★阿修羅♪ > 医療崩壊1 > 158.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
---勤務医 開業つれづれ日記 から転載-------------------------------------------
http://ameblo.jp/med/entry-10058835308.html
悪いやつほどよく眠る 「コンタクトレンズ診療所、医師の名義貸し横行」
テーマ:医療崩壊
ネタ元は、
ssd's Diary
厚労省のインテリジェンス
http://ssd.dyndns.info/Diary/2007/12/post_434.html
です。
いつも大変お世話になっております。
登場人物は、
1.眼科医
2.名義貸しをしている非眼科の医師
3.コンタクト屋
4.厚労省
5.患者さん
です。
さて、
誰が悪役で、誰が黒幕だ(笑)?
-------------------------------------
コンタクトレンズ診療所、医師の名義貸し横行
2007年12月5日14時31分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071205i105.htm?from=main1
コンタクトレンズ購入者の目の検査などをする眼科診療所(コンタクトレンズ診療所)で、勤務実態のない医師が管理医師として名前を貸して報酬を得る「名義貸し」が頻繁に行われている疑いが強まり、厚生労働省は実態調査を行うことを決めた。
診療所の管理医師は常勤が原則で、勤務実態がないと医療法などに抵触する可能性がある。
コンタクトレンズ診療所をめぐっては、診療報酬の不正請求が相次いでいるとして、同省が全国約100か所の監査・指導を進めており、名義貸し問題もその中で調べ、実態を解明する方針だ。
コンタクトレンズ診療所の大半は、販売店に隣接して作られ、全国に約1300ある。
医療法や同省の通知などによると、診療所には常勤の管理医師を置くのが原則で、同じ人が二つの施設の管理医師を兼務することも原則としてできない。このため、他の医療機関で働く医師が管理医師を兼ねるのは難しいのが現実だ。
仲介業者に医師の募集を委託しているコンタクトレンズ診療所も少なくないと言われる。医療専門誌の募集広告には、「管理医師 経験不問 在住地問わず 登録のみ」と、名義貸しの医師を募るとも取れる内容を堂々と掲載しているケースもある。
最近まで東京都内のコンタクトレンズ診療所に名義を貸していた神奈川県内の総合病院の勤務医(男性)は読売新聞の取材に「後ろめたい。長く続けてはいけないと思っていたが、金にひかれてしまった」と重い口を開いた。半年以上も前、管理医師となったが、診療所に行ったのは2回だけ。それでも毎月20万円が管理料として振り込まれてくる。
名義貸しをしていた先輩医師から「いい副業がある」と紹介されて始めた。精神科が専門で眼科の診療経験はなかった。「目の治療が必要な人がきたらどうしよう」と不安になったが、「管理料をもらうだけで、診察はしないから大丈夫」と言われたという。
管理医師になった直後、たまたま診療所に行った時、「点眼薬をほしい」という患者がきた。「目薬のことはわからなくて、急いでほかの診療所へ行ってくださいと答えた」と振り返る。
自分の代わりのアルバイト医師の派遣も、先輩医師から紹介された人に任せた。診療所で誰が働いているかも知らない。医師以外の人が処方せんを書くと医師法違反になるだけに、「今思うと怖い。事故が起きたら責任があるし、早く辞めたいと思った」と話す。
別の埼玉県の診療所で管理医師を務める都内の外科の勤務医(男性)も、最近は月1回しか行かない。普段診療所に勤務している医師のことを知らないといい、「それは管理医師としてまずいことだとは思う」と認める。
コンタクトレンズ診療所を巡っては、必要のない検査を行うなどの不正があったことから、昨年4月、レンズの処方に関する診療報酬が大幅に切り下げられた。
しかし、昨年末に、「水増し請求などの不正を行っている診療所が多数」と日本眼科医会が調査結果を公表。厚労省が今春、指導を行った。だが、改善がみられない診療所が多数あるとして、今月から指導、監査に乗り出した。
日本眼科医会の吉田博副会長は「名義貸しの話はかなり聞いている。無資格者が検査をし、たまにしか来ない医師の名前を使って処方せんを書いているところもあるようだ。コンタクトレンズによる目の障害も起きかねないだけに、医師としてのモラルも問題だ。厚労省は厳しく対応してほしい」と話している。
-------------------------------------
前回記事で、道標主人さんから
素晴らしいコメントをいただきましたので
そのまま掲載させていただきます。
-------------------------------------
■不正の温床からアンダーグラウンドへ
コンタクト眼科は、皆様ご指摘のとおり、保険診療の網の目をかいくぐって不正の限りを尽くし、それで処分を受けるのは院長という名義を貸した医師だけ。経営母体のコンタクト屋は何の痛みも感じません。
院長が監査を受けて保険医停止処分を受けたら、さっさと医院を閉めて、新しい院長を連れて来て、そのまま看板の文字だけ変えて、開業させます。
それでその院長に不正をさせて、売り上げをかすめ取って、また院長だけ処分されて,を繰り返しているのです。
そういうコンタクト小売り屋の中には、当然、アンダーグラウンドに金を流す奴がいるのです。大きくチェーン展開をして、何件ものコンタクト眼科と小売り屋を開いていて、その経営者はフロント企業、てなわけです。
今回、厚労省は行政処分だけでなく、詐欺罪による刑事告発も武器として手に持っているのです。警察のバックアップもあるでしょう。なんせ相手が某勢力の資金源な訳ですから。
頑張れよ、厚労省。
ところで、薬事法を改正して、コンタクトレンズの医療機器区分と取り扱いを厳しくして、コンタクトレンズ屋を閉め出そうとしたのに、実際には良心的な眼科医院がコンタクトレンズの扱いを辞めてしまうだけの結果になった、何とも皮肉な事になってしまったのも、厚労省の失政ですがね。
道標主人 2007-12-04 20:47:13
-------------------------------------
素晴らしい考察です。
やっぱり、
よく眠っているのはコンタクトレンズ屋かな?
眼科医は削り取られて
コンタクト眼科は瀕死状態です。
名義貸しをしている非眼科の医師は
薬事法違反を覚悟でやっているでしょうから、
当然処分される可能性があることでしょう。
寝れませんよね(笑)。
そして、厚労省。
2200億円もの歳出削減を
財務省から求められ、
でも、医療崩壊でめちゃくちゃに
なっているのに診療報酬は削れない…。
さらに、小児科と産科の手当もしなくちゃ…。
そこで、
1年前の眼科の報告発見!
>昨年末に、「水増し請求などの不正を行っている診療所が多数」と日本眼科医会が調査結果を公表。
こいつを叩いて、
がっつり眼科から診療報酬を減額させて、
その金を使おう!
って目論見が見え隠れします。
だって、
いま、まさに診療報酬の大詰めに来ているわけで、
そのタイミングで、
>(厚労省は)今月から指導、監査に乗り出した。
指導、監査に今月から乗り出したんですから、
もう絶妙(笑)。
こりゃ、厚労省もよく眠っているに違いない(笑)。
でも、
一番なのは、
黒幕のコンタクト屋が
医師をすげ替えていることも報道せず、
医師だけを悪者にする報道をして、
1年前の眼科の報告ではなく、
今、いきなり3夜連続のTV特集や新聞報道をして、
同時に厚労省の今月の指導、監査を報道して
厚労省を後ろから支える
”マスコミ各社”が一番おいしくて、
よく眠っていることでしょうね(笑)。
-------------------------------------
(1)
■「コンタクトレンズ:厚労省が診療所を指導・監査へ」 1000億円削減 コンタクト医は2度死ぬ
http://ameblo.jp/med/entry-10058476484.html
--------------------------------------