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【NHK・シリーズ アメリカ ニュース報道の危機】第3回・報道の娯楽化とブログの攻勢、最終回・利益第一主義の弊害
http://www.asyura2.com/07/hihyo6/msg/469.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 9 月 28 日 13:14:22: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.nhk-jn.co.jp/002bangumi/topics/2007/032/032.htm
「BS世界のドキュメンタリー」
海外の優れたドキュメンタリー作品を通して「世界の今」をお伝えする番組です。ニュースにはない鋭い切り口と丁寧な取材で、世界で起きているさまざまな出来事の背景に迫ります。

【シリーズ アメリカ ニュース報道の危機】
第1回 揺れる情報源の秘匿

(アメリカ WGBH制作)
シリーズ1回目は、情報源の秘匿を検証する。

ブッシュ政権では、米メディアが権力のチェック機構としての力を弱めつつある。
政府高官によるリークが多発し、「ジャーナリストに情報源の秘匿を認める」という30年来の不文律も崩れつつある。

2005年、「高官のリーク」をめぐって、司法省が記者に情報源の公開を求める異例の事態が起こった。いわゆる「プレイムゲート」事件である。問題の発端は、イラクのウラン獲得疑惑に裏付けがとれなかったことを、「ブッシュ政権は自分が行ったアフリカ調査を通し知っていたはずだ」と内部告発を行った米外交官について、政府高官が「この人物はCIA工作員である妻バレリー・プレイムの指示で動いていただけだ」というリークを行ったこと。このリークが機密漏洩に当たるとして、司法省による捜査が行われ、10人の新聞・雑誌記者に対して誰から情報を得たのか、連邦大陪審で非公開の証言に応じるよう召喚状が出されたのである。

(C) WGBH 
アメリカでは、情報源の秘匿について、「認められない場合もある」という連邦最高裁の判例が72年に出ている。しかし、その後ジャーナリストを保護する州法が全国で制定されており、「今回のプレイムゲート事件で、情報源の秘匿の伝統に傷がついたのはメディアにとって問題だ」という研究者の声もある。

アメリカを代表するジャーナリスト、ボブ・ウッドワードは、イラク報道については米メディアが政府高官のリークに頼りすぎており、結果的に客観的な事実を伝える努力を怠ったと反省の弁を述べる。

7月17日(火) 0:10〜1:00 BS1<2ヶ国語放送>
BS世界のドキュメンタリー公式サイトへhttp://www.nhk.or.jp/wdoc/

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第2回 国益か 国民の知る権利か

(アメリカ WGBH制作)
シリーズ2回目は国民の知る権利と国益のせめぎ合いについて伝える。

対テロ戦争を推し進めるブッシュ政権の下で、国の安全を守るために場合によっては報道を差し控えるべきだという政府側と、国民の知る権利を守るために可能な限り報道すべきだというニュースメディアは、激しく対立している。


(C) WGBH   ニューヨークタイムズのケラー編集主幹は、国家の安全保障という大義名分のもとに盗聴が許されるとする現ブッシュ政権の方針を批判。ブッシュ政権の内部から、盗聴が違法ではないかと悩む人物による内部告発があったことを語る。そして「2005年12月、記事の発表直前にホワイトハウスに呼び出され、ブッシュ大統領から、盗聴はテロリストの次の攻撃を阻止するために絶対必要であり、次に攻撃があった場合は自分と共に議会の証言台に立って責任を取ってもらうと迫られた」と明かす。

一方、ブッシュ政権側は大統領法律顧問などが「政権がとっている戦略がすべて記事になってしまってはテロを防げない」とメデイアを批判。

現在のブッシュ政権は、保守派の支持を背景に、メディア規制を強めている。最近、ゴンザレス司法長官が「ジャーナリストの行動を制限するためにある種の法律の利用を検討していると発言。この2年で、「情報源の秘匿」を理由に捜査協力を拒んだ3人の記者に召喚状が送られ、1人は226日収監され、ジャーナリストの拘留としては史上最長となった。

「国益」か「国民の知る権利」かを巡って対立するブッシュ政権とニュースメディアの攻防を、ベトナム戦争当時の国防総省秘密文書漏えい事件のケースなども振り返りながら検証する。

7月18日(水) 0:10〜1:00 BS1<2ヶ国語放送>
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第3回 報道の娯楽化とブログの攻勢

(アメリカ WGBH制作)


(C) WGBH   シリーズ3回目はニュース報道の娯楽化と勢いが増すブログの実態に迫る。

今、アメリカではニュース報道を風刺するテレビ番組が高視聴率を取り、3大ネットワークの看板ニュース番組でも娯楽性の高い内容が増えている。企業によるメディア買収で利益が重視されるようになったためだが、一方で独自の取材による硬派な報道は減る傾向にある。

インターネットとの競争も激しくなっている。独自のニュースを配信するウェブサイトが、テレビニュース離れが進む若い世代を中心に人気を博し、全米で数十万人の視聴者を獲得するに至っている。またブロガーの中には、ジャーナリストとして独自の取材を行い、政治家の失言をスクープしたり、テレビ報道の誤りを指摘する人も出てきている。

これに対し3大ネットワークはインターネット企業と連携してウェブサイトを拡充し、インターネットで人気のキャスターをヘッドハンティングして自社のニュースサイトに起用するなど、台頭する新興メディアへ懸命に対抗している。

番組は、テッド・コッペルやダン・ラザーなど3大ネットワークの元キャスター、ニュースサイトやブログの成功者の声を紹介しながら、変貌するニュース報道の現在に鋭く切り込んでいる。

7月19日(木) 0:10〜1:00 BS1<2ヶ国語放送>
BS世界のドキュメンタリー公式サイトへhttp://www.nhk.or.jp/wdoc/

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最終回 利益第一主義の弊害

(アメリカ WGBH制作)
最終回はメディアの利益第一主義がニュース報道の現場にもたらす様々な弊害に迫る。

今やニュース報道でもテレビを脅かす勢いのインターネットだが、その情報源の多くを通信社や新聞社の報道に依存している。しかし、新聞社もまた利益追求の弊害を受けている。
ニューヨークタイムズ、ワシントンポストに次ぐ有力新聞として知られるロサンゼルスタイムズ。2000年、創業者一族のチャンドラー家が新聞社の経営権を全米屈指の新聞社トリビューン社に売却して以来、経費削減を求める経営社側とニュース現場との軋轢が絶えない。

アメリカの新聞界は、現在インターネットに広告収入を奪われつつある。またウェブサイトの運営者が地方紙と連携して地域ニュース中心の情報を配信し注目を集めている。

こうしたなか、株主の意向に縛られない非営利団体のメディアがジャーナリズムを追求し成功を収めている。またオーナー一族が所有する有力新聞は、質の高い報道を提供するという公共の利益を維持しながら収益の高い事業を展開している。

番組はロサンゼルスタイムズの編集者や経営者側へのインタビューを中心に紹介しながら、行き過ぎたメディアの商業主義に警鐘を鳴らす。

7月20日(金) 0:10〜1:00 BS1<2ヶ国語放送>
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