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「奪う」から「与える」への発想の転換
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投稿者 如往 日時 2007 年 11 月 27 日 15:53:40: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 結果報告 投稿者 日 日時 2007 年 11 月 26 日 22:38:00)


 日さん、こんにちは。
 横レスにて失礼いたします。


 現状は部外者ではありますが、今回の日さんの事業が順調に推移していくことを望んでおりましたので、残念な心地あることには変わりありません。日さんが模索されているような個人を起点とする発想の必要性や重要性を感受しつつも、阿修羅上でも何度か触れていますが、私自身はアソシエショニズムのより広汎な具現化の方法を探究しています。

 ところで、おそらくは「奪う」から「与える」への発想の転換と云ったものが日さんの事業展開を支える基本理念を構成しているのではないかと想像しています。親が子供から「奪う」という発想に基づいて子孫を増やして儲けようとするのがネズミ講やマルチ商法の常道ですが、これを親が子供に「与える」と云った発想の転換によって新たな事業展開を図ることが可能だと想われます。つまり、親は子供に資金を含む経営資源(生産手段等)を(貸し)与え、事業が成功して蓄積(資金及びknow how)ができたら、その子がそれを他の子供に(貸し)与えたり経営をサポートしたりして、恰も細胞が拡散するように事業が進展していくというものです。但し、この事業を成功に導くためには無利子貸し出し等による創業者利益の放棄、商品の高付加価値性、協同の仕入れ及び流通体制と云った条件整備は固より、何よりも経営主体個々のモラルの高さが要件となるでしょう。何しろ、神からも、依拠している集団からも、全く要請されていないのにも拘わらず、自発的に「与える」立場になることを求められるのですから、相当な意識転換を遂げなければならず、その後も自己鍛錬を重ねていく必要があるのは謂うまでもありません。

 はてさて、私の脳内妄想は暫し脇において、「この度得た唯一の同志からのメール」を文面通りのこととして率直に受け取ったかぎりでは、メールの発信者が然程捻じ曲がった性格の持ち主であるとは想われません。それは、たとい一時であっても日さんが受け入れられてじっくりと対話をされ行動を共にされたことが物語ってもいると思います。(でも、今回は少しばかり力が入り過ぎていたのかも知れませんね。)
 確かに、それほどに多くの人達は「得ること」に忙しく、「与えること」にまで考えが及ばない実状がありますが、どこかで誰かが発想の大転換を図らないかぎりは今ある世界が閉塞していくのは必定であると想われます。しかしながら、「得ること」=「達成すること」の喜びを他者に伝えるのが難しいことは謂うに及ばず、「与えること」、自分が与えられる存在であると自覚することに発する喜びを他者に伝えることはさらに困難な事柄であるでしょう。
 世の中には受けとめることを苦手とする人がいるように、与えることが下手な人がいたとしても何ら不思議ではありません。日さんのお人柄を具に存じ上げませんので拙速なことは申せませんが、今度のことを奇貨としながらより確かな同志的結合を構築すべく今後も呼掛けをしていって欲しいと願っています。

 また、会いましょう。



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