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----勤務医 開業つれづれ日記 から転載--------------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10060971129.html
「またも報酬減「医療崩壊 決定的」」 医科外来では”98年からマイナス16.9%”
テーマ:医療崩壊
>「4回連続となるマイナス改定の断行は、まさに無間地獄」
>本体はプラス0.38%、薬価・材料はマイナス1.2%、全体でマイナス0.82%
しかし、
>ジェネリック転換で880億円減(マイナス0.28%)を織り込んでいるため、実質はマイナス1.0%
>00年のプラス0.2%改定はさざ波♂定に過ぎず、
>初のマイナス改定となった98年のマイナス1.3%の回復には全く影響がないため、
>実質は98年、00年、02年、04年、06年、08年と6回連続のマイナス改定になる」と批判している。
ジェネリック転換分が
医療費削減に
反映されていないことを初めて知りました。
政府発表にくわえて、
医療費は実質−0.28%削減を加えて
考えなくてはいけない、ということですね。
2008年度 診療報酬
本体 +0.38%
薬価・材料 −1.2%
ジェネリック転換 −0.28%
計 −1.1%
(…計算上は1.0ではなく1.1のような気がしますが…)
>4回連続となるマイナス改定の断行は、まさに無間地獄
国は医療費を削減することを決め、
このまま医療が崩壊することを
”積極的に”選んでいるのです。
>連続するマイナス改定に伴い、
>患者1人の「医療費用」は、
>医科外来で14,875円(98年)が12,358円(06年)とマイナス16.9%、
>歯科で15,443円(98年)が12,558円(06年)とマイナス18.7%
>であることを示し
一般の方が感じる”医療費負担の高騰”は
政府が”窓口負担の大幅増額”を
行っているためです。
>患者が負担する割合が、98年から06年の間に2割から3割に増え、負担金が2,975円から3,707円(医科外来)と増加しているため、
>同協会は「重い負担感から国民の間に『医療費を抑制すべき』という錯覚が生じている」
ここ10年間の累計では、
これだけ医療費が抑えられています。
これだけ医療が発達しているのに、
これだけ医療費を押さえ込んで、
さらに「世界の中でも高水準、低価格」である
日本医療の”価格を下げる”事を続けると、
もうすぐそこには
日本医療の壊滅が待っていることでしょう。
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またも報酬減「医療崩壊 決定的」
更新:2007/12/18 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/13640.html;jsessionid=3AF99D33DECB7C4E5B847E1A56863212
政府が2008年度の診療報酬改定をマイナス0.82%と方針決定したことに対し、神奈川県保険医協会は12月18日、「4回連続となるマイナス改定の断行は、まさに無間地獄」と抗議する声明を発表した。同協会は「現場の声に真摯に耳を傾け、補正予算でプラス改定が実現するよう強く要望する」と訴えている。
政府は12月17日夜、08年度の診療報酬について、本体はプラス0.38%、薬価・材料はマイナス1.2%、全体でマイナス0.82%の改定率にする方針を決定した。これに対し、同協会は「ジェネリック転換で880億円減(マイナス0.28%)を織り込んでいるため、実質はマイナス1.0%」と指摘。その上で「00年のプラス0.2%改定はさざ波♂定に過ぎず、初のマイナス改定となった98年のマイナス1.3%の回復には全く影響がないため、実質は98年、00年、02年、04年、06年、08年と6回連続のマイナス改定になる」と批判している。
同協会は、連続するマイナス改定に伴い、患者1人の「医療費用」は、医科外来で14,875円(98年)が12,358円(06年)とマイナス16.9%、歯科で15,443円(98年)が12,558円(06年)とマイナス18.7%であることを示し、「進歩・高度化・複雑化している医療を10年以上前の医療費用で行っており、患者・医療機関の双方にとって質・安全の保障はおぼつかないどころか、昨今の医療崩壊は推して知るべし」と反発。
一方、医療費用は減りながらも、その一部を患者が負担する割合が、98年から06年の間に2割から3割に増え、負担金が2,975円から3,707円(医科外来)と増加しているため、同協会は「重い負担感から国民の間に『医療費を抑制すべき』という錯覚が生じている」ことも挙げている。
これらを踏まえ、同協会は「マイナス改定の連続は、医療機関の経営難と医療者の士気を奪う。また、医療費用の縮小として患者の受ける治療を制限し、質・安全の充実を相反する。余裕のない現場は、患者と医療者の信頼関係をも破壊する」などとして、「イギリスは医療費抑制の愚を反省し、軌道修正したが回復できていない。今、日本に必要なことはプラス改定による医療界全体の浮揚で、補正予算でプラス改定が実現するように要望する」などと強調している。
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多くの示唆を含む記事です。
このような状況で
日本医療がどんどんつぶれていくのは
目に見えています。
医療費抑制自体が間違っていると
国民や国、財務省、厚労省が
気付くのは、
アメリカのような”超格差社会”、
”一度落ちたら、生活も医療もゼロの
「超自己責任社会」”に
なってからでないとダメなのでしょうか…?
コメント
■おはようございます
与党は「病人より、道路(票)が大切」ということです。医療はちょっと位削っても、目の前の選挙には関係ないだろうということですな。
skyteam 2007-12-19 09:02:33
■われらが産経新聞様は
こんなことをおっしゃってますが
「診療報酬 実は0・8%分アップ?」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071218/stt0712182147008-n1.htm
減らせるはずだったものが、減らすことができなくなって、しかも国庫負担は嫌だから健保連に押しつけました。だから実質負担増だそうです。
おかしいなあ、2200億円抑制で、さらに診療報酬全体では1%減なのに。
後期高齢者医療制度の自己負担を凍結したっていうのも、高齢者の「負担増」をやめて、そこで負担増で減らせたはずの国庫負担を健保連に押し付けたせいで個人負担が増えているだけなのに、まるで医者に入る金が増えているかのような。
ただ単に医療機関収入が減らされるのが少しましになっただけで、実際には国庫負担が国民負担に押し付けられただけだという風に記事内容を精査すると読み取れるんですが、この記者さんの結論は「開業医が儲かるようにした」ですから。
自分の書いた記事内容の解釈すら間違えてしまう(あるいは故意に誤解させる)産経クオリティの記者さんですね。
で、産経さんは健康保険の年間5000円負担は許されないけどもっと直接的に国民の負担になる消費税アップ・法人減税はオッケーなんですね?
Seisan 2007-12-19 10:07:01
■無題
医療だけでなく、福祉も崩壊しているんですね。
病気になったり、働けなくなったら、どうなるんだろうって、不安になります。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/13641.html;jsessionid=2351830B8FE8783AF09CD4F646F95E02
さまようSE 2007-12-19 13:47:44
■昨日のニュースで
ミサイル防衛にかかる費用のあまりの高さについて質問された石破防衛省が「国民の命を守る」ために使われる費用に対して高すぎるなどというのはいかがなものか、というようなことを言っていました。国民の命に直結する医療費を削りつづけることに対しての(特に与党の)政治家達の見識はどんなもんでしょうかね。自公は政府に対して薬害肝炎問題の全面解決を促すようですが、所詮、選挙対策のためのポーズに過ぎないんでしょうな。
南島の管屋 2007-12-19 14:00:56