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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008013002083510.html
2008年1月30日 朝刊
NHKの福地茂雄会長が二十九日、「おはよう日本」などのキャスターを務めた元解説委員長の今井義典氏を副会長に任命(30日付)したのは、自らが民間出身で、放送の現場をほとんど知らない上、知名度が低い弱点を補う狙いがあるようだ。今井氏は局内でも「現場を知り尽くした生え抜き」(NHK関係者)と言われ、インサイダー取引疑惑など不祥事の再発防止に向けた取り組みに期待がかかるが、実効が上がらなければ視聴者の信頼をさらに損なうのは避けられない。 (小田克也)
「幅広いキャリアを持っており、局内外の信頼も厚い」。福地会長は会見で、今井氏を副会長に起用した理由をこう述べた。
今井氏は報道局長と「双へき」といわれる放送総局解説委員長を務めるなど、「NHK記者として経歴は申し分ない」(NHK職員)。放送現場という「未知の世界」に足を踏み入れた福地会長にとって頼りがいのある人物と映ったのは間違いない。
福地会長は会見で、不祥事などで引責辞任した理事三人の後任について、「まず副会長を交えて意見交換したい」と述べるなど早速、頼りにする場面も見られた。
局内には「今井さんは現場にものが言える人。今井さんの言うことなら職員も聞くはずだ」と評価する声もあり、インサイダー取引疑惑という前代未聞の不祥事を受けて再発防止を徹底させる上では、適役といえるかもしれない。
キャスターを務めた今井氏は現場からリポートする機会も多く、お茶の間にも知られた存在。福地会長としては知名度不足もカバーできる。
さらに今井氏はヨーロッパ総局長や国際放送局長を歴任しており、「政治の側」がNHKに強く求めている国際放送の強化という課題にも合致する。
福地会長は現在、七十三歳。仮に副会長に若い局長クラスを抜てきすれば、自らの年齢が目立ってしまうし、若返りを嫌う局内の反発を招きかねない。その点、今井氏は六十三歳で、辞任した橋本元一前会長とは入局が同期。並んでもさほど違和感はない。
ただ今井氏は経歴を見る限り、理事は務めておらず、NHKの経営の中枢にいたわけではない。「新聞社でいえば、論説委員タイプ」(NHK関係者)であり、経営面の手腕は未知数といえる。
また二〇〇四年の制作費着服の不祥事が発覚した際は、放送総局解説委員長。海老沢勝二元会長の執行部に名を連ねていないものの、重職におり、「海老沢体制と無関係と言い切れるだろうか」(放送関係者)との指摘もある。
技術畑出身の橋本前会長は、かつてアナウンサーを務め、知名度もある永井多恵子氏を副会長に任命した。今回も、今井氏の知名度の高さが決め手の一つとなったのは間違いなく、NHKは二代続けて同じパターンで副会長を選んだといえる。
今井氏は会見で、「経営の経験はない。四十年、公共放送のジャーナリストを務めてきた。その立場からできるだけのことはしたい」と抱負を述べた。経験を生かして信頼回復に努めていく考えだが、それが結実しなければ視聴者の不信感に拍車がかかるのは言うまでもない。
<参考資料>「今井義典」検索
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%BE%A9%E5%85%B8+NHK&ei=UTF-8&fr=top_ga1&x=wrt
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