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れんだいこのカンテラ時評326 れんだいこ 2007/09/29 19:13
【産経オピニオンにオピニオンする】
最近といっても数ヶ月前になるが拡張員に産経新聞を勧められ、ケ小平特集が為になることもあって購読することにした。せっかくだから他の記事にも目を通すことになる。今日は9面オピニオンの東京特派員・湯浅博・氏の「政治指導者は言葉と心中を」に意見しておく。
湯浅氏は、現在の政治状況を先日逝った阿久悠の折々の名言を散りばめながら解説したり風評しようとしている。そのこと自体は問題ではない。むしろ面白い試みかも知れない。問題は、阿久悠が云わないだろうと思われることを阿久悠の言葉でもって云わせようとしている事にある。それは無茶ではなかろうか。普通には不見識と云う。
その場面は次の下りである。湯浅は、阿久悠の次のような語りを紹介する。「日本だけが世界は不変と信じて、内向きに生きているかに見える。内輪(与野党ひっくるめて)もめしている間に、世界のレースの周回遅れになり、やがて、迷い子になるのではないか」(今年2月17日)。
湯浅は、阿久悠のこの言葉をテロ特措法支援に使って次のように述べている。「そんなときに、日本が与野党の綱引きから『テロとの戦い』の戦線から離れ、インド洋で活動している海上自衛隊の補給艦を撤退させたらどうなるか。阿久さんの過去の論評から引いてみると、多分こうなるだろう」。
湯浅よ、「多分こうなるだろう」と推測形式にしているから何を書いても良いという訳にはいくまいぞ。阿久悠が生前テロ特措法支援を始めブッシュ派のイラク戦争を支持していたというのなら構わない。しかし、れんだいこは、阿久悠の政治的発言は物足りないと思うほど知らない。湯浅よ、死人に口なしを良いことに牽強付会するのはエエカゲンにセイヨ。生きていたら阿久悠は何と云うだろうか。
湯浅氏はその他の文章ではそれなりのことを言っており、れんだいこは読み流すだけである。ただの一箇所でも上記のようなトリックを見せられると興醒めさせられてしまう。前後の文が生きていたら惜しいことになる。市井の我々が誤るならともかくも、文筆のプロがこうであっては情けない。と書いては見たが待てよ、今時のプロは案外とこういう手品を得意としているのかも知れない。そう思うと腹が立ってきた。
2007.9.29日 れんだいこ拝
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れんだいこ 人生学院
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