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【論説】 「読売新聞…渡辺恒雄氏出演の政治劇、どこまで書けるか。世の中は、読者と共に正面から動かしたい」…朝日新聞
1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★:2007/11/09(金) 12:10:02 ID:???0
・55年の「保守合同」は、日本民主党の三木武吉、自由党の大野伴睦、両総務会長の
秘密会談から始まった。密議は経済人らが仲介したが、政治記者たちも連絡役など
様々な形で、歴史的な政界再編にかかわった
▼当時大野番だった読売新聞グループ本社会長(主筆)の渡辺恒雄氏が、回顧録
(中央公論新社)で、金のやりとりを含む裏話を明かしている。氏は4年後、41歳の
中曽根康弘氏を大野に引き合わせ、科学技術庁長官として初入閣させた。中曽根政権の
実現に尽くした件もよく知られている。どれも昭和の昔話……ではない
▼民主党の小沢代表は2カ月前、「さる方」から食事に呼ばれ、「お国のために大連立を」と
迫られた。福田首相との会談を仕組んだこの「さる方」が渡辺氏だという。「大記者」
健在である
▼渡辺氏と中曽根氏は、騒動のさなかのテレビ番組で大連立の必要性を説いた。中曽根氏は
「主筆なら政治家や国論を動かしていいんです」と、盟友の隣で言い切った
▼渡辺氏はロマンチストなのだろう。実現したい夢があり、それに向けて現実を動かし得る
立場だ。とはいえ、ありのままを見て聞いて、書くのが記者。当事者として、つまり現実の
一部になって書いたのでは、観察者の「見る聞く」作業が甘くならないか
▼わが身が一線の記者なら、偉大な上司が黒衣役で「出演」する政治劇を、さてどこまで
自在に書けるだろう。よりよい社会を念じて新聞は影響力を競うべきだが、世の中は
後ろからではなく、読者と共に正面から動かしたい。
http://www.asahi.com/paper/column.html
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