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(回答先: ベーシックインカムなんて提案したら、ニートが喜ぶだけ?? 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 11 月 26 日 15:14:13)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/h0628-1a.html
ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)
第1章 ニート状態にある若者に対するアンケート調査結果
1.支援機関利用者に対する調査結果
ニートの状態にある若者の出身家庭は非常に幅広い
ここで調査されたニートの状態にある若者の出身家庭は非常に幅広く、あらゆる経済状況の出身者がいると考えられる。「あなたの家の暮らし向き」は「ふつう」47.1%、「やや苦しい」28.0%、「やや余裕がある」10.8%、「非常に苦しい」8.9%、「余裕がある」3.3%であった。
学校教育段階で躓きを経験している者が多い
進学率は同世代の水準からみて特に低いとはいえないが、高校、大学・短大、専門学校の各段階での中退者はあわせると3割を超え、在学中の1ヶ月以上の長期欠席経験者も高校で16.6%、大学・短大で25.8%いる。そして全体の37.1%が不登校を経験している。
8割近くが何らかの職業経験を持っているが、熟練を要しない仕事の経験者が多い
これまでに「連続一か月以上就労した経験」のある者は79.0%。その就労経験回数は平均2.6回である。経験した職種は「サービス職」「生産労務職」「営業販売職」が多く、その雇用形態は「アルバイト」であることが多い(のべ雇用経験の64.4%)。全体としては熟練を要しないアルバイト就労が目立つ。なお一週間未満の就労経験は、全体の44.1%に見られた。
学校でのいじめ、ひきこもり、精神科・心療内科の受診経験のある者が約半数
11の項目を挙げてこれまでの生活経験を尋ねた。半数以上が経験していたのは「ハローワークに行った」75.8%、「面接を受けるために会社に電話した」68.2%、「就職の面接を受けた」64.8%、「学校でいじめられた」55.0%、「自分から会社を辞めた」55.0%
また、全体の半数弱が、「ひきこもり」(49.5%)、「精神科又は心療内科での治療を受けた」(49.5%)、経験があることがわかった。なお、精神科又は心療内科での治療は、もともとメンタル面の問題があってニート状態になったケースと、ニート状態になったことがメンタル面の問題につながっているケースの両方があると思われる。
対面コミュニケーションの苦手意識が目立つ
一般的に就労に必要と思われる基礎的スキル6項目について苦手意識があるかを尋ねた。「人に話すのが不得意」が64.4%と突出しており、対面コミュニケーションの苦手意識が目立つ。
26項目を挙げて就労に必要な生活行動の苦手意識を尋ねると、「面接に通る」(75.1%)、「面接で質問に答える」(64.8%)、「職場で友達をつくる」(64.6%)、「上司から信頼される」(64.1%)といった項目の苦手意識が目立つ。
一般的な対人関係を含め、コミュニケーションの苦手意識は今回調査されたニートにかなり広く共通する特性である。コミュニケーションの苦手意識が不登校、いじめ、ひきこもり、職場の人間関係のトラブルといったネガティブな体験につながり、苦手意識がさらに増幅されて就労が困難な状況に追い込まれたケースが多いと思われる。
また、「仕事を覚える」(57.2%)、「仕事で失敗を繰り返さない」(59.8%)、「教えてもらわなくても周囲のやり方を見て覚える」(60.2%)等仕事に関して苦手意識を持つ者も多い。
ニート状態にあることに精神的な負担
29項目を挙げて一般的な生活意識、生活価値観を尋ねた。肯定的反応が80%を超える項目は、「仕事をしていないとうしろめたい」82.8%、「社会や人から感謝される仕事がしたい」82.5%、「仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる」80.9%、「どこでも通用する専門技能を身につけたい」80.4%であった。80%前後がニート状態であることを「うしろめたい」「世間体が悪い」と感じており、ニート状態にあることが精神的な負担になっていることがうかがえる。
「将来への希望」、「対人関係」、「仕事への期待」に消極的意識
生活意識、生活価値観に関わる29項目中23項目について2006年4月の新入社員の調査値と比較した。差が大きかった項目は「職場の同僚、上司、部下などとは勤務時間以外はつきあいたくない」「仕事はお金を稼ぐための手段であって、面白いものではない」(以上新入社員より多かった項目)、「自分はいい時代に生まれた」「世の中は、いろいろな面で今よりもよくなっていくだろう」「明るい気持で積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる」(以上新入社員より少なかった項目)。新入社員との比較においてニートの状態にある若者の意識面の特性は、「将来に希望がもてない」「対人関係の苦手意識」「仕事に多くを期待しない」ことに要約される。