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大新聞よ、なぜ切り込まない!? 年金問題を問う、ツカサネット新聞
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投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 9 月 10 日 14:14:06: 4sIKljvd9SgGs
 

大新聞よ、なぜ切り込まない!? 年金問題を問う
9月10日9時48分配信 ツカサネット新聞


これは個人的な感想なのかもしれないが、いい加減にしてほしいのが「年金問題」である。社会保険庁や市町村の年金横領問題が報道されたかと思ったら、今度は企業年金の未払い問題が話題になっている。テレビや新聞を見ると、国民感情を刺激するような報道ばかりが繰り返されるが、怒りを盛り上げるだけ盛り上げても、その解決の糸口はいっこうに見えてこない。本来、この混乱を解決するのは政治家の仕事だが、政治が年金問題以上に混乱していては、見ている方は怒りが募るばかりである。

ここであえて極論を言わせてもらえば、以前にも書いたが、年金とは社会保障なのだ。年金がなくては暮らせないお年寄りについては、国家が守らなくてはならない。しかし、今の日本には年金などなくても、加えて多少年金の給付額が正当な額よりも少ないとしても、十分に満足な暮らしをしている高齢者が大勢いる。「多少の未払い、過不足でガタガタ言うなよ、そのための調査でまた多額の税金を使って何になる」とお叱りを覚悟で、ここに書いておく。新聞各社の年金横領問題を取り上げた社説を紹介し、今の年金問題の解決策を僕なりに探ってみたい。

社説を列挙すると、
・年金横領 国民が納得できる追及が必要だ(9月5日付・読売社説)
・年金横領 あきれ果て物も言えない(同・産経社説)
・年金の横領―ここまで堕ちていたとは(同・朝日社説)
・年金着服 告発で厳然たる姿勢を示せ(同・毎日社説)
・年金横領 徹底した調査と処分を(同・中日社説)
・年金横領も氷山の一角か(同・日経社説)
となる。

なぜ、社説を並べたのかというと、そこに、どのような打開策が書かれているのかを調べたかったからだ。

「どんな不正も見逃さない、厳正な検証報告を聞かなければ、国民は納得しないだろう」(読売)
「実態の解明が急がれる」(産経)
「例えば、税を徴収する国税庁は監察部門を持ち、職員の犯罪に目を光らせている。社保庁の新組織も、そうした部門をつくった方がいい」(朝日)
「社保庁は2010年に日本年金機構に衣替えし、徴収業務を民間に委託する。不正を見逃さないチェック態勢を今から省総がかりで整備しておかなければならない」(毎日)

「保険料の横領を防ぐ万全の仕組みを組み込んでもらいたい」(中日)
「社保庁を解体して発足させる日本年金機構は、まじめに働く職員だけを雇用することを徹底させてほしい」(日経)

これが、日本を代表する新聞社が社説で掲げた、年金横領問題への提言だろうか。解決策は大新聞にもなさそうなので、社説を読んでの感想をいくつか書いてみよう。

1つは、社保庁、市町村といった公の組織の隠匿体質である。日本はかつて軍部という官僚の独走を許した国家である。内閣も天皇も大陸での戦火の拡大を望まなかったにもかかわらず、張作霖暗殺、満州事変といった軍の謀略を明らかにすることもできず、戦争への道を招いた国家である。シビリアンコントロール、国民主権というのであれば、官の隠匿体質を一掃するのが、国家存亡の危機さえ味わった日本が第一に行なうべき戦争の総括だろう。その当時に、軍の独走を逆に賛美した日本の大新聞が、この隠匿体質にあきれたり、他人事のような評価を下していていいのだろうか。情報は公開する、そのために法整備など何ができるかを必死で追及する。その主張がなぜ、できないのだろうか。

2番目は、「民営化」「民間導入」問題だ。ここでも、朝日、毎日、日経などが、早くも社保庁の次なる組織、日本年金機構への期待を言及しているが、今回のような「不正」と「民営化」「民間導入」とは何の関係もない。僕は、そもそも民営化とは、自主運営である。最悪の場合は潰れてこその民営化であり、訳の分からない民間導入は、かえって見えにくい組織を作るだけのような気がしてならない。いずれにしろ、次なる組織に期待するなどといった意見は、解決策でも打開策でもない。

そして、最後は、年金そのものの問題である。僕は少し前、ツカサネット新聞に「今こそ、年金辞退者に勲章を!」という記事を書き、「年金は貯蓄でも保険でもない。社会保障なのだ。それを徹底しない限り、年金制度の制度矛盾はなくならないだろう」と書いたが、年金を貯金感覚で運営しているから国庫負担1分の1問題を含めて、常に年金問題は金がいるという問題にすり替えられ、貯金感覚で集めたお金の横領を含め不正な流用といった問題が後を絶たない。

国民も年金を貯金感覚でとらえているから、支払った以上のお金をもらえるのは当たり前、資産があろうと預けたお金をもらうのが当たり前と思っているが、預けたお金が増えるのは、国が右肩上がりで成長をしている場合である。それがなければ、貯金制度など成り立たないだろう。成り立たないからと言って、そこで税金を使えば、制度維持のために過度な国民全体の負担が必要になる。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070910-00000003-tsuka-pol

この問題に、どうして誰も切り込まないのか。それも不思議である。

(記者:iko)


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