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【コラム・断】報道茶番の阿呆踊り http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/dan/93304
10/23 13:54
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いや、もういいっす。マスコミの報道することは何でもとにかく事実、ってことで。実際それがほんとかどうかなんて、もう関係なし。ただそういうもの、としてだけこちとら黙って眺めて拝聴して、薄笑いしながら学ばせていただくだけですから、はい。
教科書からの「集団自決」表記削除に反対する先日の沖縄の集会に集まった「市民」の数。何千人か何万人か、何十万人か、そんなの全然関係ねえ、要するに「たくさん」でいいんですよね。そう、何でも「たくさん」。南京で虐殺された人数も、ヒロシマ・ナガサキの原爆で殺された数も、東京ドームの巨人戦に集まった観客も、内閣支持率もテレビの視聴率も新聞の販売部数も、とにかくマスコミ報道の数字なんざ全部みんな一緒くたに「たくさん」。それがもはやニッポンのマスコミの約束ごと、オトナの商売の事情ってもんさ、とそういうことなんですよね、ね。
役人が、政治家が、大企業が、世間の空気を読めなくなってるのと全く同じように、マスコミもまた本来誰に向かって仕事してるのか、すでにわかんなくなってます。世間の信頼を無くすというのが具体的にどういうことか、かの社会保険庁以下、不払い山積の保険業界、何の祟(たた)りか不祥事連鎖の大相撲に、世界に冠たる主催イベント大失敗の醜態を隠蔽(いんぺい)しまくるニッポンを代表する大企業、と、目の前に生きた事例が日々ぞろぞろあるのに自分だけは別、衆愚の世間などいいように操ってみせるわ、という傲岸(ごうがん)不遜がマスコミクオリティ。やっぱり王様って裸だよねえ、と、にやにや笑いのいまどきの世間の前でさて、いつまでこういう報道茶番の阿呆(あほ)踊りを恥知らずに続けていられるものか。マジ、楽しみっす。(民俗学者 大月隆寛)
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