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□「オリコン訴訟」争点絞られる [JANJAN]
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「オリコン訴訟」争点絞られる 2007/04/04
フリーライターが雑誌に寄せたコメントをめぐって「名誉毀損」か「表現の自由」かで争われている「オリコン訴訟」の第2回目口頭弁論が3日、東京地方裁判所(709号法廷)で開かれた。
「オリコン訴訟」は―
・フリーライターの烏賀陽弘道氏が月刊誌『サイゾー』(2006年4月号)に寄せた「オリコンは予約枚数もカウントに入れている。オリコンの数字はある程度操作が可能だ」などとするコメントが、事実無根で名誉を毀損した、として音楽情報提供会社オリコンが烏賀陽氏1人に対して5000万円の損害賠償と謝罪を求めている。通常、名誉毀損は出版社と編集者も訴訟の対象となるにもかかわらず、オリコンは烏賀陽氏だけを訴えた。この裁判の特徴である。
・これに対して烏賀陽氏側は、次のように主張してオリコンを相手取り1100万円の損害賠償を請求した。
オリコンが予約枚数をカウントに入れていることは紛れもない事実であり、1人のフリーライターを威嚇するために5000万円の損害賠償という高額訴訟を起こした。これは裁判権の濫用である。
つまり、オリコンと烏賀陽氏の双方がお互いを相手取って争っているのである。
第2回目の口頭弁論では今後の争点が「当初の予想通り」(烏賀陽氏代理人)以下の2点に絞られた。
予約枚数はカウントに入れているのか―
オリコン側は「絶対に入れていない」と主張しており、烏賀陽氏側はそれを立証していくことになる。
オリコンによる高額訴訟(5000万円)は、1フリーライターである烏賀陽氏への威嚇か―
オリコン側は次のように主張する。烏賀陽氏は影響力のあるジャーナリストで1個人ではなく1事業主。年間売り上げ56億円のオリコンにとっては、烏賀陽氏に求めている損害賠償金額5000万円は妥当な金額である。
「オリコン訴訟」は「名誉毀損」と「表現の自由」をめぐって今後、具体的な審理に入っていく。
第2回口頭弁論では綿引穣裁判長が、烏賀陽氏(20行・300字)のコメントについて「コメント全体を捉えるのか、ひとつひとつ(一言一句)を捉えるのか」の旨を、烏賀陽氏側に質した。
烏賀陽氏側は「コメント全体を捉えて頂きたい」と答えた。
法律家とジャーナリストの文章感には、大きな違いがある。一字一句で判断されると、ジャーナリストは不利になりかねない。
即座に「コメント全体」と答えた烏賀陽氏側弁護団は見事だった。代理人の1人である三上理弁護士は、今回と同様に「名誉毀損」か「表現の自由」かで争った「武富士裁判」で、フリージャーナリストの勝訴を勝ち取っている。
口頭弁論の後、烏賀陽氏と弁護団が日本弁護士会館で記者会見を開いた。編集者やフリーライターなど30人あまりが出席した。大新聞社の記者・カメラマンの姿も見られた。
先月27日、出版社の代表57人が連名で「オリコン訴訟を危惧する見解」を発表した。呼びかけ人の久保則之氏(あけび書房代表)がスピーチした。名を連ねた出版社はいずれも経営規模が小さい。
「(我々)事業者たちが烏賀陽さんの立場に置かれたらどうなるのか。高額訴訟で訴えられたらどうなるのか。第2次、第3次(のアピール)をやろうと思っている」
久保氏は、オリコンと関わりがあると推測される出版社にも声を掛けたところ断られた、という。
(竹谷昇)
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