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「みのもんたの激ズバッ!ほっとけないSP」を見てました。
財政破綻というのは恐ろしいものだと思いました。
ただ、対応策として、全ての人の思考が硬直化しているという気もしました。
ともかく「歳出削減が重要!」「公務員は無駄使いの象徴だ!」という考え方です。
で、次いで「消費税増税しかない」「年金の支給年齢引き上げ」となります。
はっきり言って「このような考え方は縮小再生産策」ですから、破滅の先延ばしであり、滅亡への牛歩戦術なのでしょう。
多分ですが、この方向に進むと、日本の未来に明るい展望は開けないのだろうと思います。
例えると「事故で再起不能の重病患者を人口機器で無理に生かしているという状況」に近いでしょう。
堺屋太一の本を基にした
http://www.remus.dti.ne.jp/~bazil/h30is.html
ドラマも挿入されていたが「生きていても良い事はない」という社会なので、むしろ、何で生き続けるのだろう?と思う人が多くなる気がする。
人は「未来を信じる」か「将来に夢があるから」、今日を生きていけるのであり、未来に全く明るい展望がなければ、生きる気力が萎えてしまうだろう。
消費税20%、年金支給67才から、物価3倍
ドラマでは、それ以外のデータは示されなかったが、多分、給与は横這いもしくは低下だろう(ドラマではボーナスは減少となっていた)。
厳しいというよりは「生活が成り立たない人」が全人口の何割になるか?という問題であろう。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2950.html
を見ると分かるが、生活保護世帯数は2005年に100万世帯を超えた。
消費税等の大衆増税は「その数を飛躍的に増加させる」だろう。
場合によっては、増税収入以上に生活保護世帯の保護費用の方が増加するかもしれない。
財政に不安を感じている市町村は実に91%にのぼる、熱海の市長が「SOS宣言」したそうであるが、このままの予算の推移では5年後には67億円の赤字ができる予測らしい。
現在は黒字財政で観光名所の熱海ですらそうなのだから、91%の市町村が不安なのは当然であろう。
まあ、数年のうちには第2・第3の夕張市が生まれるだろう。
「早朝から、夜遅くまで働き続け、休暇も満足に取れない」としたら、自分は「何で生きているのだろう?苦しい人生を体験するために生き続ける事に、何の価値があるのだろう?」と不意に考える事になる。
そう言えば「最後に笑ったのは何時だったか?思い出せない」となったら、もう危険領域である。何かの切っ掛けで「アッサリと死を選ぶ」自殺予備員の出来上がりである。
人間は「笑う」事で、健康が保たれるのだと言う話がある。
人間は「他人の笑顔」に触れることで、人間性を保つという科学的データもある。
思考型ゲームをやるのでも「表情のないコンピュータ相手の時と人間が相手の時では脳の働き方が異なる」のである。
1という字が寄り添いあって人という字になるというのは伊達ではないのである。
歳出削減から増税という方向では、限りない経済縮小へと向かうだろう。
行き着く先は「人口減少」「少子高齢化」「縮小財政」「福祉切捨て」「国家破綻」であろう。
穴の開いた沈む泥舟の穴を手で押さえて、沈むのを先延ばししているだけである。
政府の財政全体という分母が小さくなるのだから、既にある累積財政赤字という分子の比率は巨大になる。何処まで行っても行き着く先は「国家破綻」であろう。
考え方を根本的に変えないと、どうにもならないだろう。
日本には「食料」と「エネルギー」の資源がない。
余力のあるうちに国家プロジェクトによって「生産地・生産会社」を買収してしまうべきである。ここに成功すれば「物価インフレ」は防ぐ事ができる。
ともかく、金の亡者から「金を巻き上げて、市民に巻く」ような政策が必要である。そうすれば景気は回復する。景気が回復すれば「民間も採算の取れる福祉事業に参入する」
政府が手を引けるのは「民間ができる」という事が条件である。
民間が活性化すれば、市場が活性化して、失業率も下がり、人々の暮らしにも余暇が出来る。子供を作れる環境も生まれ、少子高齢化にも一定の改善があるだろう。