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Kは思うのだが、窓口担当者を責めたって「庶民の分断ができるだけ」である。
先日、郵便局で「50万円以上の支払い」には「身分証明書が必要になった」とかで、何も持ってこなかった人が「そんな事、聞いていない、手前らの都合で勝手に決めて、周知を徹底しないのは、そちら側のミスであり、俺は納得しない!!」と怒り狂っていた人がいた。
その人は、自動車で来たようであるが、免許証は持っていないようだったが、実際の所は分からない。仮に免許証を持っていても、提示する気はないようだった。
まあ、Kはトバッチリを受けて、そのお客さんが処理できるまで待たされたわけだが、郵便局側は局長と職員が2人で「兎も角、規則が変わったので、誠に申し訳ありませんが、お取り扱いできません。ご理解とご協力をお願いします。」という意味の事を言いながら、ひたすら頭を下げるだけ。
日頃から、郵便局の局長・職員共に「もう辞めたい」と、こぼしている事も知っているKとすると同情を禁じえないが、何でも「上部機関が勝手に決めて、周知もトラブルもその郵便局任せ」なのだと言う話である。
何でも、近隣の郵便局では「局長不在」の郵便局とか、「職員が辞めてしまって、局長のみしかいない郵便局もある」と言う。
「局長なんて、雑用係であり、現場の残業代の出ない担当者であり、責任だけ押し付けられて、何の裁量権も持たされない。サラリーマンでしかない」のだそうである。
はっきり分からないが、郵便局で配っているポケットティッシュも自由には買えないらしいし、アルバイトを雇うお金も自由にはならないらしい。
ボールペンを買うにも「面倒な手続きがある」ので「その手続きをする時間を惜しんで、かなりの部分が自腹(自分のお金で買う)」らしいのだが「給与自体は、残業代が出ないので、管理職ではない役職者とほとんど変わらず、下手をすると給与は低い」との事である。
その局長さんの言葉を信じるなら「年俸は800万円くらいだが、局長の組合への組合費とか、地域への各種行事への参加費、郵便局での小物の購入費などを考えれば、年収700万円以下のサラリーマンと同じ」で通勤時間を考えると「毎日13時間余りを労働に費やし、土曜・日曜もまともには休めず、有給休暇など冠婚葬祭くらいしか取れない」らしい。
何か、気の遠くなるような話である。
まあ、この辺は学校の先生、国立系病院の医師、役場の総務関係職員、警官なども一定以上の役職を背負えば「同じようなもの」なのだという話で、Kは何人かに話を聞いたが、中には「過労死しないのが不思議」なほど働いていて「昼食もほとんど食べられない」という「役職者・管理職」と云うのはゴロゴロと存在する。
問題は「その愚痴が表に出ない仕組みに、彼ら自信が協力している」事であるが
仮に表に出した場合には「その人だけの問題ではなく、その人の関係者に罰が与えられる」仕組みによって、協力せざるを得ないらしい。
「お客様の言い分にはもっともな意見もあるのですが、それを上層部に伝えると、面倒を現場段階で解決できなかった責任が問われる事になるので、ただ、頭を下げる以外の事は何もできないのが実際の所です。」
と、ある局長さんは言う。
「いっその事辞めた方が良い」のですが、辞めると近隣の局長さんが「自分の局と、局長不在の郵便局の2つの局の面倒を見る」という大変な迷惑が発生するから、辞められない。
「ぶっ倒れるまで、頑張る以外の道を取り上げられた。サラリーマン」の管理職者は「仲間の局長を人質に取られている」らしい。
正に八方塞出口なしの罠に嵌った哀れな労働者である。
こんな存在に「文句を言っても、何も改善しない」
彼らは、本質的に労働階級の人であり、庶民分断作戦によって作られた、偽の管理職なのである。コンビニの店長、タクシーの運転手と同じである。
「対価報酬によって辛うじて生活できる労働者階級」と「親の残した資産(=不動産・組織)等によって、生活できる資本階級」はキチンと区別しなければいけないだろう。
労働者同士は「管理職」という肩書きではなく、労働の性質によって区別し、賃金労働者であるのなら協力しあうべきであろう。
同じような意味で「君が代不起立」も学校長などを困らせたって駄目である。
制度そのものと対決していかなければ「学校長が味方してくれても、その校長が処分されるだけ」なのである。
どんな手法が有効か?
そこを考えていく事が必要である。