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http://www.asyura2.com/07/idletalk22/msg/571.html
投稿者 馬場英治 日時 2007 年 2 月 14 日 23:36:36: dcAX/x0KhXeNE
上記に関連する著作権管理会社（団体）及び著作者、著作権問題について、少しだけ下の方に投稿したが、私自身、日本の著作権管理会社（団体）についてよく知らないということもあり、アメリカの管理会社と著作者の立場からしか書けなかった。
しかし、日本のミュージシャンも含むこの業界の人たち複数と話てみて分かったことがあったので、もう一度、問題点を整理するために投稿したい。
まずジャスラック（以下、Jと記す）とはこういうところ；
日本音楽著作権協会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E5%8D%94%E4%BC%9A
次に著作者の立場から；
１．自分達の創作物は発明品と同じようなものなので、ロイヤルティー（著作権）を徴収するのは当たり前。「海賊版」などもってのほかだ。
２．発明家が特許庁に自分の発明を登録し、物まねをしないように管理してもらっているのと同様に、自分の創作物についてもそれを管理するところが必要（自己の出版社を持っていても、ラジオ、テレビ、有線放送、その他の管理までは自分のところではできない）。そこで管理会社（団体）がなくては困るが、今のJのままでも困る。
３．そこで、アメリカのように競合する管理会社（団体）があれば、A社が嫌ならB社という具合に著作者が移動することができる。今まではJが独占していた。しかし、現在は他社も作られているので、今後、アメリカのように改善されていくだろう。
４．Jが創られた当時は演歌の大御所のような人達が（当然彼らの興行にはやXXが絡んでいる）中心となって、少しだけアメリカのやり方をまねて創ったものだから、根っこの部分には前近代的村社会の「まあまあなあなあ方式」と「XXX方式」が絡んでおり、上の部分には欧米の著作者の権利保護というものがチラリと乗っかっているという感じでやってきた部分は小さくない。
５．従って、集金したロイヤルティーの配分も著作者との「力関係」で、「まあまあなあなあ」で決められているようだ。小林ｘｘが「少ない」といったり、反対に「もらっている」といったりしている人達がいるのは、こういった背景があるようだ。概して、「知名度が中堅から下」のクラスは、「不当だ」と言っている人達が多いようだ。
６．しかしながら、実際にどこで、どれくらい自分の作品が使用されたのか、調べようがないので、正確には誰もわからない。
７．著作権の観念が導入されたのは、欧米よりはるかに遅いので、一般人のこれに対する観念の浸透もはるかに遅い。以前、ブロードウェイ・ミュージカル「ライオン・キング」が実は手塚治の「ジャングル大帝」を下敷きにした作品だと分かった時、「広く使われて素晴らしいことだ」というような発言をしたことがあったが（この後、ロイヤルティーのようなものが入ったのかどうかは聞かなかったが）、これなど典型的な村社会の「和を持って尊し」という、「まあまあなあなあ式」の返答だった（ところがこの「ジャングル大帝」も実はアメリカ・アニメ「バンビ」を下敷きにしているらしいとの事で、結局は里帰りしたということらしいが）。
８．Jとは関係ない話だが、著作物売り上げの際の「印税」のごまかしについて、ある人の著作物が実数は８０万部売れていたのに、４０万部の印税しかもらわなかったことがあったとか（これは本人が東販に調べてもらって、わかったとのこと）。
アメリカの場合は「ミュージック・ロイヤー」もいて、かなり著作物の権利関係については「うるさく言う」社会である。そういうこともあってか、アメリカの管理会社はまあまあ「フェアーだろう」と思っている。
文化保護のためにも、日本の著作権管理会社（団体）には「公平に」、そして一般の人々にはロイヤルティーの概念をもっと知ってもらいたいと思う（お断りしておくが私は決してアメリカ政府の回し者ではない）。
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