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□朝日社説、TBS「朝ズバッ!」問題を批判 [J-CASTニュース]
http://news.livedoor.com/article/detail/3267273/
朝日社説、TBS「朝ズバッ!」問題を批判
2007年08月13日16時07分
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会がTBSの「朝ズバッ!」の不二家報道について「重大な放送倫理上の問題があった」とする見解を発表したのを受けて、朝日新聞は2007年8月12日朝刊で、「TBSは自浄の姿を見せよ」と題する社説を掲載した。社説は、「こんなずさんな番組、ふざけるなよ。打ち切りにしてもらいたいな。みのもんた氏も、自分が当事者でなければ、そう怒りをぶつけたくなるのではないか」という刺激的な書き出しで始まり、「検証番組をつくり視聴者への説明責任を果たすべきだ」などと主張した。
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□「朝ズバ」問題―TBSは自浄の姿見せよ [朝日新聞・社説]
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#syasetu1
「朝ズバ」問題―TBSは自浄の姿見せよ
こんなずさんな番組、ふざけるなよ。打ち切りにしてもらいたいな。みのもんた氏も、自分が当事者でなければ、そう怒りをぶつけたくなるのではないか。
NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会が、TBS系の「みのもんたの朝ズバッ!」に出した見解を読むと、そんな思いがしてくる。
問題になったのは1月の放送で、不二家が賞味期限切れのチョコレートを再利用していたと報じたことだ。期限切れ原料の使用問題で、不二家批判が高まっていたころだ。「廃業してもらいたい」。みの氏はズバッと言い切った。
不二家は「期限の切れたチョコレートが工場に戻ることはない」と抗議した。TBSは4月の放送で、「誤解を招きかねない表現があった」と訂正、謝罪した。証言した元従業員が不二家で働いていたのは10年以上前だったうえ、「チョコレートが工場に戻る」と語ったのは伝聞だったというのだ。
検証委員会は、この二つの番組を対象に調査を重ねた。その結果、証言の捏造(ねつぞう)はなく、訂正放送によって視聴者の誤解は解かれたと判断する一方で、番組の取材や演出方法に「放送倫理上の問題があった」と指摘した。
たとえば、取材者は元従業員がクッキーについて話すのをチョコレートのことと誤解していた。
こんな甘い取材にもとづいて、みの氏は不二家の廃業まで口にした。制作者と司会者との打ち合わせも不十分だったと言うしかない。番組づくりの態勢そのものが深刻な欠陥を持っている、と委員会が指摘したのは当然だろう。
検証委員会は、訂正放送が打ってかわって不二家にすり寄る不自然な内容になっていたことも問題にする。スタジオには不二家の商品があふれ、みの氏は「販売再開はうれしい」などと語った。
それでいて、みの氏からは前言の撤回や謝罪はなかった。そもそも期限切れ商品の再利用はあったのか。核心をあいまいにした訂正とおわびは番組の信頼性を損ねる。この委員会の指摘は鋭い。
それでも委員会は、TBSに第三者調査機関の設置などを勧告せず、見解表明にとどめた。ここは勧告に踏みきり、厳しく責任を問うべきでなかったか。
検証委員会は、関西テレビの「発掘!あるある大事典2」の捏造事件をきっかけに設けられた。国家の介入を招く前に放送界の自浄力を示す。その目的を達成するためには、放送局に甘いと視聴者から見られてはなるまい。
見解にとどまったことで、TBSはほっとしてはいけない。検証番組をつくり視聴者への説明責任を果たすべきだ。関西テレビの「活性化委員会」のような第三者機関を設けることも必要だ。
TBSはかつて「民放の雄」と呼ばれた。復活を果たすには、厳しい反省と自浄の姿を外に見せていくしかない。
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