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<発信箱>変わらなかった小沢さん=与良正男(論説室)http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20071105-01-0301.html
2007年11月5日 毎日新聞
「まさか」の政局が続くが、小沢一郎民主党代表の辞表提出には驚かなかった。これまでの言動とつじつまが合わない大連立に前向きだったことが明らかになった以上、代表としての国会論戦は困難だからだ。
問題の核心は、なぜ小沢氏が大連立話に乗ろうとしたかである。
小沢氏は自衛隊海外派遣の原則など長年の持論に福田康夫首相が前向きな姿勢を示した点や、民主党の参院選公約が実行できる点を理由に挙げた。だが、次の衆院選で民主党が過半数を取れば「小沢政権」が誕生し、いくらでも自分たちの政策は実現できるはずだ。
結局、小沢氏は首相になる気がないのでは、と思うのだ。小沢氏には今も「トップに立つより陰でコントロールしたい人」という印象がある。次期衆院選に勝つ自信もない。ならば、福田首相の下で発言力を確保し、政界再々編をうかがう……。かつて自由党が自民党と連立した時と同じ発想ではないか。
小沢氏が自民党幹事長に就任したのは1989年。振り返れば、小沢氏が長く政界の中心にいたのは首相になったことがないからでもある。首相という頂点に達すれば、その後は通常、一線から退く。ボロボロになって退陣を余儀なくされることも多い。
例によってマスコミを批判する小沢氏だが、何を考えているか丁寧に説明しない密室主義が、逆に剛腕神話を作ってきた面もある。小沢氏もそんな自らの政治人生に決着をつけるため、「私自身が変わる」といって民主党代表を引き受けたのではなかったか。
でも、変わらなかったのである。
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