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放送界:この1年/下 NHKの報道番組、躍進/ドラマは「ハゲタカ」「ハケン」光る
日本テレビの長寿番組「ザ・ワイド」が終了、TBSの「ニュース23」は、筑紫哲也さんの後任キャスターとして前共同通信編集局長、後藤謙次さんという新しい顔を迎えた。「回顧」の下では、情報・報道番組の改編とドラマを振り返る。
◇NHKの報道番組、躍進
日中に家庭でテレビを見る主婦層が減ったことを反映して今年は朝と昼の情報バラエティー番組の改編が進んだ。
日テレ系で午後2〜3時台に放送していた情報バラエティー番組「ザ・ワイド」が今年9月末で終了、「ドラバラZONE」としてドラマ番組の再放送枠となった。この時間帯に残った情報バラエティー番組はTBS系の「2時っチャオ!」だけ。
フジテレビは、朝の情報番組「わかってちょーだい!」を9月で打ち切り、高樹沙耶らが司会を務める「ハピふる!」に衣替え。
報道番組では、TBSの夜の看板番組「NEWS23」のキャスター筑紫哲也さんが5月に肺がんを告白。メーンキャスターがいない状態が続いていたが、今月から共同通信の編集局長だった後藤謙次さんが後任として登場した。
安倍晋三前首相辞任をはじめ大ニュースが多かったことを反映し、7時のニュースやNHKスペシャルなどの報道・ドキュメンタリー番組のあるNHKのゴールデンタイム(午後7〜9時)の視聴率が急上昇。昨年は11・9%で民放を含めて4位だったが、今年度上半期(4〜9月)は12・2%と民放を含め、2位に躍進。橋本元一会長は「高視聴率を目指しているわけではないが、率直に言って大変うれしい」と手放しに喜んだ。【丸山進】
◇ドラマは「ハゲタカ」「ハケン…」光る
「ハゲタカ」と「ハケンの品格」が、07年を象徴するドラマとして印象に残った。いや応なく押し寄せるグローバル経済の波。新しい「人間とカネ」の命題に、戸惑いながら生きる私たちに問題提起をした「ハゲタカ」。格差社会の実態を、笑いを武器に深くえぐり出した「ハケンの品格」。今という時代に切り込み、同時代を生きる人たちの心の奥底にある泣き、笑い、怒り、喜びといった感情を映像化したといえる。
小説、映画、漫画など往年の名作をドラマ化する傾向も目立った。「点と線」「天国と地獄」「はだしのゲン」など力作が目立つ。だが、もともと魅力的な物語があるからこそ、感動ドラマになったのだろう。
連続ドラマはどうか。平均視聴率ベスト3は「華麗なる一族」24・4%、「ガリレオ」21・9%、「花より男子」21・6%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)で、原作が面白いものばかり。逆に人気タレントを起用しても、ストーリーが平凡だと“討ち死に”するケースが多かった。原作探しも悪くないが、現代と真っ向から格闘してつむぎだす創作物語への情熱が、その何倍もあっていいはずだ。
韓流はじめ、アジアのドラマや緻密(ちみつ)に練り上げられた米国の人気シリーズドラマがBS、CS、DVD、ネットで簡単に見られる時代。視聴者は国産愛好者ばかりではなく、ドラマ好きは面白い作品に流れる。「新規参入がない」と安泰を決め込んできた民放キー局は、この地殻変動を危機と受け止めないと、地上波ドラマは本格的な氷河期に入りかねない。【網谷隆司郎】
毎日新聞 2007年12月28日 東京夕刊
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