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□でたらめ? スクープ? 朝日Vs毎日迷画の構図 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071130.html
でたらめ? スクープ? 朝日Vs毎日迷画の構図
“幻のレンブラント”めぐり
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週刊朝日は新聞広告で「でたらめ報道」と“宣戦布告”(クリックで拡大)
毎日新聞が世界的なスクープと自賛していたレンブラント幻の絵画の発見記事について、今週発売の週刊朝日が「おそまつ報道」だったとする記事を掲載し、中吊り広告などの見出しで「でたらめ報道」としたことに毎日側が激怒した。毎日側は見出しの撤回と謝罪を求める抗議文を送り、「謝罪などなければ法的な対応をとる」(広報)という。昨年、将棋の名人戦を奪い合うなど、何かと争うことの多い両紙。今回のバトルは、どちらが優勢となるか。
【発端】
事の発端は、3月16日付の毎日新聞が≪オランダ最高の画家とされるレンブラント本人が描いた可能性のある「黄金の兜の男」という作品を大阪市の会社社長が所蔵していることが15日分かった≫と報じたこと。大阪では朝刊1面でのスクープ扱いだった。
この報道は後日、会社社長らが記者会見を開き、NHKや共同通信なども後追い。毎日はデスクのコラムで、最初に記事を書いた記者が同僚らから「世界的スクープ」とはやしたてられていたなどと得意げに紹介もしていた。
【“真相”】
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毎日新聞も10日付朝刊で「本社が抗議文」と応戦した(クリックで拡大)
だが、事態は急変する。週刊朝日は毎日の報道について、「『幻のレンブラント』報道のお粗末」とし、電車の中刷り広告やネット上の同誌サイトではより過激に「でたらめ報道」と報道したのだ。
特に同誌は記事の中で、作品を「所蔵している」とした会社社長が、実は本当の持ち主ではなく、九州の所有者から売るために短期間預かっていただけという“真相”を披露。さらに、毎日の1998年の記事を引用する形で、この会社社長は当時、暴力団幹部で、福井地検に有価証券虚偽記入・同行使罪と詐欺罪で起訴された…とダークな過去も暴露した。
【泥仕合】
だが、さすがの毎日もこの見出しに激怒し、週刊朝日に猛抗議した。
夕刊フジは、毎日新聞広報部に、見出しだけではなく、記事の中身は抗議をしないのかと尋ねると、「今回、とりあえず急ぎで見出しについて抗議しましたが、これで訂正や謝罪がなければ、記事の内容も含めて法的な対応をすることになるだろう」としている。
一方、週刊朝日の山口一臣編集長は「記事には自信を持っており、広告の見出しも問題ないと考えています」とコメントしている。
現在、渦中の絵画は本来の持ち主が“所蔵している”ようだが、今回、その真贋(しんがん)を判定したのは日本の専門家で、最終的にオランダの「レンブラント委員会」などが断定をしたわけではない。
もし、絵画が本当に本物ならば毎日の記事は、ちょっとだけ「おそまつ」で、偽物ならばまったくの「でたらめ」になるかも。数十億円の値がついてもおかしくない名画なだけに、両社とも意地で真実を究明することになるのかもしれない。
ZAKZAK 2007/07/11
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