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<発信箱>抵抗野党と抵抗与党=与良正男(論説室)http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20071029-01-0301.html
2007年10月29日 毎日新聞
かつて民主党議員は口々に「こんなにすばらしい独自法案を提出しているのに、なぜ新聞は報じてくれないのか」と不満を漏らしたものだ。政策報道は大切だと思いながらも、「でも野党の法案は実現する可能性が少ないから」とその都度説明してきた。
年金保険料流用禁止法案など民主党の法案を今、新聞が大きく扱うのは参院の与野党逆転で実現性が増したからだ。嵐のように参院に法案を出す野党に自民党は「数の横暴だ」とぼやいているそうだから、国会の風景は変わった。
民主党には「参院で可決後、衆院で与党が否決してくれた方が『与党は何でも反対』とアピールできる」との声もある。確かに「抵抗与党」化している向きはあるが、それは違う。本当に国民のために政策を実現させたいのなら、与党と多少妥協しても成立させた方が「民主党に政権を任せても大丈夫」と信頼されると私は思う。
もっと驚いたのは参院で否決されれば廃案になる国会同意人事に関する民主党幹部の発言だ。自分たちに報告される前に人事案が報道されたら人事の是非を検討さえしないという。「人事案をリークした役所と新聞社の関係を追及する」と語る人もいる。
担当記者は懸命に努力して情報を取っている。発言が報道規制につながるという認識もなく、大事なのは自分のメンツ。そういえば昔の社会党には「おれは何も聞いてない。けしからん」と怒鳴る人が多かったなあ。怠慢を棚に上げ反対だけする抵抗野党そのものの発想である。まあ、そんな人は一生、野党をやっていてください。