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読売【ホロコースト「虐殺を黙認」展示に法王庁反発、式典欠席へ】
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070413i417.htm
ホロコースト「虐殺を黙認」展示に法王庁反発、式典欠席へ
【エルサレム=三井美奈】エルサレムにあるホロコースト記念館「ヤドバシェム」に、第2次大戦中にローマ法王がユダヤ人虐殺を“黙認”したとする展示があることに法王庁が反発、虐殺犠牲者の追悼式典ボイコットを記念館に通告した。
問題の法王は、ピウス12世(在位1939〜58年)。記念館はピウス12世について、「(ホロコーストに)沈黙を続け、何の方針も示さなかったことが、欧州の教会関係者の態度を決定づけた」「ユダヤ人虐殺が報じられても抗議しなかった」との写真展示を2年前から行っている。法王庁のフランコ大使は「カトリック教会が多くのユダヤ人を助けたという記録もある。展示は一方的過ぎる」と主張。展示変更の要求が受け入れられなかったとして、15日に行われる追悼式典に参加しないとの書簡を同館に送った。これに対し、同館は「説明が誤りと言うなら、法王庁の文書を公開して欲しい」と反論したが、法王庁はこれまで公開要求に応じていない。
ピウス12世は法王就任前の1930年代にドイツに駐在し、ナチス政権と接触した過去があり、米欧の研究者の中には、ホロコーストに沈黙を続け、悲劇を防ぐ努力を十分に行わなかったとの指摘もある。
(2007年4月14日0時5分読売新聞)
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