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大連立「ない」 小沢氏、党首会談で対決姿勢崩さず
10月30日21時8分配信 産経新聞
民主党の小沢一郎代表は30日、新テロ対策特別措置法案をめぐる福田康夫首相(自民党総裁)との党首会談で、法案成立を目指す首相の協力要請を拒否し、対決姿勢を崩していない。小沢氏は党首会談を通じ、新テロ法案の扱いをめぐって首相や政府・与党に動揺があると冷ややかに見ている。大連立も「ない」と周囲に語っており、民主党内には「わが党を攻撃するための首相や与党の謀略か」といぶかしむ声も出ている。
「新テロ対策特別措置法案などいろんな問題を生じているので首相は行き詰まっているようだ。弱り切って困り果てているようだ」
小沢氏は30日夕、党役員会で党首会談のあらましを10分間説明した中で、首相をこう酷評。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長との党3役懇談会でも小沢氏は「どうも政府は判断能力がなくなってきているのではないか」と指摘した。
また、役員会では党首会談について「申し入れを拒否すればマスコミが必ず批判する。党に迷惑をかけるから受けた。大連立や解散総選挙、国会の会期延長など政治的話は一切なかった」と強調した。
一方、民主党幹部は同日夜、「大連立なら、民主党に首相を渡す以外にありえない。それだけの覚悟は(福田首相に)ないだろう。だから、百パーセントやるべきではない」と明言。大連立が話題になるだけで民主党は打撃を受けるとして、大連立論構想は与党側の“謀略”だと不快感を表明。菅氏は3役懇で「党首会談はクリンチ(抱きつき戦術)で、できる限り努力した既成事実を作ろうとしているだけだ」と指摘した。
小沢氏はこの日、首相に「あなたはもっと(自衛隊海外派遣の)原理原則を持つべきだ。これから米国に呼ばれて何でもやる、という話ではまずいのではないか」と“説教調”で語っており、2日の再会談で、方針転換することはなさそうだ。
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最終更新:10月30日21時8分