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http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1195577782/より
871 :無党派さん:2007/12/11(火) 09:00:06 ID:WxgoIz8h
日経はこんなのが同じ日の1面と2面に掲載されていて吹いた。
「春秋(12/11)
ガラガラガラと商店街に楽しげな音が響く。列の先頭で観覧車のように木箱が回っている。さあ何色の玉が飛び出すか。取っ手を握るのは大抵は子供の役目。責任は重い。その緊張の面持ちに大人たちは微笑(ほほえ)む。
▼年の瀬の訪れを知らせる福引。賑(にぎ)わいの演出には、あの六角形や八角形の抽選器が欠かせない。真っ暗な箱の中で無数の玉が大波となって揺れている。金や銀の玉も必ず埋もれているはずだ。ずしりと重い手応えと景気の良い音が想像力をかきたて、心まで躍る。初代の機種は「新井式廻轉抽(かいてんちゅう)籤(せん)器」というそうだ。
▼発明した新井卓也さんは、もともと帽子屋を営んでいた。催し物で福引会を開き、店にあった帽子の空箱を使って回転するカラクリを考えた。丸や四角の箱も試したが、いまの形が一番、音と感触がよかったのだろう。特許を取り、専門会社を設立した。日本中の抽選器を独占的に製造していた時期もあると聞く。
▼今は多くの製造会社がある。数々の機種に共通する鉄則は一つ。玉を途中で増やしたり減らしたりできないよう、厳重な鍵が付いている。当たり玉が尽きれば、それでおしまい。人の耳目を集める磁力があっても、抽選器は魔法の泉ではない。
『政界を賑わせている霞が関の「埋蔵金」も同じだろう。お宝が無尽蔵に埋もれている筈(はず)はない。』」
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071210AS1K1000110122007.html
「社説1 特別会計の無駄こそが“埋蔵金”だ(12/11)
国民の監視が届きにくい特別会計に「埋蔵金」はあるのか。予算編成終盤に、自民党内で論争が起きている。特別会計の積立金を取り崩し、苦しい財政のやり繰りに使う構想を巡る意見対立だが、より重要なのは特別会計の歳出の無駄を徹底して排除することだ。論争を契機にその本質論に迫ってほしい。
「埋蔵金」は「社会保障制度の維持には消費税の増税が避けられない」と主張する自民党の財政改革研究会が、先月の中間報告で民主党の批判に使った。補助金の交付金化や特殊法人・特別会計の廃止で多額の財源ができるとした民主党の政権公約を、根拠のない「霞が関埋蔵金伝説」だと非難した。
これに民主党でなく自民党内から反発が起きた。増税に反対し、経済成長による税収増で財政を立て直すべきだとする中川秀直元幹事長が、財政融資資金(旧資金運用部)と外国為替資金の特別会計にそれぞれ20兆円近い繰越利益があるとして「埋蔵金は実在する」と指摘した。09年度の基礎年金の国庫負担引き上げ財源に活用する考えも示した。
特別会計で余剰の積立金を活用する考えは妥当だが、収入は一度限りであり、経常支出の財源に充てるのは適切ではない。まずは今年度末で約550兆円にのぼる国債残高を減らし、国債の利払い負担を減らすことに使うべきだ。
政府は06年度予算ですでに財政融資資金特別会計の積立金のうち12兆円を国債の償還にあてた。今年度に施行した「特別会計に関する法律」も余剰金を国債償還に回す規定を設けており、政府は08年度も数兆円を償還資金とする方針。民間企業が有利子債務の軽減を経営の最優先課題にするのと同じで、債務削減の努力は大いに進めてほしい。
だが、本来必要なのは、特別会計の無駄を排除したり、不要な補助金を減らしたりして財政のリストラを一段と進めることである。塩川正十郎元財務相が「母屋(一般会計)でおかゆをすすっている時に、子供が離れ座敷(特別会計)ですき焼きを食べている」と例えたように、各省庁が管理する特別会計の収支構造には国会などの監視が効きにくい。05年末に決まった特別会計改革も中途半端だった。
道路特定財源の改革が腰砕けとなり、独立行政法人の改革に各省が猛反発するなど、身を削られることに対する霞が関の抵抗は相変わらずだ。
『増税を求める前に、改めて特別会計の無駄を洗い直すべきだ。まだ「埋蔵金」は埋まっているはずだ。』」
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20071210AS1K1000310122007.html
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