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http://www.news.janjan.jp/media/0708/0708010182/1.php
2007/08/02
7月30日の夜、安倍首相が、報道7社でつくる「七社会」の渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長、若宮啓文・朝日新聞論説主幹など7社のマスコミ幹部と会食した、とのことだ。「七社会」は朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、東京新聞と共同通信社のマスコミ大手で構成する団体だ。
今回に限らず、歴代首相はしばしばマスコミ幹部と会食している。いや、マスコミだけではなく、学者や評論家といわれている連中の名前も、新聞の「首相動静」欄でしばしば見受けられる。私の素朴な疑問はまず、これらの会食の費用はどこから出ているのか?ということ。仮に首相の公的なサイフ(いわゆる内閣費)からだとすると、幹部連中は国民の税金でタダ酒、タダメシを喰ったことになるが、首相からご馳走される「いわれ」は何か?
「ぜひ、国民の声を聞きたい。ついては政治権力監視がその存在理由の大きいひとつである(筈の)マスコミのトップであられる皆様のご意見を伺いたい」ということだろうが、「権力の頂点にいる首相に、権力監視を標榜するマスコミの幹部がご馳走されている図」には、強い違和感を感じざるをえない。
もちろん、幹部連中は「これは『大人のつきあい』で、タダメシを喰ったくらいで矛先が鈍るべくもない」と一笑に付すだろうが、「大人」になりきれない私が幹部だったら、100%、政府攻撃の矛先は鈍る。権力の中枢と間近に接し、国のお金(国民の税金!!)でご馳走を頂戴し、権力者の「人柄の良さ」を目にしたら、100の攻撃力を80に「負けてやる」かも……。
そういえば昔、ある労働大臣が労働者側団体の幹部連中とゴルフコンペを楽しんでいたことを批判されて、「大人のつきあい」と強弁していたことがあった。また、ある旧社会党幹部が、自民党のドンと家族ぐるみの付き合いをしている、とした報道も記憶にある。しかし、こういう「大人のつきあい」が、結局は労働団体の凋落と旧社会党の凋落をもたらしたのではないか?
そもそも、権力と対峙する側の組織にいる幹部は、少なくとも幹部職にいる間は、権力側とは、公的は場合はもちろん、私的にも付き合ってはならないのではないか?「七社会」が象徴するように、東京の全国紙が、クロスオーナーシップでテレビも席巻して、全国のメディアを「牛耳っている」のは周知の事実である。メディアの中枢が、国家権力=官僚機構と同じく東京に一極集中し、その結果、地方は経済的にも文化的にも疲弊している。
地方の不満の爆発。それが今回の参議院選挙だったのではないか?「権力監視側が権力側と和気藹々、宴を囲む」7月30日の1場面は、日本の政治とメディアの寒々とした現実を改めて我々に見せ付けてくれた。
(土井彰)
[関連記事]:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/shusho/CK2007073102037354.html
【首相の一日】
7月30日(月)
2007年7月31日 紙面から
【午前】9時48分、官邸。10時10分、菅義偉総務相。58分、自民党本部。11時2分、自民党役員会。19分、中川秀直自民党幹事長。48分、中川幹事長、石原伸晃幹事長代理。
【午後】0時58分、国会。1時、公明党の太田昭宏代表と党首会談。塩崎恭久官房長官ら同席。1時39分、自民党本部。44分、塩崎長官、中川昭一自民党政調会長、西村康稔衆院議員。52分、茂木敏充自民党筆頭副幹事長加わる。2時1分、総裁記者会見。34分、官邸。58分、根本匠首相補佐官。3時42分、的場順三官房副長官。4時、中山恭子首相補佐官。12分、尾身幸次財務相。6時31分、東京・大手町の大手町ファーストスクエアウエストタワー。同タワー内の「トップ オブ ザ スクエア宴」で報道七社会の渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長らと会食。8時51分、公邸。
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