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http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/foodsafe/news/08012401.htm
08.1.24
ニューヨーク・タイムズ紙が昨年10月にニューヨーク市マンハッタンの20の店やレストランで購入したマグロ鮨に非常に高濃度の水銀が含まれることが分かり、その大部分は、週に6個を食べ続けると環境保護庁(EPA)が考える許容レベルを超えることになるという。
ニュージャージー水銀タスクフォースの前委員長で、水銀中毒患者の治療もしているラッガース大学生命科学教授のMichael Gochfeld博士と共同、同紙の依頼でこれらのサンプルを分析したロバート・ウッド・ジョンソンメディカルスクール環境職業医学教授のMichael Gochfeld博士は、「レストランのサンプルに見られるような水銀のレベルを持つマグロ鮨は、3週間ごとに1回以上は食べるべきでない」と言っている。
これらサンプルはニューヨーク市で集められたものだが、専門家は同様な結果はどこでも見られると信じている。環境保護団体・Environmental Defenseの海洋科学者のTim Fitzgerald氏は、「クロマグロの水銀レベルは場所を問わず非常に高そうだ」と言う。調査の対象となったレストランの大部分は、同紙が採取したサンプルの魚はクロマグロ(ホンマグロ)だと言っているということだ。
High Mercury Levels Are Found in Tuna Sushi,The New York Times,1.23
http://www.nytimes.com/2008/01/23/dining/23sushi.html?ref=us
どうやら、高級マグロの鮨はあまり食べない方がよさそうさだ。高価なマグロは、通常は大型種で、それが食べる魚からの水銀を蓄積している。この調査でも、 13のレストランのうち10のレストランは、サンプルの二つに一つは高価なクロマグロと言っている。他方、食品店のマグロ鮨では、一般的には水銀レベルがずっと低かった。食品店のいくつかはキハダマグロの鮨だと言っている。
ニューヨーク市の保健・精神衛生部の2007年の調査報告によると、ニューヨーカーの血液の平均水銀レベルは全米平均に比べて3倍高い。特に高いのは、アジア系ニューヨーカーで、所得レベルが高い人々である。報告は、アジア人は魚を多く食べる傾向があり、豊かな人ほど水銀レベルが高いメカジキやクロマグロのような魚を好むからではないかの見ているという。
食品医薬局(FDA)はツナ缶については、妊婦や子供の消費を制限する勧告をしてきたが、生鮮品についての勧告はしてこなかった。わが国では、クロマグロを含む一定魚種についての缶詰に限らない注意があるが、これも対象は妊婦に限られている(→厚生労働省:妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html)。
なお、近年、水銀レベルが神経疾患だけでなく、成人の心臓血管病と関連していることを示唆するいくつかの研究も現われているという。
Studies Link Other Ills to Mercury, Too,The New York Times,1.23
http://www.nytimes.com/2008/01/23/dining/23sbox.html
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