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----座位の夢想 から転載----------------------------------
http://zainomusou.blogspot.com/2007/12/blog-post_23.html
2007-12-23
医療危機を訴える!
医療危機を訴える! −個人責任追及か、医療安全か?−
医師の魔女狩りとなる医療調査委員会(医療事故調=医療安全調査委員会)新設反対
大村秀章衆院議員(厚生労働部会長)を座長とする「医療紛争処理のあり方検討会」では、診療行為に係る死因究明制度として、新たに【医療安全調査委員会】を創設すると発表した( http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2007/pdf/seisaku-033.pdf )。
新設の組織は、運営方針を定め、再発防止のため関係大臣への勧告、建議を行う中央委員会と、地方ブロック委員会ならびに、個別の評価を行う調査チームより構成され、この委員会を支える事務局を中央及び地方ブロック単位に設けるとしている。
副座長の西島英利(参議院議員)によると、これは、閣議決定によるものではなく、議員立法として提出し、補正予算で制度設計を行う ( http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071219_3.html ) 模様である。
何故、我々は、反対するのか?
医療調査委員会新設の問題点
■医療調査委員会(中央委員会、地方委員会、各事務局)を拙速に設置するのは、新たな天下り機関創出と、医療事故ビジネス導入という不純な動機が透けて見える。
医療安全調査委員会という国民受けのするネーミングを行い、その実は、官僚の天下り受け皿として、巨大な新組織を作ろうとしている。年金制度への不信を、社保疔バッシング・解体で乗り切る同じ手法で、医療制度の貧困を医師バッシングで乗り切り、政官財の巨大利権を作ろうとしている。蜜に群がるのは、旧社保疔官僚か、警察・検察官僚か、はたまた外弁、外資系生保会社か?多様な顔ぶれとなるだろう。
■定義すら不明である医療死亡事故=診療関連死を口実に、刑事立件利用可能な体制で調査することは、良識ある医師の魔女狩りとなり、医療崩壊を呼び起こす。
患者死亡の際に、医師を容疑者扱いする傾向を助長するような体制が敷かれるなら、我々は、産科や救命救急、外科領域、難病治療などハイリスク診療からの医師の逃散を呼びかけるという最悪の選択をしなければならなくなる。医師職の玉砕を防がなければ、未来の医療はない。医師の基本的人権を守ることは、医療を守ることである。
■診療担当医師の個人責任の追求よりも、システム改善を重視して、医療安全をはかるべきである。
医学医療の技術者集団である、我々医師は、日々医療技術を研鑽し、連日、尊い命と向かい合っている。
国際的に評価の高い日本の医療は、先進国最低の医療費によって賄われているが、これは、医師の初心と善意と体力によって到達している誇るべきものである。国は、【医療事故】とされるものに関して、『被害』感情の処理を優先するのか、医療安全へ向けたシステム改善を優先するのか、正しく判断すべきである。
我々は、医療危機を深刻化させる医療調査委員会新設に反対する。
投稿者 座位
コメント:
skyteam さんのコメント...
確かに、『医療「調査」委員会』という名前が、検察の起訴のための下調べにならないとも限らないという内容。しかも病理医などが不足している現状では絵に描いた餅になるだろうなぁ・・・
もうちょっと時間をかけて、未来の事故防止につながるためだけのものを目指して欲しいですね。
12月 23, 2007
座位 さんのコメント...
skyteamさん、おはようございます。
国家100年の計を、何故、拙速に仕上げるのか、その真意を計りかねます。
12月 23, 2007