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□東国原知事 得にならぬ記者会とのイサカイ [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0704/0704284564/1.php
東国原知事 得にならぬ記者会とのイサカイ 2007/04/29
東国原英夫・宮崎県知事と地元県政記者会の対立が、ワイドショーなどで話題になっている。伝えられているところでは、知事が県政記者会に「定例記者会見はやる必要があるのか?」と挑発的な問いかけをしたことに、記者会が「稚拙な質問ですね」と“応戦”した。
もっともこれには伏線がある。東京から出張してきたメディアに対して県政記者会が“ここを仕切っているのは俺たちだ”というような言動を取ったことに、知事は立腹しているというのだ。
県政に限らず、大概の役所には記者クラブがある。裁判所にも国会にもあることは読者諸氏もご存知の通りだ。彼らはそこでの情報を独占している。と、いうより独占していると思い込んでいると言ったほうが正確だろう。
県政記者会というのはその最たるものと考えるとよい。なぜか。地方紙と全国紙との競争が背景にある。全国紙は社運をかけて地方紙のシェアを奪おうとする。地方紙はシェアを死守しなければならない。独自ネタやスクープは大きなセールスポイントとなる。記者の「人生」もかかっている。
全国紙の新人の場合、地方支局に配属されて3年目あたりで任せられるのが県政記者会だ。翌年は人事異動が待っている。スクープを連発すれば、華の東京本社に上がれる。逆に他社や地元紙にダシ抜かれてばかりだと、もう3年、田舎暮らしとなる。
県政記者会には地方紙も強者をそろえて磐石の態勢を取る。「天下分け目の天王山」となるのは目に見えている。
「話題」取材のため宮崎に来た東京のメディア(主にワイドショーや雑誌)に「いいとこ取り」され、掻き回されたのではたまったものではないだろう。宮崎県庁での取材を彼らが仕切りたがる気持ちは分からないでもない。
それに対して東国原知事がムカつくのもわかる。東京のテレビはおおむね知事に好意的な扱いだ。そのまんま東は視聴率が取れるキャラなのだ。
ここに落とし穴がある。人気者はいずれ飽きがくる。飽かれて視聴率が取れなくなれば、東京のメディアは潮が引くように去ってしまう。このまま何年も宮崎通いをするほどテレビはヒマではない。
そうなった時、知事の動向を良きにつけ悪しきにつけちゃんと伝えてくれるのは、県政記者会だ。彼らに総スカンを喰らったら、知事は恐〜い保守派のセンセイたちの攻撃をまともに受けることになるだろう。
長野のように東京のすぐ近くではないから記者クラブを全廃したら、それこそ宮崎はブラックボックスになりかねない。
イヤでも県政記者会とは仲良くしておいた方が、後々のことを考えれば得策だ。
(竹谷昇)
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