言いました。
一見したところ、委員会によって報告されたメリーランド州の医師数と米国医科大学協会の2007年の医師労働者数のデータブックによる医師数とは一致しません。
これらのデータによれば、メリーランド州の医師数は10万人あたり355人とアメリカで第2位です。
しかし、委員会は、フルタイムの臨床医のみ算定してさらに掘り下げています。
メリーランド州には24968人の医師が資格を持っていますが、しかし10227人のフルタイムの医師しかいないと Barish氏は寸評しました。
残りの医師たちは、連邦政府によって雇用されているか、州外で臨床をしているか、まったく診療していないか、資格を更新していないかです。
メリーランド州の医師たちは、州の中央にある4つのメディカルスクール-the University of Maryland, Johns Hopkins, Georgetown and George Washington hospitals -で働いていますが、メリーランド州医療委員会によれば臨床医ではないとのことでした。