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Sent: Sunday, February 11, 2007 1:36 AM
Subject: [chance-forum:23339] 動物実験のこと
加藤千代です。
私は最近、オーストラリアでは燕のような存在の野鳥らしいオカメインコを、とても
かわいがっています。
彼と一緒に暮らしてみたら、怒ったり、喜んだり、くやしがったり、すねたり、淋し
がったりと、ものすごく感情も愛情も豊かで、びっくりしました。
哺乳類と鳥類と種が違っても、こんなにも心を通わすことができるんだと知りまし
た。
それで、他の生き物たちの幸せについても自然と考えさせられるようになり、いろん
な本を手にしているうちに、動物実験の残酷な実態を知り、いてもたってもいられな
くなったのです。
シャンプーの安全性検査のため、目がただれるほど毎日液体を瞳に流し込まれるウサ
ギ、脳に電極をさしこまれるサル、皮膚に黴菌を塗られたり、注射される犬、子猫の
うちにまぶたを縫われてしまう猫、骨が砕けるほど何回も脚を叩かれてストレスを検
査される犬・・・
ボロボロの体になって、もちろん最後には殺されてしまいます。
私の小鳥のように豊かな感情を持っている動物たちは、拷問を受け続けて、どんなに
悲しく恐ろしいことでしょう。
「人間の病気を治すためなのだから、動物の犠牲も仕方がない」と、
なんとなく思っている方が多いと思いますが、
単に科学者の知的好奇心を満たすためや、必要のない新薬を次々発売するために行な
われている、無意味な動物実験も数多くあるようなのです。
一方、『ザ・ボディ・ショップ』のように、動物実験に反対して、そういう過程を経
る商品は一切作らない企業もあります。
代わりの方法で化学物質の安全性を確かめる方法も、研究されていて、決してそれは
不可能ではないようです。
私は、少し値段が高くても、そういう商品を使うことにしたいと思いました。
今、野上ふさ子さんの『新・動物実験を考える 生命倫理とエコロジーをつない
で』(三一書房)という、とてもいい本を読んでいるのですが、
その中に興味深い記述がありました。
中国人へのおぞましい人体実験を行なった七三一部隊の関係者は、戦後は大学や製薬
会社に入って、動物実験を先頭にたって推進したそうです。例えば、実験動物学会の
トップであった伝染病研究の安東洪次の名などがあがっています。
核実験で、ヤギなどの動物を被爆地点に並べて、被害の様子を観察するという話も
載っていました。
動物の命を軽んじ、モノとしてしか見ることができない世界というのは、
人間のことだって大切にできない世界なのではないでしょうか?
今は市民の反対運動が実って、ようやく廃止となりましたが、
捨て犬や猫を殺処分する行政の愛護センターが、長年にわたって、医学部や企業に実
験動物として払い下げていた、というのも、すごく問題です。
動物を守る法規制が、日本はたいへん遅れていて、動物実験のことは情報公開もされ
ず、ずっと闇の中で行なわれてきたようです。
この本の著者・野上ふさ子さんが主宰している「動物実験廃止・全国ネットワーク
（AVA-net）」のホームページには、動物実験についての概要がわかりやすく説明さ
れていますので、ぜひご覧になってみてください。
資料請求をすると、チラシなども送ってくださいます。
なお、今度の「アースデイ」でパネル展示を計画していらっしゃるようです。
「動物実験廃止・全国ネットワーク（AVA-net）」の連絡先はこちら。↓
***************************************
動物実験廃止・全国ネットワーク（AVA-net）
〒113-0021東京都文京区本駒込5-18-10-102
TEL：03-5978-6282
FAX：03-5978-6273
E-mail：ava-net-office@ava-net.net
※メールアドレスを新しくしました
URL：
http://www.ava-net.net/
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