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【岐阜】ギョーザ中毒、県内被害者は計９人に 回収対象食品幅広く給食に【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080202/CK2008020202084274.html
2008年2月2日
中国製冷凍ギョーザが原因とされる健康被害が広がっている問題で、県内の被害者は１日、新たに４人が加わって計７件９人になったことが県などの調べで分かった。いずれも食べたのはジェイティフーズの「中華ｄｅごちそうひとくち餃子」に限られたが、購入時期や店舗はばらばらという。一方、回収対象の冷凍食品は幅広く学校給食に利用されており、教育現場も混乱している。
１日に判明したのは北方町の夫婦と、池田町の女子学生、岐阜市の女性。北方町の夫婦と岐阜市の女性はいずれもユーストア穂積店（瑞穂市）で、女子学生はカネスエ昼飯店（大垣市）で購入した。食べたのは昨年１０月から今年１月にかけてで、いずれも食べて数時間で嘔吐（おうと）や下痢などの症状が出た。北方町の夫婦は症状が１週間も続いたという。
９人の症状はいずれも比較的軽く、医療機関を受診した人はわずか。一緒に食べた家族に症状が出なかった例もある。
有機リン系農薬が検出された千葉県などのケースでは、直後にけいれんやしびれ、めまいなどの神経症状が表れた。県内の例について県は「農薬の中毒ではないかもしれない」としつつ、因果関係を明らかにするため店の在庫品や食べ残しなど８品を回収して県保健環境研究所（各務原市）で調べている。週明けにも順次結果が出る見通し。
保健所や県庁などには住民からの相談電話が相次ぎ、１日午後５時１５分までに相談電話は６７件（岐阜市保健所分を含む）。県は土、日曜日も午前９時から午後５時まで相談に応じる。直通は＝電０５８（２７２）８２８０か、８２８４。
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県教育委員会によると、県内の７市村（羽島、大垣、美濃、郡上、高山、飛騨市、白川村）の教育委員会から、ジェイティフーズの自主回収２３品が本年度の学校給食で利用されていたと報告があった。健康被害の情報はないが、県教委は「学校給食による健康被害がないよう、衛生管理の徹底を図りたい」として、給食への使用自粛の徹底を呼び掛けている。
対象商品を利用していた郡上市教委は、子どもたちの心理面を考慮して「一定期間は安全な商品でもギョーザそのものを献立に含めない」として、急なメニュー変更もあり得るなどと学校側に通知した。購入済みに対象品があった場合は使用せず、販売元と対応を話し合う。
美濃市内の小中計９校に給食を提供する美濃給食センターは、ジェイティフーズが自主回収した食品のうち「ポークピカタ（チーズ入り）」を昨年７月１３日の給食に使用していたことを明らかにした。児童・生徒への健康被害はなかったという。同センターは「今後、中国産食材の使用は差し控える」としている。
（武藤宗広、坂田奈央）
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