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2001.09.15
【日本骨粗鬆症学会速報】 ステロイド性骨粗鬆症、早期からビス製剤の予防的投与を−特別講演より
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/142667.html
2006. 5. 22【第79回日本内分泌学会学術総会速報】
ステロイド性骨折予防にVDとアレンドロネート(ビス製剤)併用が有効
産業医科大学医学部第一内科学講師の岡田洋右氏(写真)、教授の田中良哉氏らの研究グループは、大量ステロイド投与を行う場合には、治療開始時からビタミンDとアレンドロネートの同時予防投与を行うことが骨粗鬆症化制御・骨折予防に重要であることを見出した。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200605/500491.html
以上より、ステロイド製剤の長期投与にはビス製剤の予防投与が推奨されるようになった。しかし、ビス製剤の重篤な副作用として顎骨の壊死が起こる。顎骨が歯肉を破って露出する症例が見られるようになった。その結果、ビス製剤を処方されている患者の、歯科治療に支障をきたしている。本当に必要でない人へのビス製剤の予防投与は慎重に行って欲しいことと、少なくとも投与開始前には必ず歯科受信をしてもらい、全ての歯科治療を終了しておくことが肝要と考えます。顎骨壊死に対する治療法はなく、対症療法になります。
ビスホスホネート系薬剤と顎骨壊死
監修 社団法人 日本口腔外科学会
http://www.novartis.co.jp/product/are/te/bisphosphonate.pdf
骨転移ビスフォスフォネート剤-ある患者さんより
http://blog.goo.ne.jp/cancerit_tips/e/e97afe25fa6e19ef4258743b67324217
骨転移ビスフォスフォネート剤-ある患者さんより
骨転移の治療に用いられるビスフォスフォネート剤について、ご本人の承諾を得てアメリカの乳癌の患者さんからのメッセージを紹介します。アレディア、ゾメタを投与中の方は、是非お読みになってください。 10月21日全文再掲
はじめに、ビスフォスフォネートをご存知でない方に説明します。おそらく何十種類のビスフォスフォネート剤(BP剤)があると思います。経口で毎日服用のもの、3、4週間ごとの静脈注射など癌の種類に応じて処方されます。新しいものでは、毎日服用の必要がない経口薬や貼り薬、毎週の注射などもあったと思います。
いずれにせよ、現在私達は第3世代の薬を使用しています。そして多く処方され多く使用されるにつれ、いろいろな問題が浮上してきています。理論的には、第2世代薬アレディア(パミドロネート)、第3世代薬ゾメタは骨の安定を保ち、乳癌、前立腺癌、多発性骨髄腫などからの骨疾患を予防するのに効果が高く、より強力です。
しかしながら、FDAに承認されていませんが、ヨーロッパやカナダで用いられているクロドロネート(毎日服用の第1世代経口薬)は、1998年にHeidelbergでの早期試験で抗転移作用も示されています。その後の試験の結果ではありませんが。
アレディアとゾメタがFDAに承認され、いくらかの腎毒性は認められていた(クレアチニン値の上昇で判断され、時に一時治療中断も必要)ものの、それらは米国で標準的な薬になりました。すべてのビス剤は程度の差はあれこの副作用がありますが、FDA承認されているマイルドな型の薬剤(Fosamaxなど)は腎毒性がより少ないです。
別の問題も数年前から認識され始めました。メディアによって「顎の骨壊死」と正確でない報道をされたのは昨年からでしょうか。本来骨壊死とは、頭頸部や口腔癌患者が顎に放射線治療を受けたところから発症することがあるものです。それは、高圧酸素室治療によって治癒も可能です。しかし、ビス剤によって起こった骨壊死は残念ながら治療ができません。それはbone petrosis(骨の過剰成長)のため、歯茎組織から骨が露出して起こります。開いた傷口を継続的に切除するほか、治療法はありません。治療は痛みを伴いますが、治癒はできず対症療法しかありません。
なぜそのことが起こるのかは不明ですが、口腔手術を受けた患者に発症することがわかっているので、昨年、ビス剤を投与している患者は選択的な口腔手術を受けないように警告されました。口腔外科医と腫瘍医はそのことを知っているはずですが、そうでない場合があるかもしれないので、患者は情報に通じ、能動的に行動しなければならないでしょう。歯根管治療は大丈夫ですが、歯科インプラントや抜歯は他に方法がない場合以外はすべきではありません。
興味深いことに(悲惨なことに)、骨壊死の世界的権威で現在ビス剤によるこの新たな問題を扱っているフロリダのMarks医師は全国からデータを収集し、たくさんの都市を周って口腔外科医に講義をしています。20年来私が密接な医師-患者の関係を結んできた口腔外科医は、Marks医師の講義を受け、私のためにこの問題に対応してくれています。彼は次第に懸念を抱くようになりました。副作用が公表される以前に私が行った抜歯の際、私の顎骨には非常な速さで高い骨密度の骨が形成されていった、つまり私はpetrosis(骨の過剰成長)になる可能性の高い患者であるとわかりました。したがって、私の場合は歯科インプラント(差し歯)をしないと判断しました。が、現在抜歯の必要もあるため、その点については議論しています。
Marks医師は症例のデータベースからFosamaxでさえこの副作用を起こすようだとしています。しかも、ビス剤を中止してから半年、1年経過後もこのことは起こります。私の2人の友人も発症しているので、私はどんなにこの副作用が大変なものかよく知っています。彼らは数年前に発症し(1人は4年以上前に発症)、骨壊死は癌そのものよりも酷くQOLを低下させると言っています。
私の場合は、骨壊死の原因となるpetrosis(骨の過剰成長)の心配だけでなく、実際クレアチニン値が高くなりました。数週間前の1.9から先週になっても1.8のままなのでゾメタ治療は7週間以上中止しています。私はアレディアと現在ゾメタを合計6年半投与してきました。クレアチニンが1.4以下(私の施設での正常値は0.5〜1.2)にならないと主治医は投与を継続しません。
そこで、4つの質問と大事なまとめをコメントします。
1.静注ビスフォスフォネート剤を私と同じくらいの期間投与している人はいますか?何か問題はありましたか?
2.ビスフォスフォネート剤を中止した人(高クレアチニン値や顎の骨壊死など理由は何でも)はいますか?骨の状態は変化がありましたか?−例えば、転移が広がったり痛みがひどくなった、また脊髄圧迫など。
3.ビスフォスフォネート剤によってクレアチニン値が高くなり、投与を中止した後クレアチニン値が下がり、治療再開した人はいますか?もしいたら、再開後はクレアチニン値はどうなりましたか?
4.骨転移に静注ではなく経口ビスフォスフォネート剤を服用している人はいますか?クレアチニン値、下顎骨の過剰成長(骨壊死を誘引)のエビデンス、その他など結果はどうですか。
5.さまざまなフォームのビスフォスフォネート剤治療をしている人は、以下の2点で常に情報に通じ能動的でいなければなりません。腎臓機能(特にクレアチニン値)と、顎の骨壊死を起こす骨の過剰成長をモニターすることです。
以上のことから私は非常にイバンドロネートに興味を持っています。私はビスフォスフォネート剤についてすべて列挙することはできませんが、Boniva(イバンドロネート)がFDAに承認(骨粗鬆症の適応だけでも)されれば、それは適応外使用の範囲で、私や他の人々にとって明らかにオプションの1つになります。
by Helen.S
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