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【有田芳生氏、渡邊恒雄「情報戦」の蹉跌】
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投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 11 月 08 日 15:48:46: 4sIKljvd9SgGs
 

2007/11/08
渡邊恒雄「情報戦」の蹉跌
 11月7日(水)文藝春秋で「週刊文春」を入手してから近くにある新党日本のヘッドオフィスへ。歩きながらテレビ朝日の「スーパーモーニング」で若い男性アナウンサーが「週刊文春社」などと語っていたことを思い出す。どうすればそんなありもしない会社名が出てくるんだろうか。基礎知識なきアナウンサーに驚く。スタッフFさんの運転で街宣活動に出発。麹町から銀座を通り、東銀座へ。大連立についての新党日本の見解(田中康夫代表によるWEBラジオ)をコンパクトにして、さらにドイツでの大連立は消費税増税路線で、大企業優先であることを語る。車の速度と通行人の動きを計れば、まさにテレビのコメンテーターの発言ぐらいの短時間勝負なのだ。江戸川区、葛飾区、江東区を中心に回る。何度か車から下りて声援を送ってくれた人たちと短い会話。いつになく反応を感じるのは報道が小沢民主党代表の去就について大きく報じてきた影響だろう。葛飾区では東京拘置所の近くで下車。近代的な建物に生まれ変わった威容をしばらく見つめていた。あそこに麻原彰晃や辺見庸さんが「知人」と書いた確定死刑囚たちがいるのだなと思う。かつては外界の自然を見ることができたが、いまやそれもかなわない。死刑囚なら非人間的環境に置いてもいいとでも設計責任者は考えたのだろうか。夏の参議院選挙から季節はめぐり、いまでは午後4時を過ぎれば日は陰り、風が寒い。また一年が終わっていく。

 神保町で降りて東京堂書店。佐野衛店長に頼んで医療問題の著作を探してもらう。11月18日に青森で行われる「高齢者の医療を考える」県民フォーラム(青森県保険医協会主催)に出席するための準備作業のためだ。『酔醒漫録』を出してくれている「にんげん出版」の小林健治さん、解放出版の多井みゆきさんと食事をしてから「人魚の嘆き」へ。人間のおぞましさと底知れぬ恐ろしさを聞く。小沢民主党代表が記者会見。辞意を撤回したのは、あまた批判があったとしても、それでいい。ところが「仕掛け人」の福田首相はあくまでも事実関係を明らかにしないつもりだ。政治家は言葉と行動が「すべて」だ。すでに行動があった以上は国民に詳しく説明する責任がある。それを問わないメディアは政治部的体質の毒が回ったのだろうか。仕掛け人だったことが明らかとなった渡邊恒雄「読売」主筆は、若いころから政治家と密着してきたことは、近刊の『君命も受けざる所あり』(日本経済新聞出版社、これは面白い読み物だ)でも明かされている事実だ。その発想が81歳になるいまでも蠢いている。若いころと違うのは、いまや読売新聞の社論を動かすことができることだ。政治を動かすシナリオを自ら描き、一国の総理に演じさせ、さらに自由になる言論装置を操作して世論を構想実現の方向に向けていく。いまや世界が「陣地戦」から「情報戦」に入っていることを鮮明にした一連の出来事である。


投稿日 2007/11/08 政談 | リンク用URL | コメント (0)

2007/11/07

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