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猿でも分かるような当たり前の話を書いたので、少しだけ複雑な話も書いておきたい。
「表題からして矛盾している」と短絡的に反応されそうだが
「郵便局は民営化して潰してはいけない。国営のままで潰すしかない。」のだろうとKは思っている。
まだ意味が分からないだろうか?
要は、国民が必要とするか?しないか?であり、国営の意味の問題である。
郵便局というのが「全国ネットでやって儲かる商売」ならば、いずれ民間が進出して「郵便局に取って代わる」はずである。もちろん、そのためには「規制緩和」が必要であり郵便局に「民間補完に徹しさせる」必要がある。
郵便局は「全国ネットでやったら儲からないが、国民の最低限の文化的生活のためには必要」ならば、これは少々赤字であって税金の投入がされても「国の責任の上において維持継続する必要」があるだろう。
要は「派出所(警察)」や「村役場(行政)」「診療所(医療)」と同様である。
民間が私立学校や民間医療のように育って、十分に成熟し、全国ネットのサービス展開ができて補完作業として国がやる必要性がなくなったなら「郵便局は潰せば良い」だろう。
しかし、民間企業が「育たない」のに赤字を理由に国が「責任放棄をしてサービスを投げ出す」のは許されない。これは憲法違反と言えるだろう。
で、国営であったものを無理に民営にして「国が民間企業を作り上げる」のは、責任放棄より更に悪い。これは言わば「民間企業に無理に命令してイラク支援の戦地に行け!」と命令しているようなもので、責任放棄+人権無視+誤魔化しと言えるだろう。
商売になりそうもならないと事で「民間企業に無理に商売しろ」と言って「自分ではリスクを放棄している」と云うことなのである。この意味が理解できるだろうか?
郵政民営化というのは大元は「大蔵(銀行)族と郵政族の権力争い」だったのだろう。今は複雑になって一概には言えないが元はそうだったと思う。
儲かる場所で更に設けるために「邪魔者を排除するために郵便局を潰せ」というのは勝手な理屈である。
郵便局を潰せというのなら「儲かりそうもない場所にも率先して進出した上で、ここの住民のサービスは私たち民間に任せてください」でなければならないだろう。
郵便局ネットワークが「必要なのか?必要ないのか?」
民間が「全国ネットワークのサービス提供をできるまで育っているのか?」
を見極めたうえで「郵便局を潰す」という選択はあって良いし、また、あるべきである。
必要のないサービスを無理に継続して「税金を浪費する事は許されない」
しかし、必要なサービス(国の責任においての)ならば、税金を惜しんで切る事も許されない。
ちょっと複雑だろうが当たり前の話だろう。