★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評6 > 558.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://ts.way-nifty.com/makura/2007/10/post_4e29.html から転載。
2007.10.15
亀田騒動から学ぶこと
今、話題は例のボクシングの亀田選手。
「いかなる処分も受ける」亀田大の反則問題で金平会長(http://www.asahi.com/sports/update/1015/JJT200710150003.html)と言うことで亀田親子、また所属ジムの処罰について注目されています。
私もワイドショウーなみの情報でワイドショウーなみの野次馬根性で、問題のシーンを試合の翌日観たのですが、あれは確かにヒドイ。
うううう====ん。
どの様にこの問題を斬っていけばいいのか???
事はとても簡単なのですが、本質は深い。
亀田大毅という一人の若いボクサーがあこまで愚かな反則をしたのは何故か???
亀田側が反論「反則は故意でない」 長兄興毅も疑惑否定(http://www.asahi.com/sports/update/1012/TKY200710120325.html)と言う笑止千万のコメントを平気で出せる神経。
これはそもそもの亀田家のDNAなのか???
いや、そうではない、、、
これは「作られたもの」なのだろうと改めて思うのです。
強い亀田。
負けない亀田。
こんな亀田を作ってきたのは誰だっ、てすぐわかるよね誰だって。
TBS。
実際、実況中継の時のアナウンサーはひどいものだったらしい。
試合後、抗議の電話がジャンジャン鳴ったとか、、、
(次の朝ズバッではみのさんのきれは冴えなかった。
余談ながらみのさんが応援していた安倍さんにしても亀田親子にしても、いわく付きだね。
みのさん。あなたの鑑識眼はナァ〜〜〜ニと余計なことを思う私です)
と、言うことで亀田親子もワルけりゃ、テレビ局も同様に悪い。
だがしかし、それだけだろうか???
この間の亀田一連騒動で思うのは村上春樹「沈黙」(http://www.amazon.co.jp/レキシントンの幽霊-文春文庫-村上-春樹/dp/4167502038)です。レキシントンの幽霊という短編集に収録されています。短編なのですぐに読めます。
ネタバレにならないようにしながらあらすじをザザッと書きます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ボクシングジムに通う31歳の青年。
実に平凡なその男が過去について沈黙を破る。
それは、中学の時。
あることで激情に駆られて友人を殴ってしまう。
友人はそのことを根に持ち、高校3年のときに起こった同級生の自殺を彼の暴力によるものだという噂を巧妙に流す。
彼は、ひどく落ち込むが、ひょんなことで立ち直る。
だがしかし男は言う。
本当に怖いのは何か、、、と。
「自分では何も生み出さず、何も理解していないくせに、口当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中です。彼らは自分が何か間違ったことをしているんじゃないかなんて、これっぽっちも、ちらっとでも考えたりはしないんです」と語り、夢の中の彼らは顔を持たないで、沈黙だけが続くという。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ドキリとします。
ギクリとします。
以前、テレビを見ていた時、犯罪者の知り合いだった人々のインタビューとかを見ながら思ったことがあります。
「キレやすい子だった」
「何を考えているかわからない」
「おとなしい子」
、、、、、、、
それを聞きながら私は「みんなそうじゃん」と思ったものです。
誰だって怒れば声を荒げます。
誰だって自分の心の中をそうそう周りに伝えません。
誰だって、いつも怒るとは限りません。おとなしいものです。
みんな普通に日常を暮らしているのです。
隣近所とそれなりの折り合いをつけて。
ところがここで何か問題が生じたら、
その背景や理由や原因を考えることなく全員で申し合わせたように「しかと」する。
そんな人間性を思ったものです。
悪意はないが、それでも結果として集団で行動することで大きな物を見失っていく、、、
そんな怖さを「沈黙」は伝えます。
亀田騒動。
私たちはここから何を学ぶべきか???
垂れ流される一方的な情報を鵜呑みにしてあっちに偏り、こっちに揺れ、、、と。
よく分からないが「テレビがそう言うから」と。
これは亀田騒動だけではありません。
あるある、、、もそうだった。
ライブドアも郵政民営化も、やっぱり作られた物に流された、、、
そして今はテロという言葉に流されるのか???
私たちは。
無表情で言葉さえない、そんな受け手だけの私たちになろうとするのか???
考えさせられます。
▲このページのTOPへ HOME > マスコミ・電通批評6掲示板
フォローアップ: