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(回答先: 「これぐらいのことなら許されるだろう」という考え方自体が、ぬるま湯体質の典型なのです 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 7 月 21 日 13:02:23)
>最大多数の最大幸福さん どうもです。
意見はKと真っ向から対立するものですが、このような意見は大歓迎しています。
議論として成立するのなら、それは互いの見識を高めるものであり、結果は別にして「有意義」です。
まずは、真摯な回答に感謝しておきます。
>【「これぐらいのことなら許されるだろう」という考え方が、ぬるま湯体質の典型なのです。】
多分、状況の考え方が「Kと違います。」
多分、最大多数の最大幸福さんは「出来るのに、やらない」と云う考えが「ぬるま湯」と考えています。
Kは「出来ない状況なので、できない」と考えています。
少し解説しておきましょう。
ある仕事をやらなくてはいけないという場面があったとします。
まあ、漫画家の〆切の原稿のようなものです。
「それが判っているのに、定時になったので帰宅する」
なら、若干問題があるのかもしれません。
ただ、Kはこの場合でも「定時間の間を一生懸命仕事をしているのなら」労働者には罪はないと考えます。
定時での帰宅は「ある意味あたりまえ」です。
それで仕事が間に合わないのなら、定員を増やすか、時間外労働の業務命令を出すのが経営者側の責務でしょう。
しかし、公務員の不払い残業の実態、過労自殺率(死因の2番目)などを考え
さらに
>【【労働環境】徒労感・見切り…社保庁職員、「自己都合」退職が急増[07/07/04] そのまんま西】
http://www.asyura2.com/07/idletalk24/msg/460.html
などを考え合わせれば
「もうこれ以上は頑張れないよ」と云う状況であろう事が感じられるのではないか?
Kは「疲れ切って、後ろ髪を引かれながらも、明日の仕事に支障をきたさないように帰宅する」という判断を「ぬるま湯体質」とは思いません。
>【厳しい民間企業なら、この程度のことでも解雇されます。】
大手企業になれば「企業イメージ」を大切にするという意味合いもあり、罰則も公務員に準拠させます。
「厳しい民間企業=公務員企業」という事なら
議論の論点のひとつである
>【公務員は、余程のことがない限り、解雇されない。いわゆる非常に安定した待遇である。】
の【余程のこと】というのは「民間に比べて」どうなのか?という点に立ち返る事になる。
利潤追求姿勢に欠けていて、営業成績の向上に貪欲でない。と云う点での議論になるのだろうか?
例えば、警察はもっと「交通違反の取り締まりを強化した方が良い」のか?なら、それは「別の種類の問題」であろう。
>【それと、「公」と「私企業」では、職場財産の管理という面では、決定的に違いがあって当たり前でしょう。「公」は、厳しすぎるぐらいで、ちょうど良いのです。】
この部分の【当たり前】については「主観」であろう。
確かに、システム全体については「正常に機能しなかった時の庶民への影響」という面において、厳しすぎるくらいで良い。と考えられる。
また、勤務する人員も「平均的な基準より、生真面目すぎる」くらいの人材が求められているとは思う。
しかし、平均的「民間企業より厳しい労働条件を課せられる」という必要性はない。
今回の【「公」は、厳しすぎるぐらいで、ちょうど良いのです。】は意味合い的に微妙な部分もあるが、その辺までを「含んでしまおうとしている」という意図が「少なくとも現与党の社保庁解体にはある」
>【適切な配置転換や仕事のやり方を見直して効率化すれば、
解決できる筈である。これに関しては、政治や高級官僚に大きな責任があるので、現場労働者を
責めるわけにはいかないが・・・】
その通りです。ここの後半部を良く考えて頂きたい。
「公務員制度改革」が必要ないとはKは主張していません。
しかし、現公務員は「一方的に公務員という契約を破棄させられる」し「労働強化が当たり前のように課せられる」のです。
『新しい社会保険機構に、やる気のない人材は残れません』と社保庁解体派は主張する。
その『やる気』というのは「上部の意向にへつらう」という事か?
法定の勤務時間を「無視して馬車馬のごとく働く」と云う事か?
公務員は「労働基準法を無視して働くのが当たり前」という世の中になったら、次は民間労働者の労働基準法だって無視されるに決まっている。ここは「Kの主観」かもしれないが、公務員の労働条件が守れない「社会」では「民間労働者の労働条件が守れる」と思う方がおかしいと思う。
多分だが、自民党は「しっかりとした権利意識を持っている強い労働組合を狙い撃ちで各個撃破する長期的展望を計画し、実施してきている」
旧社会党系の公労協系の組合は「今や壊滅状態」である。
日教組、全逓、自治労などが「既得権にまみれた悪の根源的」な宣伝をされて弱体化した。
この事を良く考えて頂きたい。
次には民間の「しっかりした反体制的な労組がやられるだろう」
この先にあるのは「企業のために過労死するのを美徳とする社会になる」
さらには
公益の前には「人権はない」という社会になる。
そして
国益のために「命を投げ出せる人材」が『やる気のある者』となるのだろう。
>【多数の民間企業社員が、公務員の年収に負けているのは、疑いのない事実である。】
多分、こう来ると予測していました。
で、最大多数の最大幸福さんは「今の民間給与基準は妥当」で「公務員は高すぎる」と云う意見で良いのでしょうか?
「民間が転んだ」と前の主張の中でKは神戸バスを例に示唆しています。
確かに2年ほど前に「公務員給与平均は民間給与の平均値を追い抜きました。」
ただし、民間でも「労働組合のしっかりしている大手企業」は公務員よりかなり高給のところが大多数でしょう。
最大多数の最大幸福さんは「労組も無くて職員の労働条件も守れない企業の従業員に給与をそろえる」のが正解だと主張されるのでしょうか?
Kから言わせれば「異常に低すぎるのが中小零細を中心とした労組もない企業の方」なのです。
公務員が高すぎるのではなく「民間の平均値が転んでしまっている」のでしょう。
ですから、公務員の給与を下げろと云う意見には「正当性がない」と主張しているのです。
>【ましてや、非正規雇用の人間は、大負けも大負けだ。】
一応ですが、現在の田舎の方の郵便を配達している人は「ほとんどが非常勤」です。
時給を聞いてみたら800円程度のようです。
最大多数の最大幸福さんのような意見が「結果的に【非正規雇用の人間】を増加させている」という部分があり、その結果として「公務員の正規労働者の給与は高すぎる」という悪循環を作り出しています。
仮に郵政公社の「非常勤職員まで含めた全労働者の平均給与」を民間ベースと比較したら結構「郵便局の労働者は悲惨」と云う事になるでしょう。
国立系の医師の場合には「研修医」までを含めた平均給与で計算しても良いのでしょうか?
同一労働同一賃金の原則からして「同じような業種」との比較が妥当であり、「低い所があるから、もっと低く」と云う意見は「足の引っ張り合い」だろうと思います。
>【そんなもん、インターネットの求人サイトで募集条件を、少しチェックしてみればわかることだ。 公務員よりいい待遇の条件なんか皆無に等しい。】
この内の少なくとも後半部は「主観による思い込み」の部分が多いのだろうと思います。
「過労死する待遇を良い条件」とは言いませんよね。
http://72.14.235.104/search?q=cache:6pmAHRsDhJsJ:dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/worker_accident/+%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1%E9%81%8E%E5%8A%B4%E8%87%AA%E6%AE%BA&hl=ja&ct=clnk&cd=5&gl=jp
によれば『全体の10.3%が過労死ライン』との事ですが、公務員と云うのは大抵この手の調査時には「低めの申告をする」という性質を有しています。
この「低めの申告をする」というのは「Kの主観ではなく、ある事実に基づいて判断したこと」ですので自信があります。
少なくとも公務員と云うのは「バカ正直な奴が多いので、一部の者を除いて過大報告は行わない」と思われますから、10.3%は「これでもまだ甘い」と思っています。
>【民間が稼いだ”おこぼれ”で生活している公務員の方が、民間より給与が高いのは、 気分が悪いと思う人が多いのは、仕方ないことだろう。】
この意見は正しい部分もあるでしょうが、いわゆる感情論です。
そして、その感情論を利用されて「労働者全体の分断化と権利の軽視が推し進められている」のでしょう。
阿修羅の訪問者ならば、感情論を乗り越えて「理知的な考察をする努力をするべき」ではないでしょうか?