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□地域FMに浸透するJリーグ 格安放送権料も追い風 [産経新聞]
http://www.sankei.co.jp/sports/soccer/070429/scr070429001.htm
地域FMに浸透するJリーグ 格安放送権料も追い風
地元の身近な情報を提供し、地震などの災害時のきめ細かな報道で注目されるラジオのコミュニティーFM局。コンテンツ不足が悩みだったが、週末の目玉としてJリーグが浸透し始めている。今季からJリーグの独占放送権の扱いが変わり放送が事実上“自由化”されたことも追い風に。1試合の放送権料はJ1で1万円、J2で5000円。ホームタウン狙い撃ちという究極の地域密着とあって、Jリーグは全31チームでの展開を目指す。(榊輝朗)
ラジオは出力数によりFM、AMのほか県域FMがある。コミュニティーFM局は、受信エリア10〜20キロという市町村単位の情報基地として平成4年に制度化された。
16年10月の新潟県中越地震では被災地の1つ、長岡市の「FMながおか」が避難所や銭湯、美容室などの情報を24時間体制で提供し市民生活を支えた。外国人の多い神戸市では、7年の阪神大震災の後、5カ国語の放送を行う局が誕生するなど、着実に増えつつある。
ただ非常時は貴重なのだが、予算不足もあって“平時”はどうしてもコンテンツが不足気味だった。一方のJリーグは全国放映テレビの視聴率が伸び悩む中、ローカル局など、地域へと目を移しつつあり、“地域密着”で共鳴し合った格好だ。
全国203局を束ねる日本コミュニティ放送協会(JCBA)が昨秋、試合中継の簡便化をJリーグに要望し、受け入れられたことで動きは加速した。これまでは放送希望試合ごとにラジオの独占放送権を持つニッポン放送に申請し、許可された試合のみ放送できるだけだったが、重複放送が認められ、申請も不要となった。格安な放送権料もありがたかった。
今季、地元コミュニティーFM局で試合を放送するのはJ1で鹿島、浦和、川崎、甲府、磐田、J2では札幌、仙台、湘南で計8チーム。全チームの25%にすぎないが、「資金が集まれば放送したい」という局は多い。
一昨年12月、柏−甲府のJリーグ入れ替え戦第2戦をFM甲府が中継した際、受信エリアの甲府市内に周辺地域から車で駆けつけラジオに聞き入るファンがいた。需要はある。スポーツ中継で有料テレビが幅をきかせる中、音だけとはいえ“おらがチーム”を住民が応援できる仕組みは重要だ。
スポンサー料金も1試合あたり約20万円なので地域の企業にも声はかけやすい。ローカル局ゆえにアナウンサー、技術者不足の問題はあるものの元アナウンサーらが協力方法を模索し始める動きも出てきた。Jリーグの鬼武健二チェアマンは「互いにメリットを最大限に利用し、地域密着のためにも全チームで放送できるようにしたい」と青写真を描いている。
◇
Jリーグのテレビ放映は昨季の優勝が決まった最終節、浦和−G大阪戦で視聴率6.7%と全国放送は低迷気味だ。今季開幕の浦和−横浜Cは6.0%で、今年の高校サッカー決勝の9.0%、昨年末のクラブW杯決勝20.5%と比べ、いかにも伸び悩んでいる。
放映権を更新した今季から5年間、年間総額50億円で、有料放送のスカイパーフェクTV(スカパー)のほかNHK、TBSと契約。メーンのスカパーはJ1、J2全試合を生中継する一方、NHKは地上波の放送数は変わらないもののBS放送数は減少している。
リーグには全国放送の視聴率を目安とすることに疑問の声もあり、今季から地方局などローカル放送での試合数を増やす意向。テレビも「地域密着」に移りつつある。(視聴率はビデオリサーチ調べ=関東地区)
(2007/04/29 02:04)
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