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http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200703221606564
「0.1%の可能性にかけて上告」 名誉起訴罪に問われた鹿砦社・松岡社長が講演
阪神タイガースの元職員や、大手パチスロメーカー・アルゼの役員を中傷したとして名誉棄損罪に問われた出版社、鹿砦社(兵庫県西宮市)の松岡利康社長(55)がこのほど、都内で講演した。事件の刑事裁判では2月末に大阪高裁で控訴審判決があり、「公益目的とは認められない」として、松岡社長の訴えを棄却した。松岡社長は「0.1%の可能性にかける」として3月に最高裁に上告している。事件・裁判に関する報道が東京ではほとんどないことから、松岡社長は「地方で起きたことが、中央であまり知られずに判例として確立してしまうことは危険だ」と話した。(ベリタ通信=中邑真輔)
刑事裁判は2006年7月に神戸地裁で1審判決があり、松岡社長は懲役1年2ヶ月・執行猶予4年の有罪判決を受けた。大阪高裁での控訴審判決はことし2月27日にあり、1審判決を支持し、訴えを棄却した。
ジャーナリストの山口正紀さんによれば、2審判決ではアルゼに関する報道では公益性を認定する一方で、(雑誌や本を売る)営利目的だったため、その公益性を否定し、有罪と認定したという(「週刊金曜日」07年3月16日号)。
言論に対する名誉毀損をめぐり刑事で立件されたのは戦後3件目。初めてのケースの「月刊ペン事件」(1976年)では、1審、2審で有罪判決を言い渡された「月刊ペン」編集長(故人)に対し、最高裁が「報道には公益性がある」として、1審に差し戻すよう命じた。こうした前例もあることなどから、松岡社長は最高裁に上告した。
逮捕から192日間拘留された松岡社長は、罪を認めるまで保釈しない“人質司法”について批判した。「逮捕容疑を否認すると、絶対と言っていいほど裁判所は保釈しない。かりに容疑を認めたところで、罪が軽くなったり、無罪になることはない」
また、逮捕から控訴審判決まで、関西地方では比較的大きく報道されてきた。だが、2審判決は首都圏では主要紙は掲載すらしなかった。「地方で起きたことが、中央ではあまり知らされずに判例として確立してしまうのは危険なことだ」
最後に、パチンコ業界やプロ野球の球団と警察・検察との癒着(例えば天下り)を批判している松岡社長は、「タブーや巨悪に立ち向かうときには、言葉の暴力も必要だ」と訴えた。
【事件の経緯】松岡社長は、02年9月から03年8月にかけて、阪神球団元スカウトの転落事故死に元職員2人が関与したとされる記事を掲載した。またパチスロメーカーのアルゼの役員について、女性関係などの私生活に触れる記事を03年4月から同年9月に発行した書籍に掲載し、それぞれ名誉を毀損したとして、05年7月、神戸地検特別刑事部に逮捕された。
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