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□【コラム・断】大河ドラマ、例えば明治天皇を主人公に [産経新聞]
http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070526/ent070526002.htm
【コラム・断】大河ドラマ、例えば明治天皇を主人公に
NHKの再来年の大河ドラマは「天地人」だという。上杉景勝の家臣、直江兼続が主人公だ。舞台は戦国時代である。
今、放送中の「風林火山」は、川中島合戦に至る戦国物。来年は「篤姫」で幕末。昨年の「功名が辻」は、山内一豊夫婦の話で、戦国。そこから2000年まで遡(さかのぼ)ると、順に「義経」「新選組!」「武蔵」「利家とまつ」「北条時宗」「葵徳川三代」となる。
要するに、「天地人」までの10本のうち、6本が戦国、2本が幕末、あと源平時代と鎌倉時代が1本ずつということだ。
私は1963年生まれで、大河ドラマを見始めたのは、小学3年の年の源平物「新・平家物語」。それから戦国の「国盗り物語」、幕末の「勝海舟」、赤穂浪士の「元禄太平記」と続き、「風と雲と虹と」で朝廷に反旗を翻す平将門に興奮するうち、中学生になった。思えばその5年間に、同じ時代の物語はなかった。
あのころの大河ドラマには、国民の歴史的教養を担う自負があったと思う。題材の選定にも、時代を散らすことを含め、さまざまな配慮があったろう。ところが、近年はあまりに視聴率至上主義だ。なじみの薄い時代では関心を惹(ひ)かないからと、対象が偏ってゆく。
NHKの受信料制度は、視聴率競争から免れ、公共放送が提供すべき番組を守るために最善という説明を、よく聞く。そうならば、大河ドラマのありようは見直されていいのではないのか。
戦国を根掘り葉掘りするのもいい。しかし、たとえば天智天皇や明治天皇でも主人公にした、格調高い史劇を1年間、見せてくれたらとも思う。国民の教養のために。(評論家・片山杜秀)
(2007/05/26 17:25)
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