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【Computerworld】米国地方裁判所、内部告発奨励サイト「Wikileaks.org」の閉鎖を命令
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http://www.computerworld.jp/topics/cp/98729.html
[米国]
米国地方裁判所、内部告発奨励サイト「Wikileaks.org」の閉鎖を命令
Wikileaks側は「明らかに違憲で、司法権の逸脱」と主張
(2008年02月19日)
米国カリフォルニア州のサンフランシスコ連邦地方裁判所の命令により、企業や政府機関の文書を匿名でオンライン公開するよう内部告発者に働きかけることで問題視されていたWebサイト「Wikileaks.org」が閉鎖に追い込まれた。
もっとも、この閉鎖命令によりオフライン化されたのは米国内だけであり、ベルギーやドイツといった他の国のWikileaksサイトは今もオンライン状態になっている。
今回の命令は、スイスのJulius Baer銀行による告訴を受けて出されたものだ。Julius Baerは2月初めに、数百件に及ぶ同行の文書を公開したとして、Wikileaks.orgのドメイン名登録会社である米国Dynadotを訴えていた。
これらの文書は、Julius Baerが米国を含む複数の国の顧客のために、海外でマネー・ロンダリングを行ったり、ケイマン諸島での脱税に関与したりしたことを示すものとされている。
裁判所文書によれば、同裁判所はDynadotに対し、「Wikileaks.orgのドメイン名の全DNSホスティング記録を直ちに削除抹消すべし」との命令を下したという。さらにDynadotは、裁判所から次の指示があるまで同ドメインへのアクセスに対して白紙のページを表示するよう命じられている。
2月18日の時点では、この件に関するJulius Baer広報担当者のコメントは得られなかった。
Wikileaks.orgは、「出所を隠しながら内部文書を公にし、世間の目にさらすための検閲不可能な仕組みを作り上げる」ことを目的に2006年に開設された。
Wikileaks.orgは開設当初から議論を呼び、機密文書が暴露された機関や、サイト開設者の意図に疑問を持つ批評家たちに激しく批判されてきた。その一方で、情報の自由頒布をサポートしていると、同サイトを評価する声もある。
Wikileaks.orgはサイトに公式見解を掲載し、今回のサイト閉鎖命令は明らかに違憲であり、司法権の逸脱だと主張している。
(Elizabeth Montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)
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「Wikileaks.org」の米国サイト(閉鎖中)
http://www.wikileaks.org/
米国Dynadot
http://www.dynadot.com/
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