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暫しL.ヴィトゲンシュタイン等を脇に置きつつ [たけ(tk)さんへ]
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投稿者 如往 日時 2007 年 7 月 19 日 02:15:03: yYpAQC0AqSUqI
 


 たけ(tk)さん、こんにちは。
 《たけ(tk)の思いこみ》が内包しているアジェンダには、個人的な探究のテーマでもある 「思惟過程(意識)の対象化」ともかなりの部分で重なるものがあり、特にwikifarmに所収の《思いこみ》http://wiki.fdiary.net/moikomi/?%A1%D4%BB%D7%A4%A4%A4%B3%A4%DF%A1%D5及び《混濁》http://wiki.fdiary.net/moikomi/?%A1%D4%BA%AE%C2%F9%A1%D5 については、L.ヴィトゲンシュタインをはじめとしてG.ドゥルーズやJ.デリダの論究に関する記憶に留まっている有らん限りの知識を総動員しながら拝読している次第です。
 ところで、かかる分析哲学のフィールドが専管事項とするような問題はさておき、下記は極最近のことですがレイ・カーツワイルの著作を読みながら、ふと脳裡に浮かんで来たことです。

 レイ・カーツワイル曰く、(テクノロジーの進化を含む)すべては「加速」する。
 ただし、「加速」の先にある、特異点がどんなものか誰一人として見えているわけではない。
 しかしその一方で、「加速」する世界から取り残される存在が確実に産出されていくだろう。
 これらのことは一体何を物語っているのだろうか。
 もっとゆったりと歩んでも問題はなかろうに、何故人類は「加速」を是とするのだろうか。
 エントロピーの増大を受けとめる方策として「加速」する他には術がないことを人間の脳が何処かで覚っているからなのだろうか。
 つまり、Esを制御するためにはEsのエネルギー(速度)を超えるようなエネルギー機構を開発しなければならぬということなのか。

 これは人類を含む地球生命体の運命に関わる、もう一つの今日的な論点ではないかと考えていますが、何時か気が向いたときに阿修羅の掲示板上或いはたけ(tk)さんのwikifarmにおいて論考していただければ幸甚に思います。

 また、会いましょう。


 <参考文献>
 『加速するテクノロジー』 レイ・カ−ツワイル+徳田英幸著 日本放送出版協会 2007年5月
 『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』 レイ・カーツワイル著 井上健監訳 日本放送出版協会 2007年1月

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