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□郷原信郎弁護士のTBS宛て公開質問状 [お笑いみのもんた劇場]
http://montagekijyo.blogspot.com/2007/04/tbs.html
2007-04-05
郷原信郎弁護士のTBS宛て公開質問状
2007年4月2日
貴社公式コメントに対する当方の見解及び質問
株式会社東京放送代表取締役井上弘殿
桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター長 郷原信郎
不二家信頼回復対策会議が3月30日に行った記者会見において、貴社の番組「みのもんたの朝ズバッ!」の捏造報道疑惑に言及したことに関して、貴社は、「当社と先方が話し合った会話の録音を、当社に無断で公表したこと、また、話し合いの過程における文書を当方に断りなく一方的に公表したことは、道義やモラルに明らかにもとる行為」などと公式にコメントされました。同記者会見での録音と文書の公表の判断は、不二家信頼回復対策会議の議長として私が行ったものであり、それを「道義やモラルにもとる」とされる貴社のコメントは、コンプライアンス研究センター長として活動する私の業務の根幹に関わるものであり、到底容認できないものです。以下に、録音と文書を公表すべきと判断した理由について申し述べます。貴社がそれを「道義やモラルに明らかにもとる」とされる理由を明らかにすることを求めます。
3月25日に同番組プロデューサーから直接話をお聞きしたこと(以下、「本件聴取」と言います。については、私が貴社の木脇コンプライアンス室長に申し入れを行った際に、その目的について、不二家信頼回復対策会議の最終報告書の資料にする旨説明し、そのこは本件聴取の中でも明確に述べています。そして、録音をとるかどうかについては冒頭で協議し、録音をとって双方で保管する旨合意した上で、お話をお聞きしたものです。すなわち、今回の録音は「隠し録音」などではなく、当事者が合意の上録音を残したものであり、その録音内容は、当方の記者会見の当日に貴社に対して送付済みです。
その録音内容の一部を3月30日の記者会見の場で公表することを判断したのは、以下の理由によります。
3月28日に、「朝ズバッ」の1月22日放映の不二家関連報道の問題が報道されて以降、同報道の真実性と捏造の有無は重大な社会的問題になっています。
その問題に関して、貴社は、3月28日に今回の問題に関してブリーフィングを開かれ、その場で配布されたTBS広報部のメモの中で、「チョコレートと牛乳を混ぜ合わせた」との報道に関して、『証言者が、「カカオとか、パウダーとか、ミルクチョコレート原料って粉があって注ぎ足したりとか」と証言しました』と述べていますが、このような証言内容の説明は、本件聴取の際の、担当プロデューサーの「牛乳のようなものですね。ただ、記憶はかなり前の話なので、明確に何を混ぜたか本人も良くわかってらっしゃらないというか、覚えていない」との話に明らかに反するものです。
また、「カントリーマアムの件については、そもそも不二家側の担当者の電話メモが間違っていると考えています」などとされていますが、その電話メモに記載されたTBS側と不二家側とのやり取りがあったことについては、TBSの担当プロデューサーが、本件聴取に先立って、3月24日付けの文書で、不二家側に確認を求めてきたものです。また、本件聴取の中でも、別のプロデューサーが、その電話メモ記載の内容に符合するインタビュービデオが存在する旨明確に述べています。そのメモの記載が間違っているなどとTBS側が公式にコメントされていることは、全く不可解です。
コンプライアンス室長が関わっていながらこのような不誠実極まりない対応が行われていることから、貴社の報道機関としてのコンプライアンス体制に重大な問題があるのではないかとの疑念を持たざるを得ません。
本件で問題とされているのは、公共の電波を用いて一私企業に「廃業しろ」とまで公言した際に、その根拠とされた報道内容の虚偽或いは捏造の有無という極めて公益性の高い問題であり、それに関する重要な事実に関して、貴社のコメントに社会に重大な誤解を与えかねない内容が含まれていることは社会的に容認できないものと判断したことから、貴社のプロデューサーの態度に、不二家側に対する恫喝的なものがあったことを示す部分も含めて該当部分の録音と上記文書を公開することと致しました(貴社側が、自ら文書で確認済みのことをも翻すような不誠実な態度をとられなければ、公開する必要がなかったことは言うまでもありません)。これらの録音や文書は、公共の電波を使って放送された番組の真実性及びその問題に対する貴社のコンプライアンス対応の是非に関するものであり、私人のプライバシーに関する内容は全く含まれておらず、これを公開しないことで守られる利益があるとすれば、本件報道の虚偽性ないし捏造の事実が明らかになることによる個人的な不利益しか考えられません。
関西テレビの問題などを契機に放送法の改正が論議されるなど、テレビ放送の真実性の確保、捏造の防止が社会的にも重要な関心事になっている折だけに、今回の問題を、隠密裏の話合いで解決しようとすることは社会的にも許されないものであり、不二家批判で頻繁に使われた「隠蔽体質」そのものと言われても仕方のないことではないかと考えています。
今後とも、この問題についての議論は、すべて公開の場で行い、他のメディアや社会の批判に委ねたいと考えており、本書状も、所管官庁、関係団体、記者クラブなどに参考送付することに致します。
私が録音及び文書を公開した理由は上記のとおりです。それに対しても、なお、貴社が記者会見での私の公開措置を「道義やモラルにもとる」とお考えなのであれば、その理由を示すことを、私の見解を踏まえ公式コメントを訂正されるのであれば、その旨の訂正謝罪を求めます。
桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター
http://www.cc.toin.ac.jp/crc/index2.html
TBS宛て公開質問状
http://www.cc.toin.ac.jp/crc/news/20070404koukai.pdf
参照
平成19年4月3日
株式会社 不二家
第2回「信頼回復対策会議最終報告」記者会見
http://www.fujiya-peko.co.jp/release/index34.html
【別紙資料2】1月22日放映のTBS『朝ズバッ!』での不二家関連報道に関する問題について(pdf355KB)
http://www.fujiya-peko.co.jp/company/ir/pdf/20070403_3_1.pdf
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