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「福岡発アジア映画行き」は映画以外のことでも政治問題や社会問題について、難しい言葉を使わずに、それでいて良心的な発言をされる。だからgataroは以前からよく立ち寄らせていただいているのだ。中国から輸入された汚染冷凍ギョーザ問題についてはこんなメディア批判をされている。 ⇒
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http://ch01411.kitaguni.tv/e477526.html から転載。
なぜ「ニュースステーション」は石原氏のコメントを紹介したのか
「ああいう独裁統制国家なんだからさあ、そこん所ちゃんとしてもらわなきゃな
やっぱり片っぽじゃ資本主義やり出すと営利優先になってああいう羽目になるんだろうね本当に迷惑千万だね本当に」
なぜ、石原都知事のコメントなぞを「ニュースステーション」は紹介したのだろう。
中国嫌いの石原氏なら、強い口調のコメントが取れると思ったからなのだろうか。
ふだん、多くの日本人は、中国で作られた食べ物を口にしている。また、100円ショップなどで売られている製品や、衣類などの多くも中国で作られている。
また、食品偽装で信用を失ってしまった企業は日本にどれほどあることか。消費期限や製造年月日などの偽造が多く、食中毒などの被害はほとんどなかったけれど「営利優先」になっていたのは、日本の企業とて同じことである。
それに、外食産業や給食などで、中国製の製品が多く輸入されていったのには、コストを下げたいという思いがあったからではないか。多くの消費者は、地産地消をするだけの費用が惜しいと考え(または金銭的余裕がない)、手間も惜しんで安く買える輸入加工食品に頼っている。
僕はそのことを真っ向から否定しているわけではない。
中国の人たちがいるから、安くおいしい食品を食べられていたのだ。
もし、今回のような薬物中毒が起こった時に、食べないですむのならそれでいい。
だが、すでに私たちは中国の食品なしでは困ってしまうほどの状態になっているのだ。だから、これだけ報道も時間を割いているのではないか。
それなら、これ以上被害が大きくならないように、危険の可能性がある食品を回収することが必要である。しかし、風評被害を大きくするようなコメントは、影響力の大きな人は差し控えるべきだと思う。
石原氏のコメントは、論理的にも破綻していて、感情的なコメントになっている。また、中国に対する憎悪がむき出しの発言である。こんな発言をされたら、僕が中国人なら、とても嫌な気分になる。
また、腹が立つのは、このようなひどい発言をして、彼の「口害」に対して、彼自身は一円も払わなくてすむという構造があることだ。
日本は中国なしには困るし、中国も日本なしでは困る。どちらの利益にもなるような関係を維持していかなくてはならないのだ。
石原氏のような言い回しをしなくとも、中国政府に対して、今回の件に対して徹底的に調査し、原因を究明し、再発の防止に努めるように要望を出すことはできる。それが外交というものだと思う。
石原氏の発言は、それがまったくできていない。
それなら、風評をあおるだけのコメントなど、マスコミは求めるべきではない。東京都知事であっても、最初から取材対象としてみなければいいのだ。また、仮に取材をしたのであっても、編集の時点で(こりゃ、使えないな)とカットしてしまえばいいのだ。
もし石原氏のコメントを紹介するのなら「こういう考え方はよくありませんね」ときっぱりと自分で言うか、そう言える評論家に出演してもらう。それができないのであれば、コメントはカットする。
昨日の「ニュースステーション」の報道は、そう悪くもなかったと思うだけに、石原氏のコメントだけが突出してダメだなあと感じた。良識がある人なら、彼のコメントを聞いて、いや、もっと冷静にならなきゃ、と思うのだろうけれど、同調する人が多くでてきそうなのが恐いところだ。
過激なことを言ったり、タカ派的なことを言っていた方が「男らしく」勇ましく、頼りがいがあるように聞こえる。
しかし、僕はそういう人は、リーダーには向いていないと思う。
もっと穏健で、相手国の立場もきちんと理解しようとする人こそが、リーダーとして向いているのだと思う。
その点では、今回、大阪府知事に当選した橋下さんも「日本は核を持つべき」「徴兵制が必要」と言っていたのだから、立候補させるべきではなかったと思う。「子どもが笑う」なんて耳障りのいいことを主張しても、だまされずに、その人がどういう発言をしてきたのか、私たちはきちんと記憶しておくべきだと思う。もし、そうできていれば、目立たない候補者でも、きちんとした考えを持っている人にもっと票が流れたのだと思うのだ。
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