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【ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報】
http://amesei.exblog.jp/4681692/
2007年 02月 05日
ポールソン逮捕報道にみる陰謀論者に向けての情報攪乱
Are you to resign ? I want to know,too.
昨年末の陰謀論業界は、ハンク・ポールソン逮捕のニュースで持ちきりだったようだ。
このニュースは、非常に複雑で、レーガン政権時代の高官とされる人物も関わっているので、構図の理解が私にまだ完全に出来ているわけではない。その上で書く。
このポールソン逮捕(辞任を前提に釈放)というイギリスの金融情報雑誌International Currency Review発のニュースは、世界の一部の陰謀論関係者の間で、衝撃をもって駆けめぐったらしい。
私は、この話題について、つい最近、人づてに聞いたのだが、聞いたそばから「嘘だな」と思った。なぜなら、ポールソンが逮捕されていて、辞任が間近であるのであれば、私が今年の大統領の一般教書演説の時に不敵に笑いながら、議場に入場してきたポールソンは一体誰だったのか?ポールソンについては、円安問題についてのコメントや中国人民元の動向についてのコメントが新聞にも掲載されている。
ともかく、阿修羅に掲載された、情報を貼り付けておく。阿修羅もミスリーディングの記事が多いのが難点である。
(一部省略の上貼り付け開始)
2006年7月10日に就任した、前職がゴールドマン・サックス会長、ヘンリー=ポールソン財務省長官(http://en.wikipedia.org/wiki/Henry_Paulson)が,ドイツの首長メルケルに12月21日会見したその足で、先日2006年12月23日か24日以降、ドイツの官憲に逮捕拘束され、その後、国際司法裁判所のドイツ管区で即刻、アドホック判決を受けたというのだ。(中略)
この逮捕劇の前提にある、いわゆるワンタ事件は、金融史上、そして米国建国以来最大の,銀行による窃盗・着服事件だ(3000兆円相当額)。この問題の解決をあやまると、世界の金融システムに甚大な影響を与えるという。
元米国外交官で財務省や情報当局にも在籍したLeo Emil Wanta氏(http://en.wikipedia.org/wiki/Leo_Wanta)と米国政府の間で結ばれた2006年7月の解決合意書にある義務つまり$4.5Trillion(=約500兆円。1T=1兆)を財務長官が財務省に入れる義務があるのにそれを入金していていないことまた、あわせて資金洗浄、横領、資金転用などの理由で国際司法裁判所が米財務省長官とチェイニー副大統領に対して、国際召喚状を発布していた。
この令状により、訪独中、ポールソン長官は逮捕拘束されたという。12月21日にドイツで元首のメルケル女史と会談直後のタイミングで、ハーグの国際司法裁判所からポールソン長官についての召喚状が発布され、それに基づき、23日か24日に逮捕されたという(このタイミングがすごい)。
英国人で20余年以上の諜報分析・国際政治経済のアナリストのベテラン、クリストファー=ストーリーChristopher Story (Global Analysisという英国のサイト)の英国時間2006年12月30日(20時5分)付の記事でこの逮捕と判決について報告されているが、この逮捕については、ワシントンとロンドン(ハイクラス諜報関係者)などの7つの異なるハイレベルなインテリジェンスの裏が取れているという。
米国のインテリジェンスの裏取りばこの事件がらみで国際司法裁判所で証言をするよう求められる召喚状が来たためドイツ入りして2週間経過した財務省高官筋だという。彼には本国から箝口令が出され、米国領事、ドイツ検事総長を前にした国際司法裁判所ではポールソンに不利な発言をするように命じられて派遣された人物だという。(ブッシュ政権はポールソン長官を切るトカゲの尻尾切りか)(中略)
つまり、ポールソン長官は手錠・足鎖にかけられた上、国際司法裁判所の法廷に引きずり出され、懲役10年相当を言い渡されたが,彼の弁護士との司法取引により、1年間の軟禁、長官ポストの辞任、そして$4.5T(500兆円の支払い)に減却された判決が出たという。一体、本当なのか。
レオ=ワンタこそ米国財務省所属工作員としてレーガン大統領の命を受けソ連解体に向けて,ルーブル通貨を下落させた張本人である。このときの通貨オペレーションで、3000兆円相当額の天文学的なカネを得た。
そして、このカネがレーガン後のブッシュ父―クリントンーブッシュの3代大統領ら権力エリートグループにごっそり泥棒されたという世界史上最大の、銀行による窃盗事件がワンタ事件の核心部分だ。
また、この事件の解決のため、ポールソン財務省長官が500兆円相当額を国庫に返納するという解決合意に米国最高裁判事二人も署名し、またサミットG8の首脳が,この解決プロセスを認め,支持しているという点(2006年7月のセントペテルスブルグでのG8サミットでの裏のメインの討議がこのthe Wanta Settlementであったという)、このワンタ事件そのものは実態のあるものであり、国際金融界を揺るがす空前絶後の超スキャンダル事件なのだ(日本の銀行スキャンダルと規模が違う)。日本の新聞なぜ,沈黙しているのか。ただ知らないだけなのか。
ワンタその人は90年代前半、米政府の仕事でスイス来訪中,スイス当局に逮捕され,現地で米国での税金逃れを理由に22年の懲役刑を食らい、スイスの監獄に収監、最近、刑期10年を残し,軟禁執行に転じ、一軒家に幽閉されている状態という。ワンタによれば,米国政権による口封じとして、冤罪で逮捕拘束されていると主張。
http://www.asyura2.com/07/dispute25/msg/156.html(貼り付け終わり)
このワンタ事件というものが実際に存在したのかどうかは分からない。ウィキペディアにも、Leo Wantaの項目があるが、そこには次のように書かれている。
(引用開始)
Leo Emil Wanta, born 1940, is an American businessman who claims to be the Reagan-appointed trustee of potentially trillions of dollars. He also claims to have been accredited in 1993 as the ambassador of Somalia (which, at that time, had no functioning internationally-recognized government) to Canada[1] and Switzerland. In 1995, Wanta was convicted of tax evasion and sentenced to an eight-year prison term in the State of Wisconsin.[1]
http://en.wikipedia.org/wiki/Leo_Wanta
(引用終わり)
ウィキペディアは、ワンタという人物が、レーガンから委託を受けて数兆ドルの資金の管理を任せられたとは書いていない。「と彼は主張する」と書いているだけだ。また、1993年に彼はソマリアの大使に任命されたという。しかし、アメリカの同国における大使館は1991年に閉鎖されている。
ポールソン逮捕は、この記事のソースであるクリストファー・ストーリーという情報通の記事によれば、12月23日から24日の間であるという。しかし、私が調べた限り、ポールソンは12月20日に中国を訪れているものの、23日から24日にドイツを訪問した記録はない。すべてのメディアを調べたわけではないが、おそらくこの訪独はストーリー氏の作った「ストーリー」だと思う。
ワンタ事件で不可解なのは、ワンタ協定により返還される巨額の4.5兆ドル=500兆円もの資金の振込先が、ワンタ氏の関連会社であるとされていることだ。米国民の元々は税金なのであれば、なぜ、ワンタ氏の関連会社に振り込まなければならないのか?
(引用開始)
PRESIDENT BUSH SIGNS PAYMENT PAPERS AT BANK OF NEW YORK
On Wednesday 31st January, President George W. Bush Jr. appeared at the offices of Bank of New York, in New York City, where he personally signed off the documents authorising the $4.5 trillion payment to be made to the securities account of Ambassador Leo Wanta’s AmeriTrust Groupe, Inc. He did this in accordance with his undertaking not to impede the Wanta Settlement any further, given to the ICJ by Ms Condoleeza Rice, as mentioned in our previous report.
http://www.worldreports.org/news/47_investigators,_cia_'
(引用終わり)
このような疑問からもわかるように、ワンタ事件というものはおそらく存在しない架空のストーリーだろう。
問題なのは、この問題が原因で「9.11」の真相究明派の間に分裂が起きている点だ。この事件を、ネットで精力的に取り上げているのは、阿修羅のサイトに寄れば、次の数名だそうだ。
(引用開始)
米国でこれまでワンタ事件を積極的に一貫して扱ってきたサイトは
http://www.arcticbeacon.com/ (Greg Syzmanski)
http://www.cloakanddagger.de/ (Lenny Bloom)
http://www.rumormillnews.com/cgi-bin/forum.cgi
だ。特に冒頭のシズマンスキ(Syzmanski)の食らいつきは脱帽もので、この問題についての記事の本数はずば抜けているし、ワンタを自分のラジオ番組で4時間分インタビューしている。
上のように3つが騒いでいる一方、ワンタ事件を完全に無視,沈黙し,指一本触れないのが,アレックス=ジョーンズだ。またジェフレンズもほぼ同じだ。ちなみに彼等は、911はユダヤ陰謀論をとっている連中で、WTCは解体業者の常套手段であるサーマイトで倒壊させられたと主張するモルモン教カルト大学(ブリガムヤング大学)のスティーブン=ジョーンズ教授を必死に後押ししている勢力だ。SyzmanskiやBloomは911はバチカンーイエズス会とその下に蝟集する秘密結社連合、つまりキリスト教系超巨大カルト勢力の仕事だという立場だ。ストーリー自身はどちらかというと、世界経済の背後にサタニックな連中が入るという立場のようだ。ストーリーはアメリカの情報サイトは情報当局の情報操作のためのものが多いというが,彼の情報を取り上げないサイトは,論理的にいうと、情報当局系のサイトだということになる。
http://www.asyura2.com/07/dispute25/msg/156.html
(引用終わり)
この文章の書き手が何を言いたいのかはわからないが(特に後半)、私はネット記事を読んでいるうちに、陰謀論者の間でも派閥争いというか、感情的な罵倒合戦が繰り広げられており、大きく戦線が分断されていることに気がついてきた。シズマンスキというブロガーについては私は名前だけ聞いたことがあった。
たとえば、"The New World Order Exposed"(邦訳『次の超大国はアメリカだとロックフェラーが決めた』)の著者である、ヴィクター・ソーン氏は、陰謀論系のサイトであるジェフ・レンズによる「レンズ・コム」を情報当局のサイトと決め付けていたり、AFP(アメリカン・フリープレス)のChristopher Bollyn 記者を裏切り者と断定している。また、アレックス・ジョーンズについても、ソーンは情報機関の息がかかっていると断定している。
Rense & Alex Jones: Caught Red-Handed
by Victor Thorn & Lisa Guliani
私は、このような陰謀論業界の内部分裂について、非常に覚めた目で見ている。マイケル・コリンズ・パイパーを熱烈に指示しているソーン氏の同著書は、荒っぽいが要点を得ている部分もあるのだが、私は彼のアウトロー的なノリがあまり好みではない。
また、ソーンの記事は、リンドン・ラルーシュ系の書き手であるスタインバーグや、アレックス・ジョーンズのサイトのように情報ソースを示した引用を行うサイトではなく、彼等がまず真っ先に「モサド陰謀論」を前提にしている点がかなり気になる。
浜田和幸氏の書籍で紹介されていたことで知って以来、陰謀論サイトを私もよく参照するが、ミスリード情報が多いのは承知のうえである。その上で、公式の情報と照らし合わせなければいけないのである。それで、大体、主流派メディアが報じない部分が見えてくる。
ところが、今回のストーリーの記事によるような、まったく信憑性のない情報もネットでは飛び交っている。フルフォードの「9.11」本が批判を受けるのは、ネット情報のスクリーニングが不足しているという点であるだろう。
そして重要なのは、陰謀論業界も、「真実を追い求める姿勢と同時に、商売抜きでは考えられない」ということを理解することだ。陰謀論を好む人は、過激な陰謀のシナリオであれば、検証せずに飛びつくことが多い。検証をして疑わしい部分があるのであれば書けば良いのだが、検証していない事例もかなり多いので困ってしまうのだ。
「9.11」については、ウィリアム・ロドリゲスのような目撃者、火災でビルがあのように倒壊したことが無いという事例の集積などがあるので、内部爆破の可能性が強まっているのだが、ケネディ暗殺モサド説を唱えた、マイケル・コリンズ・パイパーの『ファイナル・ジャンジメント』のように、周辺事実は正しくても、肝心なところを結びつける根拠が弱いような主張もあるのだ。
だから、陰謀論読者諸君、まず自分の中でしっかり検証しましょう。その上で疑わしいと思えるものは受け入れていけばいいのです。
残念なのは、真実を求めて、9.11追及を行っている活動家の間で、疑心暗鬼によって、つぶしあいが始まったという点である。「味方が割れなければ敵が割れる。敵が割れなければ味方が割れる」というのは、政治の鉄則。かく乱情報に混乱しないように気をつけましょう。
ワンタというのは、駄洒落ではないかと思います。wanta=want a あるいはwant to knowでしょう。
このストーリー氏のサイトでは、ポールソンは、年末のフォードの国葬、一般教書演説などに姿を見せたが、後ろから常にFBIに監視されていたんだ、と主張しているらしい。もし、本当にポールソンが、このサイトのいうように健康上の理由で辞任したなら、私の不明を詫びるしかないが、私はこの一連の情報は限りなく嘘くさい話であると思う。