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<小沢代表辞意撤回>権力ゲーム卒業を=小菅 洋人
11月6日23時5分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071106-00000147-mai-pol
小沢一郎民主党代表が一転、辞意撤回を決めた。強い慰留を受けたとはいえ、辞意表明の会見まで開き、党に対して「不信任を受けた」とまで辛らつな言葉を浴びせた小沢氏の心変わりである。
リーダー政治家にとって最も大切なのは進退に関する判断であり、小沢氏には失望せざるを得ない。同氏の言動の信頼性に傷がついた。
同時に2日間にわたって、大失敗をした代表に懇願する幹部たちの光景は喜劇的でさえあった。代表を続投させることで、連立騒動の共同責任を回避しようという思惑はなかったか。
いったんは小沢氏を批判しながら、「言いすぎだった。発言を訂正させてくれ」と言い出す議員もいた。よみがえった小沢氏の仕返しでも恐れているのだろうか。
慰留の背景には、小沢氏を野に放つと党分裂の危機が生まれるため「代表職に封じ込める」という狙いもあった。同氏に振り回されてきた党全体の自信のなさの表れだ。 民主党は党首の唐突な連立工作の失敗を厳しく受け止め、小沢氏の辞任を認めてきちんとした後継選出のプロセスを踏むべきだった。
これは、7月の参院選で大敗した安倍晋三前首相の続投と通底する。自民党内には誰も安倍氏に引導を渡す政治家がおらず、結局、同氏は病を患い政権を放り投げた。
人材不足も含めての政党組織の劣化が、政権を争う2大政党に表れたとも言えよう。
「民主党は力量が不足し、政権担当能力があるのか疑問が提起され、衆院選の勝利は大変厳しい」。辞意表明会見での小沢氏の認識である。
文言通りに受け止めれば、小沢氏を党首に頂く民主党が福田康夫首相に早期の解散を求め、同党に政権を渡せという資格はない。小沢氏はまず、この発言の真意を語ることから始めなければならない。
続投の条件には政策協議はいいが、連立は認めないという縛りがついているようだ。個別政策に関しての協議は必要で「ねじれ国会」でのルールは確立すべきだ。
安全保障問題などで政策協議を進めれば、連立論議に発展していく可能性もある。
ただ、あくまで選挙という有権者の審判を経て、政権を奪取するのが基本だ。小沢氏は稚拙な権力ゲームから卒業し、もう少し有権者を信用したらどうだろうか。(政治部編集委員)
最終更新:11月6日23時26分
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