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(回答先: Re: 仕事の意味の再生 投稿者 まとおせ 日時 2007 年 12 月 05 日 21:09:57)
有意義なご意見に出会った気がします。
>【私にとって、リッチな人とは、「有意義に使える自分の時間」を持っている人です。】
思わず賛同しそうになりましたが、多分、これは「贅沢な望み」です。
Kの私感ですが、この「望み」は、「ある程度、しっかりとした収入の確保がされている人の感覚」なのです。
大まかに言うと「月収30万円以上で倒産する可能性も失業する可能性も少ないけど、企業に拘束されている時間が多い(=時間外労働が長い)」という中堅社員以上の人の悩みに分類されるのでしょう。
世の中には「貯金0」で、「食料代を稼ぐ事に追われ、もしも、身体を壊して倒れたら、入院費も払えないし、ご飯も食べられない」という人もいるでしょう。
その人達にとっては「余暇」よりも「賃金」が切実な「希望」でしょう。
森永卓朗氏が「年収300万円時代を生き抜く経済学」を出した頃、労働者は「年収300万円くらいでのんびり生きるという選択肢もあるよ」と考えましたが、実際には「全力疾走で倒れるまでガムシャラに働くという生き方」と「企業に入れてもらえず、明日の食費を稼ぎために奔走する生き方」の両極端だけに分類されてしまいました。
「のんびりとしたマイペースの生き方」というのは淘汰されてしまったのでしょう。
企業のために全力を尽くす事の出来ない者は「年収300万円すら保障されずにリストラ対象にされた」のです。
しかし、労働者の総体とすると「余暇」と「賃上げ」が最大公約数としての要求になるでしょう。
ここになら、労働者の結集が出来る可能性があります。
ここで、問題なのは「どうすれば、それが実現できるか?」です。
ストレートに「企業に要求しても駄目」でしょう。
ストライキをしても「各個撃破される」だけでしょう。
では、政治に頼るか?
政治家という「職業人」には「労働者の気持ち」などは理解できませんから、無理でしょう。
一番、労働者に近い位置にいる「共産党」すら、所詮は「労働貴族階級の政治家」です。
労働者の要求がストレートに通らないのなら「労働者のセーフティネットを張る」しかありません。
「企業の理不尽に我慢できなくなったら辞められる社会」
「会社を辞めても食っていける社会」
つまり、決して高い賃金ではないが「新しい仕事を見つける繋ぎとして食っていけるくらいは食っていけて、新しい仕事探しの時間的余裕はある」という仕事が恒常的普遍的に存在するという社会です。
これが実現できれば、終身保障社会も可能です。
仕事をしないで「食っていける」と言う事ではなく「仕事をしてもらう事によって、食うだけなら誰でも食っていける」という安定した仕事のある社会を創造すればいいのです。
これ、既存の政党では「想像もしていない」かもしれません。
「労働者による労働党的な物を作り、その連携によって実現を目指す事は可能」ではないかと思っています。