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人物ワイド(1)小泉純一郎 チルドレン応援宣言で再起動かhttp://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20071023-01-0202.html
2007年10月23日 読売ウイークリー
首相退任から1年。表舞台に立つことを控えていた小泉純一郎・元首相が、じわり動き出した。
約6年半ぶりに出身の町村派の会合に顔を出したのに続き、12日夜には、小泉チルドレンが参加する政策研究グループ「新しい風」と二階派「新しい波」との合同懇親会にも出席した。
席上、小泉氏が、「来年のうちにはおそらく衆院選がある」と語ると、参加していたチルドレンらには緊張が走ったという。
続けて小泉氏は、「1年休養したから、気力も体力も回復した。みんなの応援をしたい。力を合わせてがんばろう」と応援宣言。これには参加した佐藤ゆかり衆院議員も「明るい力強いお言葉があった」と上機嫌だった。先の参院選でも、応援演説に立てば黒山の人だかりで、安倍前首相を寄せ付けない集客力を見せつけただけに、チルドレンもさぞ心強かろう。
9月の総裁選では再登板待望論が上がっただけに、「衆院選後の政界再編をにらんだ動きだ。『波』と『風』とを固めて民主党に手を突っ込み、主導権を握るつもりでは」(自民党議員)との憶測も呼んでいるほどだ。
政治評論家の浅川博忠氏は、
「福田さんが首相のうちは、邪魔だてしたくないと思っているだろう」
と、小泉新党の可能性は低いと見るのだが……。
自民党の選対委員長として公認権を握る古賀誠氏は、小泉氏に「干され」続け、チルドレンへの思い入れも少ない。郵政造反・復党組とチルドレンの調整には党員対象の予備選実施も取りざたされており、党内にも地元にも基盤を持たないチルドレン排除の動きとも映る。小泉氏再起動は、わが子の窮地を見かねた親心だろうか。
今のところ、具体的なチルドレン応援の予定は入っていないという小泉氏。「人生には、上り坂も下り坂もある。もう一つある。『まさか』という坂だ」と語ったそうだが、再登板の「まさか」はないのか――。