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http://www.jcj.gr.jp/masscom.html#20070803
例年通り各番組は4、6月と小さな手直しがあった。ワイドニュース、ワイドショーを見ると、大幅な番組改変は、テレビ朝日のみで他は2、3名の人の入れ替えだけであった。小規模のてこ入れでも司会・ゲスト・アナウンサー各々若手起用の共通した傾向があった。
その結果、番組は華やかさを増し、日替わりコメンテータに話題を集めた作家、弁護士、タレント等にも若さを求め、これまで以上にショー化した面が強められた。そこで特に気になったのは、毎日出ている若手の進行役とアナに未熟さや勉強不足。
原稿の棒読み、プロンプター凝視による無表情さ、ゲストの呼びかけに簡単に応じられない。女性アナ、レポーターの感情過多の甲高い声での報告。稚拙な説明等等。改変から日が浅いとはいえ、テストを受け人選されてきた人たちであるからには、辛口の苦言を呈したい。
いまや女性局アナの2、3名の採用に対し、1社3千人以上の応募数があると聞くが、この倍率で選ばれた女性アナのうち、10年、20年後、何人が在職しているであろうか。
応募数の多さとあわせて入社目的やアナウンサー業の捉え方に大きな変化が見られる。入社の第一目標は多く顔を出し知名度を上げることで、タレントやアイドル並に扱われ要求されても違和感なく、自分を売り込む術が先行する風潮が強い。若い人の中には「正しい日本語で正確にわかりやすく伝える」ことの基本が失われ、アナの専門性が問われる状況が常態化している。
ここにも高視聴率、高売り上げを目指す企業の論理が横たわる。短時間の教育で注目を集め、売れるアナの人権を無視した育て方や、高視聴率主義に走る制作体制の中で潰され消えていくアナは多い。
学力・頭脳に秀で、容姿にも恵まれ選ばれた若い人たちを、目先を変える番組の添え物にすることは作品内容の低下にもつながる。
時間をかけて基礎をしっかり身につけ、出場を少しづつ増やし、色々な番組につくことで成長していくという考え方は無視されている。
わずかに残った経験者やフリーアナに頼るのみの現状に、将来、職域を広げ長期に専門職を極めながら、男性アナと同じようにメインの司会、進行、解説を目指せる展望は開けるのだろうか。企業は前向きに真剣に対処することを切に望む。(茂木章子)
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