人権と言う物に「光を当てた」という意味で共産党の果たしてきた役割は決して低くなかった。
>【郵政公社 サービス残業是正へ一歩/労働者と党議員団がスクラム/「共産党のおかげです」】
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-02-02/05_01.html
は、Ｋが何度か主張している「郵政公社の不払い残業の実態」であるが、本来なら郵政公社には「権利の全逓」と言われた「日本の中でもしっかりした組合組織があった」のだから、その組合と、組合の支持団体であった社会党もしくは民主党が「指摘・改善要求」をするのが当然であったろう。
しかし、そうはならなかった、組合組織も民主党も「体制に迎合してしまって、問題点を見て見ぬふりをした。」のである。
そんな中、共産党だけが「組織都合よりも個人の権利を大切にして、指摘した。」
この事は、重大かつ「守らなければならない姿勢」であろう。
組織の都合で「労働者がただ働きする」のは間違っている。
「過労死・過労自殺」まで行けば「経営」には「殺人罪を償わせる」という必要もある。
組織の都合の「労働災害」は「組織の見舞金だけ」ではなく「どこかに致死罪を与える」くらいでないと「撲滅は難しい」と思う。
ここは、一人で孤立状態になっても「訴える事が正義」であり、多数派に迎合したら、殺人者の仲間入りである。
そう言った意味で「共産党の依怙地」も悪い事ばかりではない。
しかし、共産党の正当な主張であっても「体制からは無視をされる」という場面は多かったのだろう。
そのような時には「共産党は逆の意味で、権利主張を強調しすぎた」のだろう。
それが「庶民のワガママを増幅してしまった。」
「落としどころ」という言葉があるが、それは「妥協の産物」であるので、それを踏み越えて「押せるところまで押す」
個人対組織（＝権力）の場合、元々が「個人の方が圧倒的に不利」であるから、押せるところまで押すというのも一概に間違いではないだろう。
しかし、権利主張の「法が出来る」と「個人対個人」にも適用される。
その場合「ワガママに近い権利主張」は「他人へのしわ寄せ」にもなる「押した者の勝ち」とか「声の大きい者の勝ち」という事態になる。
その結果「公共の義務」と「人権」のバランスが崩れるのであろう。
例えば「日本で立身出世をするために祖国を捨てて来た外国人」がいたとする。
当然ながら「それなりのハンデとリスクを承知で日本に来た」のであろう。
そこを「日本人と完全に公平に扱う」のは正しいのか？
その人が「国籍は日本人にならない」というような「バリア」を張っているのなら、日本になじもうとしていないのに「他の日本人と同様の権利を法規制（法による強制）」したら、逆の意味で歪みが生ずるのではないだろうか？
「親の面倒を見た子供」と「親の面倒を他の兄弟に押しつけた子供」の権利を平等にあつかったら、誰も親の面倒は見ようとしないのではないだろうか？
責任感（＝義務の履行の心）とは人権と表裏一体であろう。
しかし、共産党には「責任感」が抜け落ちている。
万年野党であるからだろうが「絶対に実行できない公約を掲げ、それが実行できずに利口責任が果たせなくても、謝ったりはしない。」これはある程度仕方がないとしても、それならば「公約の段階で、出来ないが努力する」と公言するべきであろう。
「企業増税をする」と言ったら、「社民党・民主党はもちろん、公明党や自民党の理解者をも巻き込んで、実現させるべく最大限の努力をするが、日頃の行いから自信はない。」とハッキリと言えば良いのだ。
れんだいこ氏も
http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain
で、実に的確な意見を述べているが
「自民党に向けて批判している姿勢に自らがなっている事には無頓着」なのである。
選挙のための人気稼ぎであっても「民衆のワガママな感情に媚びる」のは間違っているし、弱者の意見に耳を傾けるのは良いとしても「他の層の意見は全く無視をする」のなら、それは、それで問題なのだろう。
弱者６０・中間層３０・強者１０であっても良いが、強者０では歪みが出るのだろうと思う。もっとも、弱者１０・中間層３０・強者６０というような党はもっと困るが・・・
理屈の上では全ての層の意見を対等に扱うのが「公平」なのかもしれないが、それは「本当の意味では公平にはならない」とＫは考える。弱者には「その時点で弱者というハンデ」があるからである。そのハンデが「自らの責任で負ってしまったハンデ」ならともかく、社会構造の中でできてしまったハンデなら、その分は「多めに意見を取り入れる」のが公平なのだろう。
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